AIによる概要(AI Overviews)の表示率が1年で32%→81%に|米国は80%超、日本のキーワードでも検証【2026年10月】

AIによる概要(AI Overviews)の表示率が1年で32%→81%に|米国は80%超、日本のキーワードでも検証【2026年10月】

【記事の要約(ここだけでもポイントは掴めます)】

Google 検索の「AIによる概要(AI Overviews)」が、ほとんどの検索で表示されるようになっています。米国の調査で示された「80%超」が日本でも起きているかを、自社サイトの検索キーワードと LLMOA の計測データで確かめました。

  • 米国では、購入検討やブランド名の検索で80%超: 検索全般でも62%超に表示されています。Search Engine Roundtable によれば、前年6月の50%、その前年の約15%から急拡大しました(Semrush・SE Ranking・seoClarity のデータ)
  • 日本のキーワードでも、1年で31.7%から80.5%に: グラッドキューブが運営する3サイトの検索キーワードで、AIによる概要が表示された割合です
  • 伸びたのは短いキーワード: 「とは」「おすすめ」などの質問型はすでに67%から97%、それ以外のキーワードは27%から78%に増えました
  • 日本語の質問文では、ほぼ毎回表示: 「〇〇のおすすめを教えて」のような質問では、95.7〜98.3%で表示されていました(LLMOA 調べ)

検索順位だけを追う SEO から、AIによる概要の中で自社がどう紹介されているかまで確かめる SEOに切り替えることが最初の一歩です。

AI 検索の時代に SEO の何が変わったのかは「AI時代のSEOとは|「SEOは終わった」は誤解、変わったのは評価のルール」で整理しています。AI の回答での引用率・言及率の測り方は「AI引用率の計測方法|生成AIの言及率を自社で測る4ステップ」をご覧ください。

本記事は、2026年10月26日の Search Engine Roundtable の記事と、Semrush(10月21日)・SE Ranking(10月22日)の調査、および株式会社グラッドキューブが運営する3サイトの Ahrefs のキーワードデータ(2025年10月〜2026年10月)と、AIO・LLMO 対策プラットフォーム LLMOA(エルモア)の計測データ(2026年5〜10月)に基づいています。自社データはマーケティング・Web 分野のキーワードが中心で、すべての業種に当てはまるものではありません。

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結論:AIによる概要は、日本でもほぼすべての検索に出る時代になった

米国:購入検討やブランド名の検索では80%超にAIによる概要が表示されている

Search Engine Roundtable は2026年10月26日、AIによる概要(AI Overviews)が Google 検索の80%超に表示されていると報じました。同メディアによれば、前年6月の50%、その前年の約15%から、2年で大きく広がっています(それぞれ別の調査の数値です)。根拠は、SEO ツールを提供する Semrush・SE Ranking・seoClarity のデータで、調査ごとに対象とする検索が違います。

調査対象AIによる概要が表示された割合
Semrush米国の購入検討の検索400キーワード(銀行・ソフトウェア・EC の3分野、比較・料金・口コミなど。デスクトップ)2025年9月の45.75% → 2026年8月の88%
SE Ranking米国のブランド名の検索1,000キーワード82.5%(ドイツは40.4%)
seoClarity検索全般(Search Engine Roundtable が seoClarity から聞いた数値。9月下旬ごろ)62%超(業種によって55〜84%)
※Semrush・SE Ranking は各社の公表データ、seoClarity は Search Engine Roundtable の記事による。調べ方とキーワードの選び方が違うため、数値は直接比べられません。

Semrush の調査では、「〇〇 口コミ」のような検索で AIによる概要が出る割合が、1年で約30%から約90%に増えていました。この400キーワードを検索数で重み付けすると、97.08%で表示されていました。AIによる概要は、もう「調べものの検索」だけのものではないということです。

日本ではどうか:自社サイトのキーワードで、表示率は1年で32%→81%に

3サイトの上位キーワードで、AIによる概要の表示率を毎月調べた

日本でも同じことが起きているかを、グラッドキューブが運営する3つのサイト(マーケティング・Web 分野)が Google で順位を持つ検索キーワードで確かめました。SEO ツール Ahrefs の記録から、各サイトの上位100キーワードについて、検索結果に AIによる概要が表示されていたかを毎月集計しています。

