【記事の要約(ここだけでもポイントは掴めます)】
Google AI Mode の月間利用者が10億人を突破しました。そしてユーザーの「検索の仕方」そのものが変わっています。従来のコンテンツ構造のままでは AI 検索に引用されにくくなっています。
- AI Mode のクエリ(検索に入力する言葉)は従来の検索の平均3倍の長さになっています。「東京 ホテル」ではなく「子連れで東京旅行、3泊4日でおすすめのホテルと観光スポットを教えて」という形で入力されます
- 最も多い最初の単語は「What(何)・How(どうやって)・I(私は)」です。キーワードではなく、質問形式・状況説明形式が主流になっています
- 「実行型(Do)」クエリは全体より80%速く成長中。「〇〇のやり方を教えて」「〇〇の計画を立てて」という、何かを実際に行動するための質問が急増しています
自社の主力コンテンツが「AI Mode ではどんな質問形式で聞かれるか」を書き出すことが最初の一手です。
Google AI Mode の普及により、クエリはどのように変化しているのか

AI Mode のクエリが3倍長くなったとはどういうことか
AI Mode(AI モード)とは、Google が提供する AI を使った検索機能です。従来の検索結果の一覧表示ではなく、AI が質問に直接答える形で情報を提供します。
Google の Shivani Mohan 副社長(データサイエンス・UXR 担当)が2026年5月19日に公表したデータによると、AI Mode の月間アクティブユーザーは10億人を突破し、クエリ数は四半期ごとに2倍以上のペースで成長しています。
クエリの変化を具体的に見ると:
| 従来の検索 | AI Mode での検索 |
|---|---|
| 「東京 ホテル おすすめ」 | 「子連れで東京旅行、3泊4日でおすすめのホテルと観光スポットを教えて」 |
| 「確定申告 やり方」 | 「フリーランス1年目で、何を経費にできるか全然わかりません。何から始めればいいですか?」 |
| 「ダイエット 方法」 | 「運動が苦手な40代女性が、無理なく3ヶ月で5kg痩せる方法を教えて」 |
なぜクエリの変化がコンテンツに影響するのか
従来の SEO は「ユーザーが打つキーワード」から逆算してコンテンツを作る発想でした。しかし AI Mode ユーザーは「状況と意図をまとめて」入力します。
コンテンツの設計起点を「キーワード」から「ユーザーが置かれている状況と目的」に移行することが必要です。
AI Mode の5つの検索パターンとは何か:どれが最も速く成長しているのか

5つの行動モードはどのように分類されているのか
AI Mode のクエリは5つの行動パターンに分類できます。それぞれの成長速度と、対応すべきコンテンツの形が異なります。
| 行動モード | 意味 | 成長速度 | 対応コンテンツの例 |
|---|---|---|---|
| Explore(探索) | アイデアを広げたい | 全体比 +30% | 業界トレンドの解説・事例集 |
| Decide(意思決定) | どちらが良いか決めたい | 全体比 +40% | A vs B の比較・選び方ガイド |
| Learn(学習) | 概念・スキルを学びたい | 平均的 | 入門解説・用語解説 |
| Create(作成) | 何かを作りたい | 画像クエリが今年3倍 | テンプレート・素材・ツール紹介 |
| Do(実行) | 今すぐ行動したい | 全体比 +80% | 手順・チェックリスト・計画テンプレート |
コンテンツ企画のヒント: 「このコンテンツは5つのうちどれに応えるか」を先に定義することが、AI Mode 時代のコンテンツ設計の基本になります。上記の表をコンテンツ設計の参考にしてください。
なぜ「Do クエリ」が最も速く成長しているのか
Do クエリとは「旅行の計画を立てて」「運動メニューを作って」「家計の予算を組んで」というような、実際の行動に直結する質問です。
AI が「計画を立てる・手順を教える・チェックリストを作る」という作業を代行できるようになったことで、このタイプの質問が急増しています。
なぜ「起承転結」型の記事は AI 検索に引用されにくいのか

AI 検索が引用しやすいコンテンツ構造とは何か
SEO-PR 共同創業者の Greg Jarboe 氏は、AI Mode がコンテンツを引用する仕組みを、19世紀の電信技術がジャーナリズムに与えた影響と重ねて説明しています。
電信の通信コストが従量課金になったことで、記者は前置きをなくして最重要事実を冒頭に置くようになりました。これが「逆ピラミッド型(結論→理由→詳細)」と呼ばれるジャーナリズムの書き方の起源です。
振興メディアである Axios などはこの逆ピラミッド型を明確に体現しています。
AI Mode も同じ原理で動いています。冒頭に直接的な答えがないコンテンツは、AI が「引用できる部分」として認識しにくい構造になっています。
「回答先出し」とはどういう書き方か
引用されにくい書き出し(起承転結型):
「デジタルマーケティングにおいて、コンテンツは非常に重要な役割を果たします。本記事では……」
引用されやすい書き出し(回答先出し型):
「2026年の AI Mode 検索では、クエリの平均長が従来の3倍になり、Do と Decide 型コンテンツが引用される確率が最も高いことが確認されています。」
冒頭2〜4文で主要な答えを提示し、その後に理由・詳細・事例を続ける構造が、AI と人間の両方にとって読みやすい形です。
AI Mode に引用されるコンテンツにするための5つの方法
① 冒頭に具体的な数字・ブランド名・結論を置く
各セクションの冒頭文に「主要な定義・数字・結論」を置きます。曖昧な一般論から入るコンテンツは、AI による要約時に事実と異なる情報が生成されるリスク(ハルシネーション)も高まります。
具体的なブランド名・地名・日付・数値を冒頭文に含めることで、AI が「引用できる部分」として認識しやすくなります。

