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2026.11.4 | 更新日 : 2026.11.4

【Google広告】Google Ads API v26.1をリリース!チャネル別予算配分・P-MAXの世帯収入除外などの新機能を解説

本記事のポイント
■ 2026年10月28日、Google Ads API v26.1がリリースされ、チャネル別の予算配分やP-MAXの世帯収入除外などに対応
■ ネットワーク別の優先順位と予算上限を設定できるほか、新規顧客獲得の最適化提案やリーチ・フリークエンシー指標も拡充
■ v26.1は破壊的変更を含まないマイナーリリース。既存コードの互換性を維持しながら新機能を追加しており、新機能の利用には対応状況の確認が必要

Google広告の運用では、配信ネットワークごとの予算管理やターゲティングの細かな調整が、広告成果を左右する重要な要素となります。特に複数の広告アカウントを管理している場合、APIを活用した設定・管理の効率化を検討している方も多いのではないでしょうか。

2026年10月28日、Googleは広告管理・レポーティングなどに利用される「Google Ads API v26.1」をリリースしました。今回のアップデートでは、配信ネットワークの優先順位や予算上限の設定、Performance Max(P-MAX)キャンペーンの世帯収入除外など、複数の機能が追加されています。

また、新規顧客獲得に関する最適化提案や、広告接触回数を分析するリーチ・フリークエンシーレポートも強化されました。これらの機能は、APIを活用した広告運用の管理・分析範囲を広げるものです。

本記事では、Google Ads API v26.1の主な変更点、設定に使用するフィールド、運用への影響、導入前に確認したい注意点について、Google公式リリースノートをもとに解説します。

※本記事は、Google公式が発信する情報をもとに作成しています。仕様や提供状況は変更される場合があるため、最新かつ正確な情報は必ず公式のお知らせ・ヘルプをご確認ください。なお、公式リリース日には2026年10月28日と記載されていますが、公開時刻・タイムゾーンが明示されていないため、JSTでの公開日時は確定していません。

目次

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Google Ads API v26.1は、2026年10月28日にリリースされたマイナーバージョンです。今回の更新では、キャンペーン予算の制御、ターゲティング、最適化提案、レポート機能などが拡張されました。(参照:Google Ads API公式リリースノート)

アップデート前との主な変更点

主な変更点は次のとおりです。今回の更新では、特に配信ネットワーク単位の予算管理機能が追加されたことが注目されます。

  1. 配信チャネルの優先順位・予算配分:Googleが所有・運営するネットワーク、検索パートナー、Googleディスプレイネットワークの優先順位や予算上限を設定可能に。
  2. P-MAXの世帯収入除外:キャンペーンの除外条件として世帯収入範囲の設定に対応。
  3. 新規顧客獲得の最適化提案:新規顧客を重視した最適化に関するレコメンデーションを追加。
  4. プロモーションアセットの追跡:外部で利用されるプロモーションコードの管理に必要なフィールドを追加。
  5. リーチ・フリークエンシーレポート:6回以上から9回以上までの広告接触回数に関する指標を追加。
  6. Local Services Ads関連:利用資格や対象サービスカテゴリを確認するAPI機能などを追加。

このほか、移行されたデマンドジェネレーションキャンペーンの有効化に関するエラーコードや、ホテル・バーティカル広告のレポート指標にも更新が加えられています。

既存のAPI仕様で変わらない点

Googleは、v26.1のようなマイナーバージョンには互換性を破る変更が含まれないと説明しています。

そのため、v26.1への更新だけを理由に、既存のAPIエンドポイントを変更する必要はありません。

一方で、追加されたフィールドや新しいサービスを利用する場合は、対応するAPI仕様やクライアントライブラリを確認する必要があります。(参照:Google Ads API公式「Versioning」)

ここからは、広告運用での活用が考えられる主な機能について、追加されたフィールドや仕様を確認します。

① 配信チャネルの優先順位と予算上限を設定可能に

今回のアップデートでは、キャンペーン予算に対する「ウォーターフォール チャネルの優先順位付けと予算上限」の設定が追加されました。

これにより、配信ネットワークごとに優先順位を割り当て、優先順位が2番目のネットワークに対して予算割合の上限を設定できます。

対象となるネットワークチャネルは、以下の3種類です。

  • OWNED_AND_OPERATED:Googleが所有・運営するネットワーク
  • SEARCH_PARTNER:検索パートナーネットワーク
  • GOOGLE_DISPLAY:Googleディスプレイネットワーク

優先順位は「TIER1」「TIER2」の2段階で設定します。また、予算上限には「BudgetCapConfig.cap_percent_millis」を使用します。

このフィールドはミリパーセント単位で指定し、1,000が1%、100,000が100%に相当します。0はオプトアウトを表します。

主なAPIフィールドは次のとおりです。

  • CampaignBudget.budget_network_settings:キャンペーン予算に対するネットワーク設定
  • BudgetNetworkSetting.channel_priorities:ネットワークごとの優先順位
  • BudgetNetworkSetting.budget_caps:予算割合の上限設定
  • CampaignBudget.budget_network_eligibility:対象となる予算かどうかを確認する読み取り専用フィールド

