【この記事のポイント】
- グーグル(Google)が2026年5月27日に「Preferred Sources(優先ソース)」機能をAI Overviews・AI Modeに拡張。ユーザー指定の信頼情報源がAI回答内で「Preferred」バッジ付きで優先表示される。
- 同日「Highly Cited(高被引用)バッジ」「Perspectives Carousel」も同時発表。いずれも「オリジナルコンテンツ・一次情報源」を優遇する方向性で統一されている。
- AI検索の「マイクロ・マクロシフト」:個別キーワード順位管理(マイクロ)から、ブランドがAI検索全体でどう認識されるかというマクロな可視性管理へのシフトが必要。
- 「引用される情報源」になるための5つの条件を整理し、今すぐ着手すべき3つの対策を解説。
2026年5月27日、グーグル(Google)は公式ブログでAI Searchに関する重要なアップデートを発表しました。その中核となるのが、「Preferred Sources(優先ソース)」機能のAI Overviews・AI Modeへの拡張です。
「Preferred Sources」の初公開は2025年8月12日(米国向け・Top Stories限定)。今回のアップデートはTop StoriesからAI Overviews・AI Modeへの「拡張」であり、まったく新しい機能の「新設」ではありません。この背景を理解した上で読むことで、Googleが段階的に進めている「ユーザー主導の情報源設計」の方向性が見えてきます。
同日、グーグル(Google)は「Preferred Sources」のほかに「Highly Cited(高被引用)バッジ」と「Perspectives Carousel(パースペクティブ・カルーセル)」の2機能も同時に発表しています。3機能はセットで設計されており、「オリジナルコンテンツと一次情報源を優遇する」というGoogleの一貫したメッセージを体現しています。

「Preferred Sources(優先ソース)」は日本語を含む全言語にグローバル展開済みです。具体的な時系列は以下の通りです。
| 時期 | 内容 |
| 2025年8月12日 | 米国向け・Top Stories限定で初公開 |
| 2026年4月末 | 日本でも利用可能に(Top Stories向け) |
| 2026年5月27日 | AI Overviews・AI Modeへの拡張を発表(日本も対象) |
Preferred Sourcesは2026年4月末より日本でも利用可能になっています。
設定URL(https://www.google.com/preferences/source)から、日本語インターフェースで登録できます。
AI Overviews・AI Modeへの拡張は2026年5月27日に日本を含む全言語で同時適用されています。
1. 2026年5月27日発表:3つの機能が示す一貫したメッセージ
| 機能名 | 概要 | マーケターへの示唆 | 日本での展開状況 |
| Preferred Sources (優先ソース) | ユーザー指定のサイトがAI Overviews・AI Mode内で「Preferred」バッジ付きで優先表示される。CTRは2倍 | 読者に「Preferred Sources登録」を呼びかける施策が直接AI検索での露出向上につながる | ✅ 実装済み (2026年4月末より日本語含む全言語対応) |
| Perspectives Carousel (視点カルーセル) | 特定トピックの検索でAI回答の下部にフォーラム・SNS・ブログからの視点を集めたカルーセルを表示 | Community Perspectivesと同様、UGCチャネルでの誠実な参加が引用につながる | ⏳ 未実装 (近日公開予定・時期未定) |
| Highly Cited (高被引用バッジ) | 他のメディアや記事から多く引用されている記事に「Highly Cited」バッジを表示。オリジナル報道の発見を促進 | 「他のメディアに引用されること」がSERPで視覚的に評価される時代に。デジタルPR・一次情報発信の重要性が増す | ✅ 実装済み (2026年5月27日より全言語対応) ※英語圏コンテンツ中心のため日本語コンテンツへの適用は順次拡大 |
Preferred Sources(優先ソース)

