検索広告でもリマケができる?検索広告向けリマーケティング(RLSA)についてご紹介!
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の横山です。
リマーケティング配信は、一度サイトに訪れたユーザーにアプローチすることができる配信方法です。リマーケティングといえば、ディスプレイ広告のイメージが強いですが、検索広告でもリマーケティングを利用することができます。
Remarketing Lists for Search Ads (以下: RLSA )と呼ばれるもので、検索広告向けのリマーケティングリストとも呼ばれています。 RLSA を活用することで、検索広告でも見込みの高いユーザーにアプローチすることが可能となります。
本エントリでは、 RLSA の設定方法と活用方法についてご紹介いたします。
RLSA とは?
RLSA は、リマーケティングリストを活用して一度サイトに訪れたユーザーに対してアプローチすることが可能です。
また、リマーケティングリストの入札単価を調整することができるので、見込みの高いユーザーにのみ配信を強化することもできます。
設定方法
まずは、RLSA の設定方法からご紹介していきます。
Google 広告と Yahoo! 検索広告でそれぞれ設定できますので、 Google 広告と Yahoo! 検索広告の場合に分けてご紹介いたします。
Google 広告の場合
(1)リマーケティングタグを設置します。
RLSA ではリマーケティングリストを利用した配信方法のため、リマーケティングタグの設置が必要になります。
リマーケティングタグを設置することで、サイトに訪れたユーザーを計測することが可能になります。
(2)広告アカウントの左側のページメニューから「オーディエンス」をクリックします。
(3)鉛筆アイコンをクリックします。
(4)追加先のキャンペーンもしくは広告グループを選択します。
(5)ターゲット設定は「ターゲティング」もしくは「モニタリング」を選択します。
「ターゲティング」と「モニタリング」の詳細については後ほどご紹介いたします。
(6)「閲覧」をクリックし、「ユーザーがお客様のビジネスを利用した方法」を選択します。
(7)「ウェブサイトを訪れたユーザー」の項目から対象のリストを選択します。
(8)リストが選択されていることを確認してから、「保存」をクリックします。
こちらで設定完了となります。
Yahoo! 検索広告の場合
(1)サイトリターゲティングタグを設置します。
(2)「ツール」タブをクリックします。
(3)「ターゲット管理リスト」をクリックします。
(4)「関連付けの設定」をクリックし、「広告グループに設定(配信)」を選択します。
「キャンペーンに設定(配信)」を選択することでキャンペーン単位に設定することも可能です。
(5)「関連付ける広告グループを選択」で設定した広告グループを選択します。
(6)「設定」をクリックします。
こちらで設定完了となります。
「ターゲティング」と「モニタリング」の違いについて
Google 広告では、ターゲット設定に「ターゲティング」と「モニタリング」があります。
「ターゲティング」と「モニタリング」ではそれぞれ特性が異なります。
「ターゲティング」では、設定したオーディエンスにのみ広告を表示します。そのため広告配信のリーチが限定されます。
「モニタリング」では、設定したオーディエンス以外にも広告を表示します。広告配信のリーチには影響を与えず、成果の良いオーディエンスを確認することができます。オーディエンスごとに入札単価の調整もできるので、成果の良いオーディエンスの配信強化もすることができます。
Google 広告の推奨は「モニタリング」となっておりますが、それぞれ特性が違うので設定時は注意が必要です。
また、 Yahoo! 検索広告では、「配信対象ユーザー」の項目から「ターゲットリストのユーザー」もしくは「全ユーザー」を選択することで設定できます。
「ターゲットリストのユーザー」が「ターゲティング」、「全ユーザー」が「モニタリング」にあたります。
活用方法
RLSA を活用することで、調整の幅を増やすことができます。
具体的に3つの特徴についてご紹介していきます。
■リマーケティングリストの入札単価を上げることで、 見込みの高いユーザーにアプローチできる
1度サイトに訪れているユーザーは、サイトに訪問していないユーザーよりも見込みとしては高いと考えられます。 RLSA を設定することで、リマーケティングリストの入札単価を上げ、見込みの高いユーザーへの配信を強化することができます。
■ 新規顧客と既存顧客で広告訴求やランディングページを分ける
RLSA を利用することで、新規顧客と既存顧客に広告の訴求内容やランディングページを分けて広告を配信することができます。
新規顧客に対しては、初めての方へ向けたランディングページを配信し、既存顧客に対しては、通常のランディングページを用意する、というようなユーザーに合わせたアプローチが可能となります。
広告文やランディングページの出し分けを行うためには、ターゲット設定を「ターゲティング」で設定し、新たにリマーケティング用のキャンペーンを作成する必要があります。
■ビッグキーワードでのアプローチが可能
キーワード設定では複数のキーワードを組み合わせて、限定的なキーワード設定をすることが多いですが、 RLSA を活用するとビッグキーワードでも効果的に配信することが可能となります。
例えば、広告運用の代行を探しているユーザーに対しては「広告運用 代行」などの2語を組み合わせて配信を行いますが、 RLSA を活用すると「広告運用」などのビッグキーワードだけでも対象となるユーザーに広告の配信が可能となります。
通常、ビッグキーワードで配信をしても関連性のないユーザーに配信されてしまう可能性が高いですが、 RLSA では1度ウェブサイトに訪れているユーザーに対して配信を行うので、入札単価を調整することでビッグキーワードでも効果的な配信をすることができます。
注意点
■検索広告ではリマーケティングリストはアクティブユーザーが1,000人以上必要
検索広告のリマーケティングリストでは過去30日間のアクティブユーザーが1,000人以上必要となります。
一方、 Google 広告のディスプレイ広告では過去30日間のアクティブユーザーが100人以上必要となります。
Google 広告では検索広告とディスプレイ広告で必要となるアクティブユーザー数が異なりますのでご注意ください。
■ユーザーリストの保有期間は最長で540日間
リマーケティングリストの有効期限は最長で540日間となります。最長期間を経過した時点でユーザーはリマーケティングリストから削除されます。
■センシティブな項目について
RLSA を使用してデリケートな情報に該当するインタレストカテゴリへ配信することはできません。
デリケートな情報に該当するインタレストカテゴリとは下記の3つのポリシーの原則で定義されているものになります。
(1)個人的な苦難
■健康(個人の健康状態、身体のプライベートな部位や機能に関係する健康問題、侵襲的な医療処置など。健康状態の治療や、プライベートな性質の健康問題に対する治療もこれに含まれます。)
■人間関係(家族や友人との関係、その他の対人関係における個人的な窮状)
(2)アイデンティティや信条
■性的指向(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、クエスチョニング、ヘテロセクシャルなど)
■人種や人民(個人の人種や民族性)
(3)性的な興味や関心
■部分的なヌード(身体の性的な部位(胸部、性器、臀部など)を部分的に露出している人物の画像や描写)
■避妊(妊娠や性感染症の伝染を防ぐための器具)
おわりに
本エントリでは、検索広告向けリマーケティングリストの活用方法と設定方法についてご紹介いたしました。
検索広告のリマーケティングでは、リマーケティングリストの入札単価を調整することで、見込みの高いユーザーに対して配信を強化できるメリットや新規顧客と既存顧客の広告や LP の出し分けが可能になるメリットがあるので、ぜひご活用ください。
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