Web 広告とは?種類や費用、選び方のコツを解説
Web 広告とはインターネット上で表示される広告を指し、その種類や名称は様々です。近年はスマートフォンの普及に伴い、 Web 広告の認知度やマーケティングにおける重要度は非常に高まっています。
本エントリでは、 Web 広告の配信を検討中の方に向けて、 Web 広告の種類やメリット・デメリット、費用など、 Web 広告の活用に必要な基礎知識をご紹介します。
▼ Web 広告のメリット・デメリット
―― Web 広告のメリットは?
―― Web 広告のデメリットは?
▼ Web 広告の種類
――リスティング広告
――ディスプレイ広告
―― SNS 広告
――動画広告
▼ Web 広告の課金方式
―― Web 広告の費用はオークションで決まるのが一般的
――クリック課金型( CPC )
――インプレッション課金型( CPM )
――動画視聴課金型( CPV )
――エンゲージメント課金型( CPE )
――成果報酬課金型( PPA )
Web 広告とは?
Web 広告とは、 Web 上に掲載される広告全般を指します。身近なものでは、 Google や Yahoo! などの検索結果に表示される「リスティング広告」や SNS に表示される「 SNS 広告」などがあります。
デバイスで分類すると、PC とスマートフォンで大きく分けられます。近年ではスマートフォンの利用時間の増加に伴い、スマートフォンへの広告出稿が増加傾向にあります。
また、それぞれのデバイスで広告の掲載先も、検索画面、 SNS 、動画再生画面などにさらに細かく切り分けることができます。
Web 広告のメリット・デメリット
Web 広告はマス広告に比べ始めやすく、幅広い業界のマーケティングで活用されていますが、デメリットも踏まえた上で導入することが重要です。 Web 広告を活用するメリット・デメリットをご紹介します。
Web 広告のメリットは?
Web 広告のメリットとしては以下の3点が挙げられます。
②少額から始められる
③短期間で反応が確認できる
①ターゲティング設定が可能
Web 広告は年齢や性別、趣味趣向などでターゲティングができ、ターゲットを絞り込んで広告を配信できる仕組みになっています。例えば宣伝したい商品が「こだわり製法のコーヒー」だった場合、「 Google 検索でコーヒーについて調べている人」だけを狙うことも可能です。
「どんな人に広告を見せるか」を細かく指定できるため、費用対効果の高いターゲット層を狙って配信できます。
②少額から始められる
一般的な Web 広告媒体は最低出稿金額が設けられおらず、予算を自由に決めて配信できます。期間も柔軟に指定できるため、「予算1万円で1日だけ配信」のような少額かつ短期間の配信も可能です。
③短期間で反応が確認できる
Web 広告は、広告が表示された回数やクリックされた回数、かかった費用などがすぐに数値で確認できます。広告から最終的な成果(商品の購入、お申込みなど)に至った件数も分かるため、今後の配信をどうするか素早く判断でき、広告費の無駄を防げます。
Web 広告のデメリットは?
一方、Web 広告のデメリットについては下記の2つが挙げられます。
②変化が早く常に情報収集が必要
①広告運用や結果分析の知識・スキルが必要
Web 広告の多くがセルフサーブ型のため、インハウス運用の場合は広告の配信設定を自社で行う必要があります。配信する媒体によって広告のシステムが異なるため、それぞれの機能や使い方を覚える必要があります。
また、サイト解析の知識やスキルも必要になります。 Web 広告を使ってサイトに呼び込んでから最終的な成果(商品の購入、お申込みなど)に繋げるためには、ユーザーがサイト内でどのように行動したかを解析するスキルが欠かせません。 Google アナリティクスなどの解析ツールの知識も必要になります。
②変化が早く常に情報収集が必要
Web 広告はアップデートが頻繁に行われます。昨日まであった機能が突然なくなる、といったケースも少なくありません。反対に新しい機能が予告なく追加されていたというケースもあるため、広告媒体が発表する情報を常にキャッチアップしていく必要があります。
また、外部の要因が影響する場合もあります。近年では個人情報保護に対する動きにより、 Web 広告に使用できるデータが大きく制限されました。このような Web マーケティングを取り巻く情報の収集も行っていく必要があります。
Web 広告の種類
Web 広告には様々な種類がありますが、ここでは一般的な Web 広告の種類を4つご紹介します。
② ディスプレイ広告
③ SNS 広告
④ 動画広告
リスティング広告

リスティング広告とは、 検索エンジンの検索結果画面に表示されるテキスト広告です。主なリスティング広告媒体としては、 Google ・ Yahoo! ・ Microsoft ( Bing )が挙げられます。
あらかじめ登録しておいたキーワードと関連性が高い語句が検索がされた際に広告が表示されます。能動的に情報を探している状態のユーザーに配信できるため、自社の商材・サービスに関心のあるユーザーからのクリックに繋がりやすく、費用対効果も高い傾向があります。
【初心者向け】リスティング広告とは?配信の仕組みから運用にかかる費用まで詳しく解説!
ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、画像やテキストなどを使用した広告で、 Web サイトやアプリ内の広告枠に表示されます。最近では動画が使用されるケースも増えています。
広告はメインコンテンツの間や端に表示されるため、クリックやタップをされる可能性はやや低めですが、様々な Web サイトやアプリに配信できるため、その分たくさんのユーザーにリーチできます。
認知を広く行いたい場合や、目に映る機会を増やしたい場合に適しています。
Google 広告と Yahoo! 広告の違いとは?リスティング広告とディスプレイ広告の違いを解説
SNS 広告

SNS 広告とは、 TikTok 、 Twitter 、 Facebook 、 Instagram 、 LINE といった SNS 上に表示される広告です。
SNS 広告の大きな特徴は、 SNS 内の行動からユーザーの興味や関心を判別しターゲットを絞り込める点です。自社の商品に興味を持ちそうな潜在顧客に対して効率良く配信できます。
媒体によって利用シーンは異なりますが、 TikTok 、 Twitter 、 Instagram であれば比較的若いユーザー層の利用が多く、若い層への認知拡大に活用できます。
一方、 Facebook や LinkedIn などはよりクローズドな媒体であり、ユーザーの出身地や所属先などを基に細かなターゲットに向けて広告を配信できるため、より購買へと近づけることも可能です。
4大 SNS 広告の特徴( Facebook 広告、 Instagram 広告、 Twitter 広告、 LINE 広告)
動画広告

動画広告とは、その名のとおり動画を活用した広告で、 YouTube や TikTok 、 TVer などが挙げられます。 Web 広告の中でも近年急速に伸びているのが、この動画広告です。
動画の情報量はテキストや写真だけの場合と比較して5,000倍とも言われています。短時間で多くの情報を伝えられ、印象付けることができます。
動画広告の市場規模とメリット・デメリットを解説
Web 広告の課金方式
Web 広告には用途によって複数の課金方式(費用が発生するタイミング)があります。 Web 広告を活用する上で重要なポイントのため、しっかり押さえておきましょう。
Web 広告の費用はオークションで決まるのが一般的
テレビや新聞などのマス広告は、事前に指定された広告費を払って掲載するケースが一般的ですが、 Web 広告の多くはリアルタイムのオークションで費用が決定します。
広告を出稿する側(広告主)が、事前に入札価格や広告にかけられる予算を指定します。その金額と広告の品質などに基づいてオークションが行われ、競り勝った広告が掲載される仕組みになっています。
Web 広告のオークションは金額だけで競り勝てるわけではなく、広告の質や新しさなども考慮されます。そのため常に配信結果や他社の動きに注意し、広告を改善していく必要があります。
クリック課金型( CPC )
クリック課金型とは、広告がクリックされた時に料金が発生する仕組みです。 Cost Per Click を略して CPC と呼ばれます。
広告が表示されただけでは料金はかかりません。 Web 広告で一般的な課金方法です。
・リスティング広告
・ディスプレイ広告
・SNS 広告
インプレッション課金型( CPM )
インプレッション課金型とは広告が表示された回数(インプレッション)に応じて料金が発生する仕組みです。 Cost Per Mille ( Mille はラテン語で“千”)を略して CPM と呼ばれます。
インプレッション1回あたりではなく、インプレッション1,000回あたりの費用を指すことが一般的です。
・ディスプレイ広告
・ SNS 広告
動画視聴課金型( CPV )