グーグル(Google)が2025年8月に米国のTop Stories向けに初公開し、2026年5月27日にAI Overviews・AI Modeに拡張した機能。ユーザーが「信頼する情報源」をgoogle.com/preferences/sourceから設定することで、AI回答内でその情報源へのリンクに「Preferred」バッジが表示され、将来的には上位表示のランキングシグナルとしても活用される予定。一次情報コンテンツを公開しているあらゆるウェブサイトが対象となります(グーグル(Google)公式)。
グーグル(Google)によると、ユーザーはすでに34万5,000以上のユニークなソースを選択しており、Preferred Source に設定されたリンクはそうでないリンクに比べて2倍のクリック率を示しているとのことです。
Perspectives Carousel(パースペクティブ・カルーセル)

特定のトピックに対する個人の体験談やSNSの投稿、フォーラムの意見などを横スライド式のカード(カルーセル)形式でまとめた検索機能。
Highly Cited(高被引用バッジ)

Web検索やAI検索において、他のメディアや記事から頻繁に引用・参照されている影響力のある一次報道に付与されるラベル。これにより、ユーザーは信頼できるオリジナルの情報源を簡単に見分けやすくなる。
2. 「バックリンク終焉」ではなく「引用(citations)という新指標の追加」

ハブスポット(HubSpot)の2026年5月の分析によると「AEOにおいては、従来の被リンク(バックリンク)よりも引用(citations)の方が、AI可視性において重要な指標となる」と述べています。ただし、これは「バックリンクが不要になる」という意味ではありません。
ハブスポット(HubSpot)記事の正確な論旨:同記事は「バックリンクはAI可視性においても引き続き相関する(権威の高いドメインはAIにも引用されやすい)。しかし、それだけでは不十分であり、citationsという新指標を加えた複合的な評価が必要」と述べています。「バックリンクの終焉」という表現は原文の意図を超えた解釈です。
AEO(回答エンジン最適化)においては、「自社の情報が信頼できる一次情報として他の文脈で引用されているか」という評価軸が加わります。バックリンク戦略に加えて、citationsという新しい評価軸を意識した戦略設計が求められます。
【マイクロ・マクロシフト(Micro-Macro Shift)】
サーチエンジンランド(Search Engine Land)が提唱する概念。
AI検索の時代において、従来のキーワード別順位・クリック数といった精密なミクロ指標が機能しにくくなり、ブランドがAI検索全体でどう認識されているかというマクロな可視性把握にシフトすることが必要という分析。
Preferred Sources・Highly Cited・AI引用率などの指標がマクロ可視性の代表的な測定軸となります。
3. マーケティングへの3つの影響
影響①:KPIが「被リンク数」から「引用数・引用文脈」へ転換する
AI検索においては、情報が信頼できる一次情報として他の文脈で引用されているかどうかが判断基準となります。「被リンク獲得施策」に加えて「引用される情報源としてのポジション確立」がコンテンツ戦略の中心に置かれる必要があります。
影響②:「精度の消滅」とマクロ視点へのシフト
個別キーワードの順位管理(マイクロ管理)から、ブランドがAI検索全体でどう認識されているかというマクロな可視性管理へのシフトが求められます。Preferred Sources(優先ソース)への登録者数・Highly Cited(高被引用)バッジの取得数・AI引用率(ChatGPT・Gemini・Perplexity横断)という新指標の計測体制を構築することが急務です。
影響③:読者を「ファン・応援者」に変える施策が直接AI露出につながる
Preferred Sourcesに自社サイトを登録してもらうには、読者が「このサイトを信頼している・お気に入りに登録したい」と感じる必要があります。つまり、読者との信頼関係の構築が直接AI検索での露出向上につながる構造になりました。
ニュースレター購読やSNSフォローの呼びかけと同様の文脈で「Preferred Source登録」を訴求することが、新しいエンゲージメント施策として機能します。
4. 「引用される情報源」になるための5つの条件と3つの対策
引用される情報源の5つの条件

