AIの回答根拠、自社サイトは平均8.7%だけ|LLMOA(エルモア)が計測した8業種データが示す『第三者メディア依存』の実態

AIの回答根拠、自社サイトは平均8.7%だけ|LLMOA(エルモア)が計測した8業種データが示す『第三者メディア依存』の実態

【記事の要約(ここだけでもポイントは掴めます)】

生成 AI があなたのブランドについて回答するとき、その根拠のほとんどは自社サイトではありません。

  • LLMOA(エルモア)で計測した 8 業種のデータ(業種はすべて異なる業種/BtoC:4業種、BtoB:4業種)を集計すると、AI の回答根拠に占める自社ドメインの引用シェアは平均 8.7%8 業種中 6 業種が 10% 未満に集中。
  • 業種間の差は大きく、最も低いケースは 1% 未満、最も高いケースでも 30% 台
  • AI が根拠にしているのは、比較サイト・専門メディア・コミュニティなど第三者の情報源が中心。自社サイトの SEO を強化するだけでは、AI 検索での可視性は上がりにくい。
  • 第三者メディアへの掲載状況を把握し、掲載を増やす動きが、AI 検索対策の優先事項となる。

自社サイトのコンテンツを磨く前に、まず「AI が誰の情報を根拠にしているか」を確認することが最初の一歩です。


本記事のデータは 2026 年 8 月時点のLLMOA (エルモア)計測サンプルに基づいています。生成 AI の回答は各プラットフォームのアルゴリズム変動によって短期間で変化するため、今後同様の傾向が続くとは限りません。
なお、集計対象は BtoB 4 業種・BtoC 4 業種の計 8 業種で、業種名・個別の測定条件(回答数・プロンプト数など)は匿名化のため非開示です。業種数が限られるため、ここで示す平均値・傾向は自社の状況をそのまま代表するものではなく、あくまで参考値としてお読みください。

AI の回答根拠に、自社サイトはどれくらい使われているか

自社ドメイン引用シェアは平均8.7%、8業種中6業種が10%未満

LLMOA(エルモア)で計測した 8 業種の可視性データ(業種はすべて異なる業種/BtoC:4業種、BtoB:4業種)を集計すると、生成 AI が回答の根拠として自社ドメインを引用した割合(自社ドメイン引用シェア)は平均 8.7%でした。

8 業種中 6 業種は 10% 未満に集中しており、大半の業種で「AI の回答根拠の 9 割以上が第三者情報」という状態です。

業種間のレンジは1%未満〜30%台、中央値は平均よりさらに低い

業種間のばらつきは大きく、最も低いケースは 1% 未満、最も高いケースでも 30% 台にとどまっています。

平均値だけを見ると「1 割弱は自社サイトが根拠になっている」ように見えますが、実態は一部の業種が平均を押し上げているだけで、中央値はさらに低い水準(*)でした。

BtoC(4業種)の平均は約15.1%、中央値は約12%でした。BtoB(4業種)の平均は約2.3%、中央値は約1.8%です。BtoC 業種の方が高い傾向がありましたが、サンプル数は各4業種と少ないため参考値として留意ください。

このデータから、「自社サイトのコンテンツを充実させれば AI に引用される」という前提自体を見直す必要があります。 AI は自社の発信内容そのものではなく、第三者がそのブランドについて何を書いているかを根拠に回答を組み立てているためです。


なぜ自社サイトは AI の回答根拠になりにくいのか

AIは「本人の発信」より「第三者の評価」を根拠にしやすい

生成 AI が検索クエリへの回答を組み立てる際、参照する情報源には比較サイト・レビューサイト・専門メディア・コミュニティ(ユーザー同士の口コミ・Q&A サイトなど)が多く含まれる傾向があります。

自社サイトは「発信者本人の情報」として扱われる一方、第三者メディアは「客観的な評価・比較」として扱われやすく、AI が回答の根拠として優先しやすい構造になっています。これは自社サイトの品質が低いから起きているとは限りません。

AI にとって「本人の主張」と「第三者の評価」は役割が異なり、後者のほうが回答の根拠として採用されやすいという構造上の傾向です。

引用シェアが高い業種は第三者メディアへの掲載数自体が多い

自社ドメイン引用シェアが比較的高い業種を見ると、第三者メディアへの掲載数自体が多い、あるいは比較・レビュー記事の中で頻繁に取り上げられているという共通点があります。

つまり「自社サイトを磨く」施策と「第三者メディアに載る」施策は、AI 検索対策としては別の取り組みとして扱う必要があります。

BtoBとBtoCでは、頼りにされる第三者メディアの種類も異なる

引用元の内訳を業種横断で見ると、比較サイト・専門メディアはBtoB・BtoCを問わず引用元の上位に共通して入ります。 

その一方で、事業者向け(BtoB)の業種では動画プラットフォームやユーザーコミュニティの書き込み、SNS・UGCといった実体験ベースの情報源も上位に目立ちます。専門性の高い判断材料(仕様・導入実績など)を、コミュニティの生の声から拾っている様子がうかがえます。