時点AIによる概要が表示されたキーワードの割合
2025年10月31.7%
2025年12月42.3%
2026年2月44.7%
2026年4月54.0%
2026年6月57.7%
2026年8月59.7%
2026年9月69.8%
2026年10月80.5%
※Ahrefs のデータをもとに編集部が集計。3サイトの上位100キーワード(各月最大300キーワード)。各月15日時点の記録。

1年前は3つに1つ程度だった AIによる概要が、2026年10月には5つに4つのキーワードで表示されていました。 1年間ほぼ一貫して増え、特に8月から10月の2か月で約20ポイント伸びています。3サイトとも同じ方向で、10月の表示率は68〜90%でした。

同じキーワードで比べても、39%から83%に増えていた

月ごとに上位のキーワードは入れ替わります。そこで、2025年10月と2026年10月の両方にあった99キーワードだけで比べました。

  • 表示率は 39.4%から82.8% に増えました
  • 1年前に AIによる概要が出ていなかった60キーワードのうち、47キーワード(78%)で新たに表示されるようになりました
  • 逆に、表示されなくなったのは4キーワードだけでした

同じキーワードでも、この1年で AIによる概要が出るようになったということです。

伸びたのは短いキーワード:質問型はすでに97%

キーワードを、「とは」「方法」「違い」「おすすめ」「比較」などを含む質問型と、それ以外(ツール名や単語だけの検索など)に分けると、伸び方に違いがありました。

キーワードの種類2025年10月2026年10月
質問型(「〇〇とは」「〇〇 おすすめ」など)67%97%
それ以外(単語・ツール名など)27%78%
※各月の質問型は31〜39キーワード、それ以外は226〜269キーワード。

質問型のキーワードは、1年前からすでに約7割で表示されていました。この1年で大きく増えたのは、単語だけ、ツール名だけといった短いキーワードです。「ほとんどどんなキーワードでも AIによる概要が出る」状態に、日本の検索も近づいています。

社名での検索にも出始めたが、米国よりは少ない

自社の社名やサービス名での検索(各月6〜10キーワード)では、2026年5月までは AIによる概要が1件も表示されていませんでした。6月以降は、毎月1〜2キーワードで表示されるようになっています。

米国では、ブランド名の検索の82.5%で表示されていました(SE Ranking)。一方、同じ調査でドイツは40.4%と、国によって差があります。日本の社名検索での表示はまだ少ないものの、これから増えていく可能性がある分野です。

日本語の質問文では、AIによる概要はほぼ毎回表示されている

「〇〇のおすすめを教えて」では95.7〜98.3%

キーワードではなく、AI に話しかけるような質問文で検索した場合はどうでしょうか。LLMOA で計測している21サービスの質問(「〇〇のおすすめを教えて」「〇〇とは?」など)で、AIによる概要が表示されたかを集計しました。

結果回数割合
AIによる概要が表示された6,899回95.7%
「表示なし」と記録された123回1.7%
記録がなかった(表示なし、または取得の失敗)187回2.6%
※LLMOA の計測データをもとに編集部が集計。2026年5〜10月、同じ日の Google AI モードの計測が正常に取れていた7,209回が対象。

日本語の質問文では、AIによる概要はほぼ毎回表示されていました。 「記録がなかった」がすべて表示なしだったとしても95.7%、すべて取得の失敗だったとすれば98.3%です。サービスの名前を含む質問(95.7%)、おすすめを尋ねる質問(95.4%)、用語や方法を尋ねる質問(97.2%)と、質問の種類による差もほとんどありませんでした。

キーワードでの表示率(80.5%)より高いのは、質問の形の検索ほど AIによる概要が出やすいためと考えられます。

AIによる概要が当たり前になった今、見直すべき3つのこと

① 検索順位だけでなく、AIによる概要の中で自社がどう出ているかを確かめる

AIによる概要が検索結果のいちばん上に出ると、ユーザーはまずその要約を読みます。検索順位が1位でも、AIによる概要の中で自社の名前が出なければ、最初の印象を他社に取られてしまいます。

主要なキーワードについて、AIによる概要に自社の名前が出ているか、自社サイトが引用されているかを、検索順位と並べて記録してください。Semrush も、AIによる概要での言及・引用を検索順位と一緒に追うことを勧めています。

② AIによる概要が引用するページを把握し、正確な情報を載せる

AIによる概要は、複数のページの情報をまとめて答えます。SE Ranking の調査では、ブランド名の検索で AIによる概要が引用した自社サイトのページの62.2%は、検索の上位10位に入っていないページでした。商品ページや会社情報のページがよく使われています。

