Google 広告リスティング設定ガイド(アカウント・キャンペーン編)
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ プロモーション事業部の野村です。
以前の当社ブログにて Google 広告リスティング設定ガイド(アカウント構造編)をご紹介しました。
当エントリでは、 Google 広告アカウントの作成方法と、キャンペーンで設定できる項目について、媒体の推奨設計に基づいて詳細にお話しいたします。
アカウントの作成方法
アカウントは階層構造の最大単位で、お客様のビジネスごとに作成します。
Google 広告のアカウントを作成するには、ビジネス用のメールアドレスとウェブサイト(ランディングページ)が必要になります。
また、 Google アカウントも必須のため、まだお持ちでない場合は、事前にアカウント作成を行います。
参考: Google アカウントの作成
アカウント作成の手順は以下のとおりです。
- (1)新しい Google 広告アカウントへのログインに使用するメールアドレスを入力します。
- (2)宣伝するウェブサイトのアドレスを入力します。
- (3)お持ちの Google アカウントにログインするか、新たに作成します。
アカウントを作成できましたら、キャンペーンの作成に進みます。
キャンペーンで設定可能な項目
キャンペーンの階層で設定できる項目は以下のとおりです。
- ■キャンペーンタイプ(必須)
- ■キャンペーンの目標(必須)
- ■ネットワーク(必須)
- ■地域(必須)
- ■言語(必須)
- ■キャンペーン予算(必須)
- ■入札戦略(必須)
- ■開始日と終了日(必須)
- ■キャンペーン単位の広告のローテーション(必須)
- ■キャンペーン単位の URL オプション
- ■動的検索広告
- ■ IP アドレスの除外
上記の項目の設定内容について、実際にキャンペーンを作成する手順に沿って解説いたします。
キャンペーンの作成方法
作成したアカウントにアクセスし、以下のいずれかのボタンをクリックします。
今回は、リスティング広告を実施するため、キャンペーンタイプの「検索」タブから1.キャンペーンの目標を設定します。
1.キャンペーンの目標
各キャンペーンごとに、達成したい目標を設定します。
目標を設定すると、達成するために有効な機能や設定内容の情報を Google から受け取ることができます。
目標を設定せずにキャンペーンを作成することも可能です。
選択できる目標の種類と内容は以下のとおりです。
- ■販売
- ■見込み顧客の獲得
- ■ウェブサイトのトラフィック
また、「販売」か「見込み顧客の獲得」を選択した場合、「ウェブサイトへの訪問数増加」「電話件数」「アプリのダウンロード」からさらに詳細に目標を定めることも可能です。
目標を選択して「続行」をクリックすると、キャンペーン名や2.ネットワークを選択できる画面に遷移します。
2.ネットワーク
ネットワークを選択することで、広告が表示される箇所を具体的に指定することができます。
ネットワークを選択せずにキャンペーンを作成することも可能です。
選択できるネットワークと内容は以下のとおりです。
- ■検索ネットワーク
- ■ディスプレイネットワーク
配信したいネットワークにチェックを付けたら、詳細設定から3-1.開始日と終了日(必須)、3-2.キャンペーン単位の URL オプション、3-3.動的検索広告を指定できる欄があります。
3-1.開始日と終了日
キャンペーンの配信を開始する日時や、終了する日時を指定できます。
開始日も終了日も設定せずキャンペーンを作成することも可能です。
特に指定せず、作成した日のままにすると、キャンペーンを作成して広告グループ内の広告クリエイティブやキーワードの審査が通り次第、広告の配信が開始されます。
3-2.キャンペーン単位の URL オプション
URL オプションでトラッキングを設定すると、誘導先に特定のランディングページ URL を指定できます。
この設定により、広告の表示につながったキーワードや広告を、ユーザーが使用したデバイスの種類等でさらに詳細に把握できるようになります。
URL オプションは、アカウント、キャンペーン、広告グループ、キーワード、サイトリンクの各単位で作成することが可能です。
異なる単位で複数のトラッキングテンプレートを設定している場合は、最も下位の単位のテンプレートが使用されます。
キーワードのトラッキング テンプレートが最も下位の単位で、次いで広告、広告グループ、キャンペーン、アカウントの順に続きます。
キャンペーン単位で URL オプションを追加すると、下層の広告グループ・広告文・キーワードにも一括で適用されるため、トラッキング情報を更新した際に URL の再審査が発生しないため、工数の削減になります。
3-3.動的検索広告
動的検索広告は、ウェブサイトと関連性が高い語句を Google で検索したユーザーに対して、 Google 広告が自動的にマッチした広告文やウェブサイト内の最適なページを選別して広告を表示するシステムです。
動的検索広告についての詳しい内容は、当社の下記エントリでもご紹介しています。
参考:キーワードは無限大。動的検索広告「DSA」をもっと活用しよう!