- 一次情報・独自データを持っているか(自社調査・実験データ・インタビューなど)
- 著者の専門性・権威性が明示されているか(プロフィール・資格・実績の明記)
- 他の信頼できる媒体やAIが過去に引用・参照した実績があるか(Highly Citedバッジの素地)
- 情報の構造が明確で、AIが「答え」として抽出しやすいか(見出し・箇条書き・定義の冒頭明示)
- 情報の鮮度と更新頻度が高いか(Preferred Sourcesの対象は「生コンテンツを公開しているサイト」)
対策①:オリジナル調査・一次情報を定期的に公開する
AIが最も引用したがるのは、他では手に入らない独自データです。顧客調査・業界調査・自社の施策実績データを定期的にコンテンツ化し、「引用されるデータの出所」としてのポジションを確立してください。INSIGHT CUBEであれば、グラッドキューブが蓄積する実際の運用データや顧客事例が一次情報として機能します。
対策②:著者の専門性を構造的に示す
「会社のサイトに掲載されている記事」ではなく「この分野の専門家が書いた記事」というシグナルをAI検索に伝える必要があります。
著者プロフィールページの整備・LinkedInでの専門性の一貫した発信・外部メディアへの寄稿を組み合わせてください。Highly Citedバッジ獲得のためにも、外部からの引用を促すデジタルPR施策が重要です。
対策③:読者への「Preferred Source登録」の呼びかけを始める
Preferred Sourcesに登録されたサイトはAI回答内での表示機会が高まり、CTRは2倍になるとグーグル(Google)は述べています。記事末尾・ニュースレター・SNSで「Preferred Source登録」を読者に呼びかけることが、AI時代の新しいエンゲージメント施策として機能します。
※設定URL:https://www.google.com/preferences/source
自社ブランドはAI検索にどう認識されていますか?
「Preferred Sources」機能の登場により、AI検索に「信頼の情報源」として認定されることの重要性は一段と高まりました。しかし現時点で自社ブランドがChatGPT・Gemini・AI Overviewsにどう認識・引用されているかを把握しているマーケターはわずか14%(グッドファームス(Goodfirms)調べ)とされています。まず現在地を知ることが、GEO・AEO施策の出発点です。グラッドキューブのLLMOA(エルモア)は、主要な生成AIが自社ブランドをどう認識・引用しているかを可視化し、GEO・LLMO施策の立案から実行・効果検証までをワンストップで支援します。
5. まとめ
グーグル(Google)の「Preferred Sources(優先ソース)」拡張・「Highly Cited(高被引用)」バッジ・「Perspectives Carousel(パースペクティブ・カルーセル)」の同日発表は、偶然ではありません。AI検索時代のコンテンツ競争は「量」でも「被リンク数」でもなく、「信頼の情報源として選ばれ続けるか」という一点へ収束しつつあります。
AEO・GEOの本質は変わりません。「一次情報を持ち、専門性を示し、読者に信頼される」こと。Preferred Sourcesはその取り組みを、AI検索の文脈で直接的に報いる仕組みです。今こそ自社のコンテンツ戦略を「引用される情報源」という基準で問い直す好機です。
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【参照・引用出典】
New ways to find your favorite sources and original content in AI Search(Google Blog / Duncan Osborn):https://blog.google/products-and-platforms/products/search/original-high-quality-content-search/
Google AI Overviews & AI Mode gain preferred sources, plus new perspectives carousel and highly cited labels(Search Engine Land / Barry Schwartz):https://searchengineland.com/google-ai-overviews-ai-mode-gain-preferred-sources-plus-new-perspectives-carousel-and-highly-cited-labels-478766
Google AI Mode and AI Overviews will highlight your Preferred Sources(9to5Google / Abner Li):https://9to5google.com/2026/05/27/google-ai-mode-preferred-sources/
The role of citations in AEO: Why citations matter more than backlinks for AI visibility(HubSpot Blog):https://blog.hubspot.com/marketing/citations-in-aeo
The micro-macro shift: How to measure AI visibility now that precision is gone(Search Engine Land):https://searchengineland.com/the-micro-macro-shift-how-to-measure-ai-visibility-now-that-precision-is-gone
AI/LLM引用可視性を計測しているマーケターはわずか14%(Goodfirms「SEO Statistics 2026」):https://www.goodfirms.co/resources/seo-statistics-ai-search-rankings-zero-click-trends