さらに「CustomerBudgetNetworkSetting」リソースも追加されました。キャンペーン予算側で設定していない場合は、アカウント単位のデフォルト設定が適用されます。

広告運用上は、ネットワーク間の予算配分を細かく管理したい場合の選択肢が広がると考えられます。ただし、利用できるかどうかは適格性に関するフィールドで確認する必要があります。

② P-MAXで世帯収入範囲の除外設定に対応

Performance Max(P-MAX)キャンペーンでは、世帯収入範囲を除外する設定がGoogle Ads APIでサポートされるようになりました。

Google公式リリースノートによると、「income_range」フィールドを指定した除外用の「CampaignCriterion」リソースを作成することで、世帯収入範囲を除外できます。

この機能により、P-MAXのキャンペーン条件をAPIで管理する際の選択肢が増えます。

ただし、公式リリースノートには、すべての国・地域や広告アカウントで利用できるとの記載はありません。実際の利用にあたっては、対象アカウントや設定条件を確認してください。

③ 新規顧客獲得に関する最適化提案を追加

新規顧客の獲得を重視したキャンペーン最適化を支援する、新しいレコメンデーションが追加されました。

具体的には、「RecommendationType.OPTIMIZE_FOR_NEW_CUSTOMERS」が追加されています。

関連するフィールドでは、新規顧客獲得に対する推奨の追加コンバージョン値を取得できます。また、最適化提案を適用する際には、アカウントのデフォルト値やキャンペーン単位の上書き値を指定できます。

なお、Googleは今回の追加コンバージョン値について、マイクロ単位ではなく、アカウントの現地通貨の標準単位で表されると説明しています。

④ プロモーションアセットの外部利用追跡を強化

プロモーションアセットでは、外部で利用するプロモーションコードの追跡に関連するフィールドが追加されました。

新たに追加された「PromotionAsset.external_redeem_info」では、パートナー側のプロモーションID、コードの種類、コードの発行元などを指定できます。

主なフィールドは次のとおりです。

  • partner_promotion_id:パートナーシステム上のプロモーションID
  • code_type:単回利用・複数回利用などのコード種別
  • code_source:広告主アップロード・Google生成などのコード発行元

これらのフィールドには作成後に変更できないものが含まれます。また、Google生成コードの場合、パートナー側のプロモーションIDが必須となります。

⑤ リーチ・フリークエンシーレポートの指標を拡充

広告接触回数に関するレポート指標も拡充されました。

今回追加されたのは、6回以上、7回以上、8回以上、9回以上の広告接触ユーザー数を表す指標です。

新しい指標には、以下が含まれます。

  • Metrics.unique_users_six_plus
  • Metrics.unique_users_seven_plus
  • Metrics.unique_users_eight_plus
  • Metrics.unique_users_nine_plus

これにより、1回以上から10回以上までの広告接触回数を対象とする指標群がそろいました。

また、プライバシーや品質上の理由で指標の値が抑制された場合などに、その状態を示す情報も追加されています。

運用上は、広告接触回数とリーチの関係を分析する際に、より細かな集計データを利用できる可能性があります。

⑥ Local Services Ads関連のAPI機能を追加

Local Services Adsに関連する機能として、利用資格やサービスカテゴリを確認するためのAPIサービスが追加されました。

具体的には、「LocalServicesEligibilityService.CheckLocalServicesEligibility」が追加されています。

このメソッドでは、顧客とGoogleビジネスプロフィールのリスティングIDに基づき、Local Services Adsの利用資格を確認できます。

レスポンスには、利用資格の有無、対象となる見込み顧客の種類、サービスカテゴリ、資格に関する問題を示す情報などが含まれます。

このほか、外部クーポン利用プロバイダの設定に関連するフィールドも追加されています。

新機能を利用する際の設定・確認方法

Google Ads API v26.1の新機能を利用する場合は、既存のAPI連携方法と追加されたフィールドの対応状況を確認することが重要です。

特に、新機能に対応したクライアントライブラリを使用しているかを確認してください。

導入を検討する場合は、次の順序で確認するとよいでしょう。

  1. 利用中のAPIバージョンを確認する:現在利用しているメジャーバージョンとクライアントライブラリを確認します。
  2. 追加機能の対象範囲を確認する:利用したい機能に必要なリソース、フィールド、適格性などを公式仕様で確認します。
  3. 実装に必要な変更を整理する:新しいフィールド・サービスへの対応やクライアントライブラリの更新が必要かを確認します。
  4. 設定内容を検証する:実際に設定する前に、対象キャンペーンや設定値が意図した条件になっているかを確認します。

なお、上記は導入時の確認事項であり、Googleがv26.1向けに指定した必須の移行手順ではありません。各機能の具体的な実装については、対応するAPIリファレンスを確認してください。

