【 Yahoo! 広告 スクリプト】アセットレポートの自動出力による運用効率化
広告運用において、パフォーマンスレポートの効率的な収集と改善策の実行は重要ですが、手動作業が多く負担となることがあります。 Yahoo! 広告のスクリプト機能を活用すれば、特定ルールに基づいたアセットレポートの自動出力が可能となり、運用効率が大幅に向上します。
本エントリでは、 Yahoo! 広告スクリプトの概要や設定方法、活用事例を紹介し、アセットレポートの自動化のポイントを解説します。
目次
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Yahoo! 広告スクリプトとは?
Yahoo! 広告スクリプトは、 JavaScript をベースにした自動化ツールです。このスクリプトを活用することで、広告アカウントの管理や運用を自動化し、時間のかかる作業を効率化できます。広告管理者は、一定のルールや条件を設定し、そのルールに基づいて定期的にレポートを生成するなど、様々な自動化が可能です。
Yahoo! 広告スクリプトの主な機能
Yahoo! 広告スクリプトには以下のような機能があります。
- 定期的なレポートの自動出力
- 特定条件での広告キャンペーンの自動停止・再開
- アカウント全体のパフォーマンスの監視とアラートの自動送信
これにより、広告担当者は手作業での定期的な監視や調整を大幅に削減し、より戦略的な広告運用に集中できます。
Yahoo! 広告スクリプトでできること
Yahoo! 広告スクリプトを使用すると、以下のような多岐にわたる業務を自動化することができます。
(1) レポートの自動生成と配信
スクリプトを使用することで、特定のパフォーマンスデータ(例:インプレッション数、クリック数、コンバージョン率など)を自動的に収集し、定期的にレポートとして出力・配信することができます。
例えば、毎週のパフォーマンスレポートを自動的に生成し、担当者にメールで送信することが可能です。
出力できるレポートのパターン
Yahoo! 広告スクリプトでは、様々なレポートを自動で出力することができます。以下に、代表的なレポートの種類をいくつか挙げます。
(1) 全項目の行追記
レスポンシブ検索広告の「アセットレポート(アセット単体)」の項目をレポート取得日とともに行追記で出力します。 Raw データとして出力することで任意の形に集計したり、 BI ツールを利用したりする場合におすすめの形式です。
※スクリプトの実行頻度の設定で「毎週」を指定することで、週次での自動出力が可能です。
(2) 掲載評価の列追記
レスポンシブ検索広告の「アセットレポート(アセット単体)」の掲載評価をレポート取得日ごとに列追記で出力します。集計などの工数をかけずに、掲載評価の推移を簡単に確認したい場合におすすめの形式です。
※スクリプトの実行頻度の設定で「毎週」を指定することで、週次での自動出力が可能です。
Yahoo! 広告スクリプトの設定方法
Yahoo! 広告スクリプトを活用するには、いくつかのステップを踏む必要があります。以下に基本的な設定方法をご紹介いたします。
(1) Yahoo! 広告スクリプトと Google アカウントを連携する。
まず最初に、 Yahoo! 広告スクリプトと Google アカウントを連携します。この連携により、スクリプトで生成されたレポートを Google スプレッドシートに出力できるようになります。詳しい連携手順については、 Google アカウントとの連携方法を確認してください。
※すでに連携済みの方は次のステップに進んでください。
(参照:Yahoo! 広告 Yahoo! 広告スクリプトの連携ガイド)
( 2 )Google スプレッドシートの作成
次に、レポートを出力するための Google スプレッドシートを新規作成します。作成したスプレッドシートの ID を確認し、メモしておいてください。この ID はスクリプト内の定数設定で使用します。
Google スプレッドシートの ID 取得方法:
スプレッドシートの ID は、 Google スプレッドシートの URL に含まれている「/d/」以降の文字列です。
例:https://docs.google.com/spreadsheets/d/123456789/edit#gid=0
この場合、スプレッドシートの ID は「123456789」です。
( 3 ) シートの作成と設定
次に、新規作成したスプレッドシート内に、2つのシートを作成します。各シートには任意の名前を付けてください。これらのシート名はスクリプト内で定数として設定する必要があります。
レポートパターン 1 を出力するシート(例:「全項目を行追記」)
レポートパターン 2 を出力するシート(例:「掲載評価を列追記」)
( 4 )管理画面上でサンプルコードの設定
管理画面上のスクリプト作成画面にて、本ページ後述のサンプルコードを設定してください。
※スクリプトの新規作成および編集の手順はこちらをご覧ください。
(参照:Yahoo! 広告 Yahoo! スクリプトの作成・実行)
( 5 ) スクリプトの実行頻度設定
本スクリプトでは週次(毎週 ●曜日 XX時)の設定が推奨です。
※スクリプトの実行頻度の設定手順はこちらをご覧ください。
(参照:Yahoo! 広告 Yahoo!広告 スクリプトの実行頻度の設定)
サンプルコード内各定数のご説明
後述のサンプルコードにおける各定数の設定方法についてご説明いたします。
( 1 )スプレッドシートの指定
レポートを出力する対象のスプレッドシートを指定します。出力するレポートパターンにかかわらず必須です。
( 2 )レポートパターンの選択
スクリプト内の定数の設定によって、1度のスクリプトの実行で、2パターンとも出力/パターン1のみ出力/パターン2のみ出力、というように各レポートの出力有無の選択ができます。必要に応じてそれぞれの定数の設定をお願いします。
( 3 )出力対象とするアセットの条件を指定
アセットの数が多い場合は、出力対象とするアセットを絞るために、必要に応じてそれぞれの定数の設定をお願いします。
サンプルコード
サンプルコードについては下記リンクを参照し、スクリプトの入力画面での設定をお願いします。
必要に応じて「サンプルコード内各定数のご説明」またはスクリプト内に記載の利用方法に沿って、設定が必要な定数を設定してください。
(参照:Yahoo! 広告 Yahoo! 広告レスポンシブ検索広告アセットレポート出力 – サンプルコード)
終わりに
Yahoo! 広告スクリプトは、レポートの自動出力やキャンペーン管理を効率化し、手作業を減らすことで運用者の負担を軽減します。
本機能をご利用いただくことで、アセットの掲載評価を確認する運用工数を削減することが可能です。
効率的な運用のために、スクリプトの活用をぜひご検討ください。
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