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【初心者向け】 DSP とは?仕組みや特徴を分かりやすく解説!

はじめに

デマンドサイドプラットフォーム( DSP )は、広告主がオンライン広告を効率的に購入・配信するためのツールです。
本エントリでは、Web 広告運用を始めたばかりの方、興味を持たれている方向けに DSP の概要と配信の仕組みについて、また導入することでどんなメリットがあるかを分かりやすく解説します。

目次

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DSP とは?

DSP ( Demand-Side Platform )とは、日本語では「デマンドサイドプラットフォーム」と呼ばれ、広告主が広告を効率的に配信するためのプラットフォームです。広告主は、この DSP を使って、インターネット上のさまざまなサイトやアプリに広告を表示させます。
たとえば DSP を使うと、複数の広告枠を一括して管理し、ターゲットとなるユーザーに適切なタイミングで広告を表示することができます。

従来の広告配信では、広告枠を個別に購入する必要がありましたが、DSP を使えば、自動化されたオークション形式で広告枠をリアルタイムで購入し、より効率的な広告配信が可能になります。

DSP の仕組み



データ活用とターゲティング

DSP は膨大なユーザーデータを活用し、広告を見せる相手を細かくターゲティングできます。これにより、関心のあるユーザーに対してのみ広告を表示し、無駄な広告配信を減らします。たとえば、車に興味のあるユーザーには自動車広告を、化粧品に興味のあるユーザーにはコスメ広告を見せるといった具合です。

広告の入札と配信の自動化

広告主は、 DSP に広告予算やターゲット(例えば年齢や興味関心など)を設定します。 DSP は、この設定に基づいて、広告を見せたいユーザーがウェブサイトやアプリを訪れたタイミングで、自動的に広告枠を入札します。この入札はリアルタイムで行われ、わずか数ミリ秒の間に最適な広告が選ばれ、表示されます。

リアルタイムビッディング( RTB )

DSP は、「リアルタイムビッディング( RTB )」という仕組みを使って広告枠を競い合います。ウェブページが読み込まれた瞬間に、そのページに訪れたユーザーのデータ(年齢、性別、興味など)が評価され、複数の広告主がその広告枠に対して入札します。最も高い入札をした広告が、その広告枠に表示される仕組みです。

SSP とは

SSP ( Supply-Side Platform )は、ウェブサイトの広告枠を効率的に売るための仕組みです。広告を掲載したいサイト運営者が、複数の広告主に対して自動的に入札を受け付け、最も高い価格で広告を表示できるようにします。これにより、運営者は収益を最大化でき、広告主は効果的に広告を出せるようになります。

このように、 DSP は広告配信を自動化し、効率的に広告予算を使うための強力なツールです。

DSP のメリット

DSPを配信するメリットは6つあります。効果的に広告予算を運用し、無駄を減らしつつ、ターゲットユーザーに効果的にアプローチすることが可能です。

(1)広告配信の自動化と効率化

DSP は、広告の入札から配信までを自動化します。広告主がターゲット層や予算を設定すれば、DSP がその条件に基づいて最適な広告枠に入札を行い、広告を配信します。これにより、個別の広告枠の管理が不要になり、手間や時間が大幅に削減されます。

(2)ターゲティング精度の向上

DSP では、年齢、性別、興味関心、ブラウジング履歴、地理情報など、膨大なデータを活用してターゲティングを行うことができます。広告が表示されるユーザーを非常に細かく絞り込むことができ、興味を持つ可能性の高いユーザーに広告を見せられます。結果として、広告効果が高まり、無駄な露出が減ります。

(3)リアルタイムビッディング( RTB )による効率的な予算運用

リアルタイムビッディング( RTB )の仕組みを利用することで、広告枠がリアルタイムでオークション形式で販売されるので最も効果が期待できる広告枠に対してのみ入札を行い、広告予算を無駄なく使うことができます。広告主が効率的に予算を運用できる点が大きなメリットです。

