Facebook 広告の推奨設計「 Power 5」自動学習の効率化で成果改善
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ プロモーション事業部の藤森です。
Facebook 広告には、広告配信を行うことで機械学習で必要になる配信情報が蓄積し、より最適化されて配信できる自動最適化配信の仕組みが採られています。
この機械学習、自動最適化配信を最大限生かすフレームワークは「 Power 5」と呼ばれ、「 Power 5」に基づいてアカウント設計をすることが成果をより獲得していくうえで大切です。
本エントリでは、この「 Power 5」について解説していきます。
「 Power 5」とは
「 Power 5」とは Facebook 広告が推奨している、アカウント推奨設計です。
具体的には、Facebook 広告の機械学習を最大限活用し、広告を効率的に運用していくためのアカウント設計方法です。
参考: Facebook Power 5
「 Power 5」に必要な項目は以下の5つの通りです。
- ・詳細マッチングの導入
- ・シンプルなキャンペーン構成
- ・キャンペーン予算の自動最適化
- ・配置の最適化
- ・ダイナミック広告
以下ではそれぞれについて詳しくご説明していきます。
詳細マッチングの導入
詳細マッチングはユーザーが Facebook にログインしていなくとも、ユーザーのメールアドレスなどから Facebook アカウントのユーザーと一致させる仕組みです。
Facebook や Instagram では広告をタップした後に両方ともアプリ内ブラウザが開きますが
Facebook にログインしていなかったり、セッションが切れていた場合は cookie が違うためユーザーを同一人物と識別することができません。
詳細マッチングを設定した場合、例えば楽天ID等でログインしていると、 Facebook にログインしていなくとも、 E メールアドレスや名前等のキーをもとに Facebook アカウントとのマッチングが可能になります。これにより、 Facebook 広告をみたユーザーが他のデバイスで会員登録などのコンバージョンをした場合でも計測することが可能になり、より精度の高い計測が可能になります。
参考:ウェブでの詳細マッチングについて
詳細マッチングの設定方法
詳細マッチングの設定方法は以下の通りです。
- (1)イベントマネージャを開きます。
- (2)ピクセルを選択します。
- (3)[設定]タブを選択します。
- (4)[自動詳細マッチング]セクションで、切り替えボタンをクリックして[オン]にします。
- (5)[オプションを表示]を選択します。
- (6)ウェブサイトでシェアしたいパラメーターを切り替えボタンで[オン]にします。最適な結果を得るために、少なくとも[メールアドレス]と[電話番号]を選択することをおすすめします。
シンプルなキャンペーン構成
簡素化されたキャンペーン構造により、キャンペーンが「情報収集中」のステータスに入る頻度が少なくすることができ効率的に情報を蓄積することができます。
これにより広告費用の節約が可能になりキャンペーンはコンバージョン単価を抑えることができます。
また、機械学習を最適化を妨げる避けるべき設定は以下の通りです。
- ・十分な予算を確保できていない。
- ・フィード、リーセンシーで細かくセットを分けてしまう。
- ・オーディエンス数を細かく区切り、数百、数千単位で配信してしまう。
このような設定では、情報の蓄積が鈍化してしまうため結果としてコンバージョン単価が高騰してしまう可能性があります。できるかぎり簡素なキャンペーン構成にすることで情報の蓄積を効率化していくことが大切です。
キャンペーン予算の自動最適化
現在日予算の設定を行う方法としては、キャンペーン単位で設定する方法と広告セット単位で設定する方法の2種類があります。
違いとしては、広告セット単位で設定する場合は、広告セットごとに決められた予算内で配信されます。
キャンペーン単位で設定する場合は、配下の広告セットに自動で最適な予算が振り分けられます。これにより、手動で設定するよりも柔軟に予算を振り分けることができ、広告セット別の予算調整による機会損失を防ぐことができます。
「 Power 5」では、自動的に予算を調整でき、予算調整による機会損失を防ぐためにキャンペーン単位で予算を設定することが推奨されます。
キャンペーン予算の自動最適化の設定方法
キャンペーン予算の自動最適化の設定方法は上記の画像のようにキャンペーンの設定から設定できます。
配置の最適化
広告を表示する配置面は、どこに配信をするか個別で設定する手動設定と、自動的に配置面を設定する自動設定の2種類があります。
配置面を自動的に設定することで、柔軟に配置面を調整しながら配信することができるため、機会損失を防ぐことができコンバージョン単価の高騰を防ぐことができます。
参考:自動配置をおすすめする理由
自動配置の設定方法
自動配置は上記の画像のように広告セットの配置から設定できます。
ダイナミック広告
ダイナミック広告は、閲覧するユーザーの行動履歴などから、関連性が高い広告を自動で表示する広告です。
また、ウェブサイトやアプリで反応したことがある利用者をリターゲティングしたり、オーディエンスを広くターゲット設定してウェブサイトやアプリにアクセスしたことがない利用者にリーチしたりできます。
Facebook のアルゴリズムでは、ユーザーの関連性が高い広告であればあるほど成果が上がりやすいため、設定することが推奨されます。
参考:ダイナミック広告について
おわりに
本エントリでは、 Facebook 広告の戦略フレームワーク「 Power 5」をお伝えしてきました。
「 Power 5」に基づいてアカウント設計を行うことにより、機械学習を最大限活用することができ、ビジネスの獲得数の増加につながることがあります。
当社にご依頼いただいた際には、「 Power 5」はもちろんのこと弊社のノウハウに基づいたアカウントの設計、運用代行サポートをさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
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