Google ディスプレイ広告設定ガイド(キャンペーン編)
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の野村です。
以前のエントリで、 Google ディスプレイネットワーク(以下: GDN )の配信面やターゲティング方法などの概要についてお話しいたしました。
参考: Google ディスプレイ広告設定ガイド(概要編)
本エントリでは、 GDN のキャンペーンの作成方法に沿って、キャンペーンの目標や使用できるフォーマットの詳細についてお話しいたします。
▼キャンペーンで設定可能な項目
▼1. キャンペーンの目標
▼2. キャンペーンタイプ
▼3. キャンペーンのサブタイプ
▼4. フリークエンシーキャップ
▼5. 動的広告
▼6. コンテンツの除外
▼おわりに
キャンペーンで設定可能な項目
キャンペーンで設定可能な項目は、以下の Google 広告リスティング の記事でご紹介している内容と重複する設定内容もございますので、本エントリでは太字で(ディスプレイ)と記載しているディスプレイ広告の設定に限りご説明いたします。
参考: Google 広告リスティング設定ガイド(アカウント・キャンペーン編)
キャンペーンで設定可能な項目は以下の通りです。
- ◼ 1. キャンペーンの目標(ディスプレイ)
- ◼ 2. キャンペーンのタイプ(ディスプレイ)
- ◼ 3. キャンペーンのサブタイプ(ディスプレイ)
- ◼ キャンペーン名
- ◼ 地域
- ◼ 言語
- ◼ キャンペーン予算
- ◼ 入札戦略
- ◼ 開始日と終了日
- ◼ キャンペーン単位の広告のローテーション
- ◼ 広告のスケジュール
- ◼ 開始日と終了日
- ◼ デバイス
- ◼ 4. フリークエンシーキャップ(ディスプレイ)
- ◼ キャンペーン URL のオプション
- ◼ 5. 動的広告(ディスプレイ)
- ◼ 6. コンテンツの除外(ディスプレイ)
上記の項目の設定内容について、キャンペーンの作成手順に沿ってご説明します。
まず、キャンペーンを作成するアカウントにアクセスし、以下のいずれかのボタンをクリックします。
「新しいキャンペーンを作成」をクリックすると、 1. キャンペーン目標、 2. キャンペーンタイプ、 3. キャンペーンのサブタイプの選択画面が表示されます。
1. キャンペーンの目標
目標を設定すると、達成するために有効な機能や設定内容の情報を Google から受け取ることができます。
なお、目標を設定せずにキャンペーンを作成することも可能です。
選択できる目標の種類は以下のとおりです。
- ◼ 販売
- ◼ 見込み顧客の獲得
- ◼ ウェブサイトのトラフィック
- ◼ 商品やブランドの比較検討
- ◼ ブランド認知度とリーチ
- ◼ アプリのプロモーション
プロモーションの目的に合わせて選択しましょう。
2. キャンペーンタイプ
キャンペーンタイプを指定することによって、広告の掲載先が決まります。
選択できるキャンペーンタイプの種類は以下のとおりです。
- ◼ 検索
- ◼ ディスプレイ
- ◼ ショッピング
- ◼ 動画
- ◼ ユニバーサルアプリ
3. キャンペーンのサブタイプ
キャンペーンのサブタイプは、キャンペーンタイプで「ディスプレイ」か「動画」を選択した際に、より詳細に広告の掲載先を指定することができる機能です。
なお、キャンペーンのサブタイプは後から変更することはできません。
キャンペーンタイプで「ディスプレイ」を選択すると、サブタイプとして「標準のディスプレイ キャンペーン」と「 Gmail キャンペーン」を指定することができます。
Gmail キャンペーンを選択すると、 Gmail の受信箱に広告の掲載先が限定されます。
キャンペーンタイプで「動画」を選択すると、サブタイプとして以下を指定することができます。
- ◼ 3-1. スキップ可能なインストリーム広告
- ◼ 3-2. バンパー
- ◼ 3-3. スキップ不可
- ◼ 3-4. アウトストリーム
- ◼ 3-5. 広告シーケンス
それぞれの詳細をご紹介いたします。
3-1. スキップ可能なインストリーム広告
YouTube 内の動画の再生前・再生中・再生後に表示される動画広告です。
動画に秒数制限はなく、5秒経過すると広告をスキップできるようになります。
3-2. バンパー
YouTube 内の動画の再生前・再生中・再生後に表示される6秒以下の広告です。
表示画面はインストリーム広告と同じですが、広告が表示されている間はスキップすることができません。
バンパー広告については、以下の記事で詳細にご説明しておりますのでご参照ください。
参考: TrueView と何が違う? YouTube 動画広告新フォーマット、【バンパー広告】の特徴4つ
3-3. スキップ不可
YouTube 内の動画の再生前・再生中・再生後に表示される15秒の広告です。
バンパーと同じく、広告が流れ終わるまでスキップができません。
3-4. アウトストリーム
アウトストリーム広告では、 YouTube 以外のウェブサイトやアプリに動画広告を掲載できます。
動画に秒数制限はなく、掲載できるデバイスはスマートフォンとタブレットのみです。
3-5. 広告シーケンス
動画広告シーケンスは、 Google の新しい動画広告フォーマットで、定義した順序で一連の動画をユーザーに表示することができます。
動画は、 3-1. と 3-2. と 3-3. のフォーマットを組み合わせて利用することが可能で、掲載先は YouTube のみです。
キャンペーンの目標、キャンペーンタイプ、キャンペーンサブタイプを選択できましたら、「続行」のボタンを押します。
今回は例として、キャンペーンの目標を「販売」、キャンペーンタイプを「ディスプレイ」、キャンペーンサブタイプを「標準のディスプレイ キャンペーン」にそれぞれ設定して進めていきます。
キャンペーン名や配信エリアを指定していくと、 4. フリークエンシーキャップや 5. 動的広告、 6. コンテンツの除外の項目が現れます。
4. フリークエンシーキャップ
フリークエンシーキャップを設定すると、ディスプレイネットワークで同一ユーザーに広告を表示する上限回数を設定することができます。
なお、フリークエンシーキャップの設定可能階層はキャンペーン単位、広告グループ単位、広告単位で、上限の回数を月ごと、週ごと、日ごとで指定することが可能です。
Google では、機械学習により広告の表示頻度を最適化する設定を選択することを推奨しています。
5. 動的広告
動的広告の欄で「パーソナライズド広告向けのデータフィードを使用する」のチェックを入れると、対象ユーザーが広告主様のサイトやアプリで過去に閲覧した情報に基づいて、カスタマイズしたコンテンツを表示できる「動的リマーケティング」を利用することがます。
動的リマーケティングの設定方法については、以下の記事で詳細にご紹介しております。
参考: Google 広告、動的リマーケティング設定ガイド(概要編、キャンペーン作成編)
6. コンテンツの除外
コンテンツの除外を行うことで、ブランドに適さないウェブサイトやページ、アプリを除外することができます。
キャンペーンで設定できる項目は以上です。
おわりに
本エントリでは、キャンペーンの作成方法に沿って、キャンペーンの階層で設定が可能な項目の詳細についてご紹介しました。
達成したい目標ごとに適切なキャンペーン設定を行いましょう。
次回からは、広告のフォーマットやターゲティングの内容についてお話しいたします。
グラッドキューブでは、お客様のサービスや商材、目標に合わせて最適なアカウント構成をご提案しております。
広告運用でお悩みのお客様は是非当社へご相談ください。
次回:Google ディスプレイ広告設定ガイド(広告グループ・オーディエンスターゲティング編)