(4)複数の媒体への広告配信が可能

DSP は、多数のウェブサイトやアプリに対して一元的に広告を配信できるプラットフォームです。個別に広告枠を購入する必要がなく、さまざまな媒体に効率よく広告を表示できます。 Google 広告や Facebook 広告など、特定のプラットフォームだけではなく、幅広いネットワークにアプローチできます。

(5)広告効果のリアルタイム分析

DSP では、広告のパフォーマンスをリアルタイムで確認できるため、広告の効果を即座に把握し、必要に応じて改善策を取ることが可能です。例えば、クリック率( CTR )やコンバージョン率( CVR )をモニタリングし、効果の低い広告を停止したり、ターゲティングを調整したりすることができます。

(6)柔軟なクリエイティブ最適化

広告クリエイティブ(バナーやテキスト広告など)を複数用意しておけば、 DSP は自動的にどのクリエイティブが最も効果的かをテストし、最適なものを配信されることにより、広告のパフォーマンスが最大化されます。

注意点

DSP には注意点もいくつかあります。
これらの注意点に気をつけることで、 DSP の運用効果を最大化できます。

■予算の急速消費
設定次第で予算がすぐに使い切ってしまうことがあるため、予算上限をしっかり管理することが重要です。


■効果測定の複雑さ
多くのデータを扱うため、どの施策が効果的か分かりづらいことがあります。 KPI を明確にし、定期的に分析する必要があります。


■不正広告(アドフラウド)
ボットによる不正クリックや「見えない広告」によるリスクがあるため、信頼できる DSP を選び、監視が必要です。


■ターゲティングの絞りすぎ
ターゲットを絞りすぎると、広告のリーチが不足し、効果が下がる可能性があるため、適切なターゲットを設定する必要があります。


■クリエイティブの質
広告の内容が魅力的でないと、ターゲティングや入札が最適でも効果は出ないためクリエイティブを見直すことも必要です。

代表的な DSP 広告

実際に DSP を提供している会社は数多く存在し、それぞれの DSP は、提供する機能や強みが異なります。目的やターゲティング方法に応じて最適な媒体を選ぶことが重要です。今回は代表的な DSP をいくつか紹介します。


DSP名 特徴 配信先
UNIVERSE Ads 国内最大規模の売上シェアを誇り、幅広いネットワークを持っています。業界に特化したプラットフォームと接続しているため、多様な企業のニーズに対応可能です。 大規模ポータルから小規模なブログサイトまで、圧倒的なリーチ数を誇る配信先を保有しています。
Scale Out 国内唯一の KDDI データを活用し、多彩なターゲティング機能を提供しています。ユーザーの検索キーワードや DMP データを利用した細かなターゲティングが可能です。 KDDI 契約者データを基にした広範な配信先があります。
Logicad ソフトバンクグループが運営し、独自のアルゴリズムで膨大なデータを活用しています。質の高いユーザー・インプレッションを確保できることが特徴です。 1,300億インプレッションの広告枠から、アドネットワークでは確保できない良質なインプレッションを提供しています。
i-mobile スマートフォン、タブレット、 PC に対応した国内最大級のアドネットワークです。多様な広告フォーマットを用意しています。 アプリやウェブサイトを含む多くの在庫を保有しています。
AdInte 京都大学の自然言語処理解析技術を使用し、最適なカテゴリーを自動で選別しています。統計的アプローチで広告を配信します。 ウェブサイトに基づく最適な配信先を選定しています。
Taboola 世界最大級のディスカバリープラットフォームで、広範なリーチを持っています。日本では独占契約の在庫を提供しています。 400以上の日本サイトとの独占契約により、デスクトップユーザーの91.2%、モバイルユーザーの70.5%にリーチできます。
FreakOut 世界最大級のディスカバリープラットフォームで、広範なリーチを持っています。日本では独占契約の在庫を提供しています。 大規模なメディアサイトからアプリ、ブログまで広範なネットワークを持ち、様々なデバイスに対応しています。

さいごに

本エントリでは DSP について解説しました。
DSP の配信についてご検討中の方や勉強中の方、ぜひブックマークなどしてお役立てください。

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この記事を書いた人

Glad Cube

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