今回のアップデートは、APIを利用する広告管理ツールや社内システムにとって、設定・分析機能を拡張する機会になると考えられます。一方で、新機能を活用するには、対象範囲や設定条件を確認する必要があります。

メリット:予算・ターゲティング・分析の管理範囲が拡大

今回の更新による主なメリットとして、API経由で管理できる設定・分析項目が増えたことが挙げられます。

チャネル別の予算配分設定では、ネットワークの優先順位や予算上限を管理できます。また、P-MAXの世帯収入除外によって、キャンペーン単位で設定できるターゲティング条件が増えました。

さらに、新規顧客獲得の最適化提案や広告接触回数に関するレポート指標の追加によって、広告戦略の検討や分析に活用できる情報が広がります。

複数アカウントをAPIで管理している場合は、これらの機能をシステムに組み込むことで、管理業務の効率化につながる可能性があります。

デメリット:追加機能の利用には対応状況の確認が必要

一方、新しいフィールドやサービスを利用するには、現在使用しているAPI環境が対応しているかを確認する必要があります。

例えば、予算配分設定では適格性を確認するためのフィールドが用意されています。すべてのキャンペーン予算で利用できると判断せず、対象可否や利用条件を確認したうえで導入することが重要です。

また、追加された機能を管理ツールへ反映する場合は、開発・検証作業が必要になることも考えられます。

なお、今回のアップデートによってCPAやROASが直接改善することが保証されているわけではありません。追加機能を活用する目的と、現状の運用課題を整理することが重要です。

Google Ads API v26.1の利用にあたっては、特に既存システムとの互換性と、新機能の対象範囲に注意する必要があります。

(1)既存キャンペーンの設定が自動変更されるわけではない

Google公式のv26.1リリースノートには、今回の機能追加を理由として、既存キャンペーンの設定が一律に自動変更されるとの案内はありません。

また、v26.1は破壊的変更を含まないマイナーバージョンとして公開されています。

したがって、新機能が追加されたことと、既存の広告設定が自動的に書き換わることは区別して理解する必要があります。

ただし、予算配分機能にはアカウント単位のデフォルト設定も存在します。導入時には、既存の予算設定との関係を確認することをおすすめします。

(2)新しい予算設定・除外設定の適用範囲を確認する

チャネル別の予算配分では、キャンペーン予算が機能の対象となるかを示す「CampaignBudget.budget_network_eligibility」が追加されています。

このフィールドでは、対象可否に加えて、対象外となる理由も取得できます。

そのため、配信ネットワークの優先順位や予算上限を設定する前に、対象キャンペーンの適格性を確認することが重要です。

P-MAXの世帯収入除外についても、利用可能な設定条件や対象範囲を確認し、意図しないユーザー除外が発生しないように注意しましょう。

Q1. Google Ads API v26.1はいつリリースされましたか?

Google公式リリースノートに記載されているリリース日は、2026年10月28日です。ただし、公開時刻・タイムゾーンは明示されていないため、JSTでの公開日時は確定していません。

Q2. Google Ads API v26.1への移行は必須ですか?

今回のマイナーリリースだけを理由に、APIエンドポイントの変更や既存コードの移行を行う必要はありません。ただし、v26.1で追加されたフィールドや機能をクライアントライブラリから利用する場合は、対応するライブラリへの更新が必要です。

Q3. P-MAXで世帯収入を除外できるようになったのですか?

はい。Google Ads API v26.1では、P-MAXキャンペーンの世帯収入範囲を除外する設定がサポートされました。「income_range」を指定した除外用の「CampaignCriterion」リソースを作成する方法が案内されています。

Q4. チャネル別の予算配分はすべてのキャンペーンで利用できますか?

すべてのキャンペーンで利用できるとは案内されていません。Googleは、予算設定の対象可否を確認する「CampaignBudget.budget_network_eligibility」フィールドを追加しています。利用前に対象キャンペーンや適格性を確認する必要があります。

まとめ

2026年10月28日、Google Ads API v26.1がリリースされました。今回のアップデートでは、チャネル別の予算配分、P-MAXの世帯収入除外、新規顧客獲得の最適化提案、リーチ指標の拡充など、広告運用・分析に関連する複数の機能が追加されています。

v26.1は破壊的変更を含まないマイナーバージョンのため、既存のAPIエンドポイントを変更する必要はありません。一方で、追加機能を利用する際には、対応ライブラリや対象キャンペーンの利用条件を確認することが重要です。

Google Ads APIを利用した広告管理ツールや社内システムを運用している場合は、今回の機能追加によって改善できる業務がないかを確認してみてはいかがでしょうか。広告運用の課題や目的に応じて、新しい設定・分析機能の活用を検討しましょう。

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この記事を書いた人

グラッドキューブ ブログ編集部

株式会社グラッドキューブでWeb広告運用を行っているスタッフが、広告媒体の最新情報や運用ノウハウを発信。運営中のYouTubeチャンネル「GladCube TV」はチャンネル登録数1.4万人を突破。

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