今さら聞けないCPI課金(アプリインストール課金)
グラッドキューブ ネット広告事業部です。
前回は、「Yahoo!アプリ広告」出稿する前に知っておきたい3つの掲載方式と題し、
Yahooアプリ広告について、紹介させて頂きました。
今回は、「CPI課金」について、ご紹介させて頂きます。
アプリ広告の掲載は決まっているけど、課金形態などの仕組みが、よくわからないと
お考えの広告主の方々へ、アプリ広告選定の参考になればと思います。
このCPI課金(アプリインストール課金)は、まさにアプリ広告独自の課金形式です。
※CPIとは、Cost Per Installの略
それでは、知っているようで知らないCPI課金を
下記5項目の観点から、一緒に見ていきましょう。
①使用目的
②課金タイミング
③インセンティブとノンインセンティブ
④CPIのメリット・デメリット
⑤CPI課金と広告形式
①使用目的
アプリ利用者の獲得を目的とします。
②課金タイミング
1広告を経由
↓
2アプリケーションダウンロードフォーム
↓
3アプリケーションをインストール
↓
4アプリケーションを起動
3番もしくは、4番のタイミングで課金されます。
③インセンティブとノンインセンティブ
CPI課金の特徴として、インセンティブ方式(ダウンロードしたユーザーへのポイントなどが、還元される仕組み)が
挙げられます。
インセンティブ方式が採用されているもの、ノンインセンティブ方式が採用されているものでは、
ユーザー層が異なり、広告目的も変わってきます。
●インセンティブ方式
【ユーザー層】
アフィリエイトユーザーや、定着率・継続率が低い傾向にあるユーザー
【メリット】
短期間に大量のユーザー獲得ができる。
【デメリット】
ユーザーの定着率・継続率が低い傾向にある。
有料アプリでは効果を発揮しにくい
●ノンインセンティブ方式
【ユーザー層】
ネイティブアドを中心とした広告形式が多いため、
ネイティブアド特有の内容を理解し、インストールを行うため、定着率・継続率共に高い傾向にあるユーザー
※ネイティブアドとは
広告掲載面に自然に溶け込ませることで、コンテンツの一部として見てもらうことを
目的とした広告の事(まだ一般的に定義付が定まっておりません)
【メリット】
定着率・継続率が高い傾向にある
【デメリット】
認知・獲得スピードが遅い。
④CPIのメリット・デメリット
【メリット】
費用対効果が良いことです。コンバージョン時点での課金になりますので、
獲得までの過程で費用が発生することがありません。
(媒体によっては初期費用がかかる場合があります。)
【デメリット】
掲載の保証が無い事です。多くのユーザー、パートナーサイトに選ばれることがなければ、
掲載されることがありません。CPA課金になりますので、ユーザーやパートナーサイトがメリット
(コンテンツの魅力や還元ポイント)と感じて頂かないかぎり、露出機会が得られません。
⑤CPI課金と広告形式
以前、「注目!アプリ広告の配信手法をご紹介」でも広告形式について、ご紹介させていただきましたが、
今回はインセンティブ方式(A)とノンインセンティブ方式(B~D)と分けて、改めて紹介させて頂きます。
A.リワード形式(インセンティブ)
ブースト広告とも呼ばれる短時間での大量ユーザーの獲得行える広告になります。
仕組みとしては、インストールしたユーザーへインセンティブ(ポイントなどでの還元)を
付与することで、ポイント目当てのアフィリエイトユーザーを第一対象とし、広告を配信し、
アフィリエイトユーザー達が大量にダウンロードした結果、ストアなどでのランキングが上昇し、
そのランキングを見たユーザーがアプリをインストールすることで、実ユーザーを大量に獲得していく形式です。
【メリット】
短期間での大量ユーザー獲得
【デメリット】
内容を理解せず、インストールするユーザーが多いため、定着率が悪い。
B.ディスプレイ形式(ノンインセンティブ)
特定のメディアサイトなどの広告スペースへ掲載する広告形式
【メリット】
潜在層への呼びかけ認知に強く、ユーザー分母が大きい
【デメリット】
獲得率が低い
C.記事形式(ノンインセンティブ)
記事内に溶けこませて広告を表示する形式
【メリット】
内容を理解し、インストールするユーザーが多いため、定着率・継続率が高い。
【デメリット】
「記事」だと思い、クリックしたユーザーが不快感を持ち、
企業イメージを損なう可能性があること。認知・獲得スピードが遅い。
D.レコメンド形式(ノンインセンティブ)
レコメンド記事内に溶けこませて広告を表示する形式
【メリット】
批評を参考にインストールするユーザーが多く、価値が一致しているため、定着率・継続率が高い。
【デメリット】
認知・獲得スピードが遅い。
●まとめ
今回紹介させて頂いた「CPI課金」(アプリインストール課金)の仕組みや形式を見て
際立ったのが「ユーザー層」です。
開発したアプリケーションをどんな人に使ってもらいたいのか?どんな人にインストールしてもらいたいのか?を
選定し、求めているユーザーは、どんな広告に反応するのか、広告に接触する場面などを想定し、掲載方式・課金方式を
選定していくことで、費用対とのバランスを最適化していきましょう。