動画視聴課金型とは動画広告の視聴に応じて料金が発生する仕組みです。 Cost Per View を略して CPV と呼ばれます。
「視聴」の定義は媒体によって異なりますが、動画が特定の秒数まで再生された時点で課金される場合や、動画が最後まで再生された時点で課金される場合が一般的です。
・ YouTube 広告
・ SNS 広告
エンゲージメント課金型( CPE )
エンゲージメント課金型とは広告に対してエンゲージメントが生じた時に料金が発生する仕組みです。 Cost Per Engagement を略して CPE と呼ばれます。
エンゲージメントとは、シェアやいいね、コメントなどのソーシャルメディア上での反応を指します。
・SNS 広告
成果報酬課金 ( PPA )
成果報酬型とは、設定した成果が達成された時に料金が発生する仕組みです。 Pay Per Action を略して PPA と呼ばれます。
成果報酬型では、成果が達成されるまでのインプレッションやクリックに対しては費用が発生せず、購入や申し込みなどの成果が発生した場合にのみ費用が発生します。
広告主にとってはリスクが少なく、費用対効果が高い料金形態です。しかし、広告媒体にとってはリスクが高く、最低出稿金額が設けられている場合もあります。
・アフィリエイト広告
Web 広告の費用相場は?課金形態や媒体別費用まで徹底解説!
Web 広告媒体選びのコツ
Web 広告には多くの種類があり、選ぶ媒体によってユーザーへのアプローチ方法が変わります。初めて Web 広告媒体を選ぶ際は、マーケティングファネルから考えるのがおすすめです。
マーケティングファネルとは、顧客がサービスや商品を認知してから購入に至るまでの流れを表したものです。マーケティングファネルのどの階層にいるユーザーをターゲットとするかを決め、その階層に合った媒体を選ぶと効率的に広告を配信できます。

まずは広告を出稿する目的を明確にしてみましょう。狙いたいのが顕在層なのか、潜在層なのか、大きく2つに分けてみると分かりやすくなります。
すでに商品やサービスを探している「顕在層」に向けて広告を配信し、購入数を増やしたいのか、まだ自社を知らない「潜在層」へ配信し、認知を広げたいのか、を明確にします。
■ 顕在層
顕在層とは、具体的にサービスや商品などへの関心が高く、ユーザー自身のニーズが明確になっている比較検討段階の層のことを指します。具体的なアクションを起こそうとするユーザーを対象に配信する広告のため、購買意欲が高いユーザーです。
顕在層アプローチしたい場合には、リスティング広告などの利用がおすすめです。
■ 潜在層
一方、潜在層とは、サービス、商品に対して認知があっても、購入や利用については考えておらず、顕在層に比べユーザーの関心度がやや低い層のことを指します。
潜在層へアプローチしたい場合には主に、ユーザーに広く認知させることが目的になります。ディスプレイ広告や 動画広告などの利用がおすすめです。
Web 広告の選び方を解説!主な Web 広告の種類・メリット
おわりに
Web 広告の効果を高めるためには、目的を明確にし、適切な人に・適切なタイミングで・何を伝えるかが重要になります。
最終的な目標に合わせて広告媒体や課金方式、広告の種類などを選ぶことが成功の第一歩と言えます。
Web 広告における KGI ・ KPI の考え方については別の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
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グラッドキューブ ブログ編集部
株式会社グラッドキューブで Web 広告運用を行っているスタッフが、広告媒体の最新情報や運用ノウハウを発信。運営中の YouTube チャンネル「 GladCube TV 」はチャンネル登録者数1.4万人を突破。