YouTube 広告「動画アクションキャンペーン(VAC)」について解説!
みなさまは、 YouTube 広告の「動画アクションキャンペーン( VAC )」をご存知でしょうか。
動画アクションキャンペーン( VAC )とは、 YouTube 広告に登場した新しいキャンペーンで、 TrueView アクションキャンペーンより配信面の拡張やフォーマットの変更などのアップデートが加えられています。 VAC は単体キャンペーンとして配信できますが、ファインドキャンペーンと組み合わせることで、より効果的な成果改善が期待できます。
本エントリでは、 YouTube 広告の新広告タイプである動画アクションキャンペーン( VAC )についてご紹介いたします。
目次
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動画アクションキャンペーン( VAC )とは?
動画アクションキャンペーン(以下 VAC )とは、YouTube 広告に新しく追加された広告タイプの一つで、ユーザーの行動促進向けの広告タイプ「 TrueView アクションキャンペーン」をベースにしております。
ここで YouTube 広告の広告タイプと広告フォーマットついてご紹介します。
下図の通り、 YouTube 広告では、キャンペーン目標に合わせて様々な広告タイプ、広告フォーマットが用意されております。 TrueView アクションキャンペーンおよび VAC は、商品購入や問い合わせなど、ユーザーの行動促進を目的としたキャンペーンとなります。
https://www.glad-cube.com/blog/?p=29907
TrueView アクションキャンペーンと VAC の違い
TrueView アクションキャンペーンと VAC の主な違いについて下記の3点が挙げられます。
- 配信面に YouTube Home Feed の追加
- 広告フォーマット
- オーディエンスの活用方法
(1)配信面に YouTube Home Feed の追加
VAC では YouTube のインストリーム広告枠に加えて、 YouTube のトップページである Home Feed にも配信がされます。これにより、 YouTube Home Feed を含めたさまざまな YouTube の広告枠を使い、 YouTube を利用しているユーザーにより広告をリーチさせ、配信効果を向上させることができます。
(2) 広告フォーマット
VAC では、「スキップ可能なインストリーム広告」と「 TrueView ディスカバリー広告」の2つのフォーマットを利用できます。 TrueView アクションキャンペーンと違い、長い広告見出しと説明文を設定することができます。
(引用:動画アクション キャンペーンについて)
(3)オーディエンスの活用方法
オーディエンス設定では、 リマーケティングやカスタムオーディエンスなど、 TrueView アクションキャンペーンと同じオーディエンスをそのまま活用することができます。
TrueView アクションキャンペーンは YouTube インストリーム広告枠のみに広告が表示されますが、 VAC では複数の広告枠の中で最も効果の高い枠に広告が自動的に表示されるため、より成果の向上が期待できます。
Google 広告のフォーマットとの併用よるアプローチ方法について
VAC 単体でも配信することは可能ですが、ファインドキャンペーンと組み合わせて配信することで両キャンペーンの強みを最大限に活かし、広告アカウント全体の成果の向上や改善が期待できます。
ここでは、 VAC とファインドキャンペーンとの組み合わせ配信についてご紹介いたします。
ファインドキャンペーンとは
ファインドキャンペーンとは、 Google のフィード面である Discover 、 YouTube Home Feed 、 Gmail 面へ配信できるキャンペーンで、検索広告やディスプレイ広告とは異なる配信面でユーザーにアプローチすることができます。
Google ファインド広告とは?概要から設定方法まで詳しく解説 | 株式会社グラッドキューブ
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ファインドキャンペーンとの組み合わせについて
VAC とファインドキャンペーンを組み合わせて配信を行う背景には、インターネット上におけるユーザーの消費行動の変化とプライバシーによる広告の配信制限が大きく関わっています。
今や誰もがスマートフォンやパソコンを使って、インターネット上で買い物ができるようになったことで、ユーザーの消費行動が大きく変化しております。
例えば気になる商品を見つけた時、 Google の検索窓から商品名を検索するだけでなく、 YouTube で気になる商品の動画レビューを観たり、ショッピング広告で商品を探したりなど、ユーザーはあらゆるプラットフォームを行き来しながら購入まで進んでいきます。
そのため、検索キャンペーンのみの広告配信では、どうしてもユーザーの取りこぼしが発生してしまいます。
下図の緑色で表した箇所のように、検索キャンペーンでは CV に至らず、途中でサイトから離脱してしまうユーザーが発生するため、離脱したユーザーへの再アプローチが難しくなります。
プライバシーの観点では、Google が「 Chrome 」におけるサードパーティ Cookie のサポートを2年以内に廃止する計画を発表したように、近年の個人情報保護の観点から、リマーケティングといった 3rd Party データを活用した配信が難しくなることが予想されます。
これまで主流だったリマーケティングが活用できなくなり、今後どのような手法でユーザーにアプローチできるかが問われます。
そのため、検索キャンペーンでは網羅できないユーザーへの再アプローチと、リマーケティングに代わる新たなアプローチの観点から、 VAC とファインドキャンペーンを組み合わせた配信が効果的となります。
VAC とファインドキャンペーンを組み合わせることで、 YouTube 、 YouTube Home Feed や Discover 、 Gmail などより多くの配信面に広告を配信することができます。検索キャンペーンを含めた幅広いプラットフォームに広告を配信することで、プラットフォームを行き来するユーザーへのアプローチの頻度が高くなります。
リマーケティングに代わるアプローチ手法としては、カスタムオーディエンスが活用できます。
YouTube におけるカスタムオーディエンスは、特定のキーワードを設定することで、そのキーワードで検索を行ったユーザーに対して動画広告を配信するターゲティング手法です。
従来のリマーケティングでは、ランディングページを訪問したユーザーの Cookie データを活用しておりましたが、カスタムオーディエンスでは検索キーワードを指定して広告を配信します。そのため Cookie データを使うことなく、 Google の1st Party データでユーザーにアプローチすることができるため、Cookie の利用制限を受けることなく広告を配信できます。
配信面の追加とカスタムオーディエンスの活用によって、検索キャンペーンで離脱したユーザーに別のプラットフォーム上でアプローチすることができるため、ユーザーの取りこぼしを防ぐことができます。
このように、 VAC とファインドキャンペーンを組み合わせることで、広告アカウント全体の成果の向上や改善につなげることができます。
動画アクションキャンペーン( VAC )の導入手順
それでは VAC の導入手順についてご紹介いたします。
導入手順
(1)キャンペーン作成画面で「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」のいずれかのキャンペーン目標を選択します。
(2)キャンペーンタイプで「動画」を選択すると、サブタイプが自動的に「コンバージョンの促進」となります。
(3)キャンペーン名、入札戦略、予算設定などキャンペーンの設定を行います。
入札戦略は「目標コンバージョン単価」「コンバージョンの最大化」のいずれかを選択します。
(4)広告グループの作成画面で、「広告グループの種類」から「レスポンシブ」を選択します。
(5) 広告の設定画面でYouTubeに予めアップロードした動画URLを貼り付けて、広告の設定を行います。
おわりに
本エントリでは、 YouTube 広告の動画アクションキャンペーン( VAC )についてご紹介しました。
VAC を活用することで、よりコンバージョンを促進させる動画広告を配信でき、さらにファインドキャンペーンとの組み合わ、様々なプラットフォームでユーザーにアプローチをかけ、広告のリーチを確保しながら成果の獲得が期待できます。
まだ VAC を活用したことがないという方は、この機会にぜひご活用ください。
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