② 短段落+各セクション冒頭の要約で構造化する
本文は2〜3文の短い段落で構成し、各 h2 の直下に「このセクションの結論を1文」置きます。
これにより、AI がセクション単位で正確に引用できるようになります。長い記事でも、各セクションが独立した「答え」として機能する設計が重要です。
③ 各セクションを「その質問単体への答え」として独立させる
AI Mode ユーザーは最初の答えをベースにさらに深く掘り下げる「フォローアップ型」の検索をします。
「前のセクションを読んでいる前提」で書かれたセクションは、AI による単独引用がされにくくなります。各セクションが「その質問だけ読んでも理解できる」状態を目指してください。

④ コンテンツ企画を「5つの動詞」で始める
コンテンツ企画の入口を「キーワード5個」から「Explore・Decide・Learn・Create・Do」 のどれか1つに変えます。
同じテーマでもモードによって構造が変わる例:
- 「AI コンテンツマーケティング」を Decide 型で書く → ツール A とツール B の比較・選ぶ際の条件を中心にする
- 「AI コンテンツマーケティング」を Do 型で書く → 今週から始める AI コンテンツ制作の手順を中心にする

⑤ 画像に「その画像が答えている質問」を Alt テキストとして書く
画像クエリは月40%以上の速度で増加しており、「画像は SEO のおまけ」という位置づけは終わっています。
Alt テキスト(画像の説明文)を書く際は「装飾的な説明」ではなく「その画像が答えている質問」を意識することが、AI Mode 引用対応の実践的な第一歩です。

まとめ:AI Mode 時代のコンテンツ構造に今から対応する
- AI Mode のクエリは従来の3倍の長さに:「キーワード断片」ではなく「状況と意図の塊」として検索されている
- Do クエリが全体比80%という急成長:実行型・手順型のコンテンツへの需要が急増している
- 起承転結・導入から入る記事構造は AI 引用に不利:冒頭で答えを示す「逆ピラミッド型」が今の標準
- 5つの方法(冒頭の具体化・短段落構造・セクションの独立化・5動詞設計・画像対応)は今すぐ既存コンテンツに適用できる
SEO におけるライティングの変革は2度目を迎えています。1度目は電信、2度目は AI 検索です。早く構造を変えたコンテンツが、次の引用枠を獲得します。
【LLMOA 計測データによる実例解説】AI Mode での自社コンテンツの引用状況を計測する
コンテンツ構造を AI Mode 対応に見直しても、「実際に引用されているか」を確認する手段がなければ改善の効果を測れません。
グラッドキューブの LLMOA(エルモア)は、ChatGPT・Gemini・Perplexity・AI Overviews を横断して自社ブランドの出現率・推薦文脈・競合比較を日次で計測します。

実際に LLMOA で計測した Web 広告代理店の事例では、30日間・生成 AI 5モデル×プロンプト18件=2,558回の回答のうち、自社が言及されたのは457回(17.9%)にとどまりました。

特徴的だったのは、「地域×業種×媒体」など条件が具体的な質問ほど言及率が高く(最大54.9%)、条件のない一般的な質問(「広告代理店 おすすめ」など)では3.4%まで落ち込むという差です。
これは本記事で解説した「Decide・Do 型の具体的なクエリほど AI に引用されやすい」という傾向と一致します。
このデータから、「地域×業種×媒体」のクエリを拾えるようなコンテンツを量産していくことがブランド・サービス言及率を高める可能性が高いです。
このように LLMOA では、「現在地」を定量的に把握することで、どのような施策が有効であるのかが明確にわかります。
AIO・LLMO 対策の第一歩として、定量的な計測基盤を整えましょう。
▶ LLMOA の詳細・お問い合わせはこちら
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よくある質問
- Q. Google AI Mode のクエリはどのくらい長くなっていますか?
- A. Google の発表(2026年5月19日)によると、AI Mode のクエリは従来の検索クエリの平均3倍の長さです。最も多い最初の単語は「What(何)・How(どうやって)・I(私は)」で、キーワードの断片ではなく質問形式・状況説明形式が主流になっています。
- Q. AI Mode の5つの行動モードとは何ですか?
- A. Explore(探索)・Decide(意思決定)・Learn(学習)・Create(作成)・Do(実行)の5つです。特に Do クエリは全体より80%速く成長しており、手順・チェックリスト・計画テンプレートなどの実行型コンテンツへの需要が急増しています。
- Q. なぜ「起承転結」型の記事構造は AI 検索に不利なのですか?
- A. AI Overviews や AI Mode は、冒頭に直接的な答えがないコンテンツを「引用できる部分」として認識しにくい構造で動いています。19世紀の電信技術がジャーナリズムを「逆ピラミッド型(結論→理由→詳細)」に変えたのと同様の変化が、AI 検索でも起きています。
- Q. 既存コンテンツを AI Mode 向けに見直すには何から始めればよいですか?
- A. まず「最も重要なことを言っている段落が何段落目にあるか」を確認します。5段落目以降であれば冒頭への移動を検討してください。次に、各セクションの冒頭に具体的な数字・結論を置き、短段落で構成する形に整えます。
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参照・引用出典
- AI Mode Queries Are 3X Longer – Why Your Page Should Lead With The Answer(Search Engine Journal / Greg Jarboe, SEO-PR, 2026年8月21日):https://www.searchenginejournal.com/ai-mode-queries-are-3x-longer-the-case-for-leading-with-the-answer/585990/
- How AI Mode Is Changing The Way People Search In The U.S.(Google Blog / Shivani Mohan, 2026年5月19日):https://blog.google/products-and-platforms/products/search/ai-mode-us-insights/