一方、消費者向け(BtoC)の業種では、業界特化メディアと競合の公式サイトが引用元の中心で、業種によっては公的機関のサイトが上位に入るケースもあります。どの第三者メディアを優先して攻略すべきかは、BtoBかBtoCかによって変わります。


第三者メディア依存から抜け出すために何をすべきか

まず自社ブランドの第三者メディアでの語られ方を棚卸しする

比較サイト・レビューサイト・業界メディアなど、自社ブランドが言及されている媒体をリストアップし、内容が最新か、好意的な文脈で語られているかを確認します。

AI の回答根拠の大半が第三者情報である以上、そこに古い情報や誤った情報が残っていると、AI の回答自体がそれをそのまま反映してしまうためです。

第三者メディアへの掲載をPR活動の目標に組み込む

比較記事・業界メディアへの寄稿・レビューサイトへの登録など、第三者から言及される機会を増やす活動を、コンテンツ SEO と並ぶ施策として予算・目標に組み込みます。

自社サイトのコンテンツをいくら強化しても、AI の回答根拠に占める自社サイトの割合は平均 8.7% にとどまっているためです。可視性を上げるには、自社サイトの外側への投資が欠かせません。

オウンドメディアを「第三者に引用される一次情報源」に転換する

自社サイトのコンテンツを、データ・調査結果・具体的な数値を含む「他メディアが引用したくなる情報(一次情報)」として設計し直します。

自社サイトが AI に直接引用されにくいとしても、第三者メディアがその自社サイトを情報源として引用すれば、間接的に AI の回答へつながる経路になります。


LLMOA(エルモア) で自社ドメインの引用シェアを計測する

自社ドメインの引用シェアが何% で、どの情報源が根拠として使われているかは、AI の回答を実際に収集しなければ把握できません。

グラッドキューブの LLMOA(エルモア)は、ChatGPT・Gemini・Perplexity・AI Overviews を横断して、自社ブランドの言及率・引用元の内訳・競合比較を計測します。

自社サイトと第三者メディア、どちらに投資すべきかを判断するための第一歩として、まず自社の引用シェアを計測することから始めてください。


まとめ:自社サイトの引用シェアを計測するところから始める

以下、本記事の内容まとめです。

  • LLMOA で計測した 8 業種の自社ドメイン引用シェアは平均 8.7%6 業種が 10% 未満に集中しており、AI の回答根拠の大半は第三者情報である。
  • 自社サイトの SEO 強化だけでは AI 検索での可視性は上がりにくい。AI は「本人の発信」より「第三者の評価」を根拠にしやすい構造がある。
  • 対応の第一歩は、第三者メディアでの「自社ブランドの語られ方」を棚卸しすること。古い情報はすぐにアップデートしてください。
  • 第三者メディアへの掲載を PR 活動の目標に組み込み、オウンドメディアは「第三者に引用される一次情報源」として役割を転換する。

自社サイトを磨く努力が、そのまま AI 検索での可視性につながるとは限りません。

まず「AI が誰の情報を根拠にしているか」を確認することから始めてください。

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よくある質問(FAQ)

Q. 自社ドメイン引用シェアとは何ですか?
A. 生成 AI がブランドに関する回答を組み立てる際、根拠として参照した情報源のうち、自社サイトが占める割合のことです。LLMOA で計測した 8 業種では平均 8.7% でした。
Q. なぜ AI は自社サイトより第三者メディアを根拠にしやすいのですか?
A. 自社サイトは「発信者本人の情報」として扱われる一方、比較サイトや専門メディアは「客観的な評価・比較」として扱われやすく、AI が回答の根拠として優先しやすい構造があるためです。
Q. 自社ドメイン引用シェアを上げるにはどうすればよいですか?
A. 自社サイトの強化に加えて、比較サイト・専門メディア・レビューサイトなど第三者からの言及を増やす活動が必要です。オウンドメディアは「第三者に引用される一次情報源」として設計し直すことも有効です。
Q. 自社の引用シェアはどうやって確認できますか?
A. 通常の検索エンジンのツールでは AI 検索での引用状況は把握できません。LLMOA(エルモア) のような、生成 AI の回答を横断的に収集・分析するサービスでの計測が必要です。

参照・引用出典

  1. LLMOA(エルモア)で計測した 8 業種の可視性データ:業種名・個別の測定条件(回答数・プロンプト数など)は非開示。自社ドメイン引用シェア:平均 8.7%、8 業種中 6 業種が 10% 未満。30日間の計測データを集計。