次に、ターゲティングとオーディエンスの設定に進みます。
ここでは、4-1.地域、4-2.言語を設定できます。
4-1.地域
ターゲット/除外する地域と対象範囲を指定します。
地域を詳細に指定する場合、意図した地域に配信するために対象範囲には注意が必要です。
4-2.言語
対象とする言語を指定します。
地域と言語を設定したのちに、5-1.キャンペーン予算、5-2.入札戦略、5-3.キャンペーン単位の広告のローテーションを設定します。
5-1.キャンペーン予算
1日あたりの平均費用として理想的な金額を入力します。
広告費用は日によって予算を下回ったり、予算の最大2倍に増えたりすることがあります。
ただし、1か月の請求額が、1日の予算に1か月の平均日数を掛けた額を超えることはありません。
また、配信方法も以下の2通りから選ぶことができます。
5-2.入札戦略
入札戦略を設定することで、広告配信の目的に応じて自動の入札機能を利用することができます。
詳細にキーワードごとの入札単価を指定したい場合は「個別のクリック単価」を選択します。
選択可能な自動入札は以下のとおりです。
- ■目標コンバージョン単価
- ■目標広告費用対効果
- ■コンバージョン数の最大化
- ■拡張クリック単価
- ■クリック数の最大化
- ■検索ページの目標掲載位置
- ■目標優位表示シェア
5-3.キャンペーン単位の広告のローテーション
キャンペーン単位で広告のローテーション設定を使用すると、1つのキャンペーン内の複数の広告を、相対的にどの程度の頻度で配信するかを指定できます。
最後に、6. IP アドレスの除外を設定するかどうかを選択します。
6. IP アドレスの除外
意図しないクリックによる費用の発生を抑えたい場合は、パソコンやネットワークの IP アドレスを除外することで、インターネット上の特定のエリアを広告掲載の対象から外すことができます。
任意で設定できる項目ですので、設定が不要である場合は空欄にします。
たとえば、自社スタッフがオーガニック検索結果を定期的にチェックする際に、毎回自社の広告が表示される場合があります。
こうした場合、自社のネットワークの IP アドレスを除外すれば、広告の無駄なインプレッションや意図しないクリックによる費用の発生を防ぐことができます。
おわりに
今回のエントリでは、 Google 広告のアカウント開設方法から、キャンペーン設定における各項目の詳細をご紹介しました。
媒体推奨設計に基づいたアカウント構成のためには、キャンペーンにおいて、自動入札戦略を導入するためのシンプルな構造が求められます。
1つのアカウント内に最小限にまとめられたキャンペーンを作成する構造を意識すれば、各キャンペーンデータの蓄積速度が加速し、機械学習の自動最適化による運用工数削減が見込めます。
グラッドキューブでは、媒体推奨設計に基づき、お客様のサービスや商材ごとに最適なアカウント構成で運用しております。
広告運用でお悩みのお客様は是非弊社へご相談ください。
次回: Google 広告リスティング設定ガイド(広告グループ編)
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