Facebook 広告の類似オーディエンスとは?事例を交えて使い方を徹底解説
Facebook 広告では様々なオーディエンス設定がありますが、主力の一つに「類似オーディエンス」があります。
類似オーディエンスは、既存顧客と似た傾向を持つユーザーに広告を配信が可能なオーディエンスです。この類似オーディエンスを活用することで、より広告成果の向上が期待できます。
本エントリでは、 Facebook 広告の類似オーディエンスの概要と導入設定を事例を交えてご紹介します。
目次
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Facebook 広告の類似オーディエンスとは
Facebook では、年齢や性別などのユーザー情報やデバイス、 Facebook 上での活動からデータベースが蓄積されます。
これらのデータを Facebook 広告に使用できるため、非常に精度の高いオーディエンス配信が可能です。その中の主力ターゲティングとして挙げられるのが類似オーディエンスです。
類似オーディエンスとは、Facebook ユーザーの興味関心や年齢・性別などの情報をもとに、既存顧客と似た傾向を持つユーザーに広告をリーチする機能です。
例えば Facebook 広告経由で商品を購入したユーザーから類似オーディエンスを作成すると、そのユーザーの年齢・性別・興味関心等の情報をもとに、傾向が似ていると思われるユーザーを Facebook 広告側が自動で判別し広告が表示されます。
類似オーディエンス作成時に設定できる3項目
類似オーディエンスを作成する際に3つの設定を行います。
- データの元となるデータソース
- ユーザーの居住国
- マッチ率を指定する「サイズ」
目標に応じた設定で配信を最大化できます。
データの元となるソースデータ
類似配信のリストを作成する際のベースとなるデータを選択します。よく用いられるデータとして以下のようなデータがあります。
- 過去90日間でコンバージョンしたユーザーリスト
- 既存の顧客メールリスト
- ウェブサイトに訪れたユーザーリスト
- 自社アカウントのフォロワーリスト
効果的な類似オーディエンスにするためには、目的に応じたソースデータの作成が重要です。
ユーザーの居住国
作成された類似オーディエンスリストを、さらに居住国で絞り込みが可能です。もし、指定した国の居住者が100人未満だった場合、類似オーディエンスを作成できないため注意が必要です。
マッチ率を指定する「サイズ」
「サイズ」で類似のマッチ率の指定が可能です。
サイズは1%~10%まであり、数値が小さくなればなるほど、ソースオーディエンスとのマッチ率が高くなります。逆に数値を大きくするとマッチ率は低くなりますが、広範囲への配信が可能です。
まずは1%~2%で確度の高いユーザーへの配信を行い、ボリュームや成果状況を確認しながらの拡張をおすすめします。
類似オーディエンスの導入のメリット
類似オーディエンスの導入で、以下のメリットが期待できます。
- 通常オーディエンスでカバーできなかったユーザーにも広告を配信できる
- よりコンバージョンにつながりやすくなる
Facebook 広告では、年齢・地域・性別・興味関心などを詳細にオーディエンスの設定が可能です。またウェブサイトを訪れたユーザー情報や、 Facebook のエンゲージメントをもとにしたカスタムオーディエンスを用いたリマーケティングも設定することができます。
これらのオーディエンスに加えて類似オーディエンスを設定することで、既存顧客と共通の特徴を持ったユーザーにも広告が配信され、リーチを広げつつ、よりコンバージョンにつながりやすくなるというメリットがあります。
(参考: Meta ビジネスヘルプセンター 類似オーディエンスについて)
類似オーディエンス導入時の注意点
精度の高いターゲットに配信ができる類似オーディエンスですが注意も必要です。
まず、コンバージョンユーザーの除外を行うようにしましょう。もしピクセルよりオーディエンスを作成した場合、デフォルトでは除外されていない状態になっています。
リピート見込みの低い商材の場合は除外対応を行うことをおすすめします。
類似オーディエンスの導入設定
それでは Facebook 広告の類似オーディエンスの導入設定についてご紹介いたします。
(1)広告マネージャの「オーディエンス」より「類似オーディエンス」を選択します
(2)類似オーディエンスのベースとなるソースを選択します
類似オーディエンスのベースとなるソースオーディエンスを選択します。
ソースでは、広告マネージャに紐づけされた Facebook ピクセル、 Facebook ページ、またはカスタムオーディエンスを選択できます。また Facebook によると、ソースオーディエンスでは1,000~50,000人のグループを使用することが推奨されています。
(参考:類似オーディエンスを作成する)
(3)配信したい地域・国を設定します
配信したいプロモーションに合わせて、配信地域・国を設定します。
(4)オーディエンスサイズを設定します
類似オーディエンスを広げる範囲を1%~最大10%まで設定することができます。サイズが大きければリーチ数も増加しますが、その分既存顧客との類似の割合が小さくなり、 CVR の低下につながります。
そのためまずは最も類似度が高い1%のサイズから設定し、2%、3%など別々の類似オーディエンスリストを作成して効果を検証することがポイントです。
なお類似オーディエンス内にコンバージョンしたユーザーが含まれていることもあるため、コンバージョンしたユーザーのカスタムオーディエンスを作成して除外設定をしておくとよいでしょう。
類似オーディエンスの事例紹介
ここでは、類似オーディエンスでの配信開始後に、広告の成果にどれだけ影響があるかを弊社事例を踏まえご紹介いたします。
下図はセミナーお申込みを目的とした BtoB 向けの配信において、同じ期間内で興味関心オーディエンスと類似オーディエンスの成果を比較したものです。なお広告セット内のクリエイティブは同一のものを配信しております。
オーディエンス名 | クリック単価 | クリック率 | コンバージョン率 | コンバージョン単価 |
---|---|---|---|---|
類似オーディエンス | ¥532 | 0.82% | 2.21% | ¥24,070 |
興味関心オーディエンス | ¥366 | 0.77% | 0.49% | ¥75,466 |
※期間:2020/9/17~2021/1/10
類似オーディエンスでの CPA 、 CVR が興味関心オーディエンスよりも良い結果となりました。
要因としては通常の興味関心オーディエンスと比較して、よりセミナーに関心の高いユーザーにリーチしたことで、 CVR が改善したことが考えられます。
このように、類似オーディエンスはターゲティングの主力となる手法であり、興味関心オーディエンスやリマーケティングと併用して効果を検証していくことが重要です。
おわりに
本エントリでは、 Facebook 広告の類似オーディエンスについて事例を踏まえご紹介しました。
類似オーディエンスを活用することで、将来顧客になってくれる可能性の高いユーザーに広告をリーチできるため、積極的に活用していくことが望ましいでしょう。
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