自社のトップページだけでなく、商品・サービスのページ、会社情報のページ、料金のページの情報が最新かを確認してください。比較サイトや口コミサイトなど、AIによる概要が引用している外部のページに自社がどう書かれているかも、あわせて確認が必要です。

③ 社名での検索も、定期的に確認する

日本の社名検索では、AIによる概要の表示はまだ少数です。ただし、米国ではブランド名の検索の8割以上で表示されています。社名で検索したときに、AIによる概要が自社をどう説明しているかを定期的に確認し、誤った情報や古い情報があれば、その情報源を確かめて直してください。

調査の概要と注意点

項目内容
キーワードの推移Ahrefs のキーワードデータ。グラッドキューブが運営する3サイトが日本の Google で順位を持つ上位100キーワード(各サイト)。2025年10月〜2026年10月の各月15日時点、13時点
質問文での表示LLMOA(エルモア)の計測データ。21サービスの計測用の質問、2026年5〜10月、7,209回
判定の方法キーワード:Ahrefs が記録した検索結果に AIによる概要が含まれていたか。質問文:LLMOA が AIによる概要の回答を記録したか

注意点:

  • 3サイトは、いずれもマーケティング・Web 分野のサイトです。他の業種のキーワードでは、表示率が違う可能性があります
  • 各月の「上位100キーワード」は Ahrefs の標準の並び順で選んだもので、月ごとに入れ替わります。そのため、同じキーワードだけでの比較も示しています
  • Ahrefs の記録は、各月15日の時点で、中央値で1〜4週間前に取得された検索結果です
  • 2026年9〜10月は、1サイトの集計対象のキーワードが100件に届きませんでした(9月85件、10月57件)。Ahrefs の記録上、このサイトが日本で順位を持つキーワード自体が100件未満だったためです
  • 2026年9月下旬以降は、Google が順位チェックツールの自動取得に、中身の違う検索結果を返しているとの分析があります(Nozzle)。同社の分析では、そうした検索結果で AIによる概要が表示された割合は48.2%と、通常(53.6%)より低くなっていました。このため、実際の表示率はさらに高い可能性があります
  • 米国の各社の数値は、調べ方やキーワードの選び方が違うため、日本のデータと直接は比べられません

LLMOA(エルモア)で、AIによる概要に自社がどう出ているかを計測する

AIによる概要がほとんどの検索に出るようになると、検索順位だけでは、ユーザーが最初に見る情報を把握できません。AIによる概要の中で自社の名前が出ているか、どのページが引用されているかを、質問ごとに記録し続ける必要があります。

グラッドキューブの LLMOA(エルモア)では、Google の AIによる概要と AI モードを含む主要5つの AI モデルの回答を自動で計測し、自社の名前が出たか、どのページが根拠として引用されたかを確認できます。AIによる概要での自社の見え方を確かめる起点として活用できます。

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まとめ:AIによる概要は、日本でも「出るのが当たり前」になった

  • 米国では、購入検討やブランド名の検索で80%超、検索全般でも62%超に AIによる概要が表示されている(Semrush・SE Ranking・seoClarity)
  • 日本でも、自社3サイトのキーワードで、表示率は1年で31.7%から80.5%に増えた。同じキーワードだけで比べても39.4%から82.8%だった
  • 伸びの中心は短いキーワード。質問型のキーワードは97%、日本語の質問文では95.7〜98.3%で表示されていた
  • 社名での検索にも表示が出始めたが、米国(82.5%)と比べるとまだ少ない

AIによる概要が出るのが当たり前になった今、検索順位と並べて、AIによる概要の中で自社がどう紹介されているかを確かめることが出発点です。

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よくある質問(FAQ)

Q. AIによる概要(AI Overviews)は、どのくらいの検索で表示されていますか?
A. 米国では、購入検討やブランド名の検索で80%超、検索全般でも62%超で表示されていると報じられています。日本でも、グラッドキューブが運営する3サイトの検索キーワードでは、2026年10月に80.5%で表示されていました。1年前の31.7%から大きく増えています。
Q. AIによる概要は、どんなキーワードで表示されやすいですか?
A. 「〇〇とは」「〇〇 おすすめ」のような質問型のキーワードでは、97%で表示されていました。この1年では、単語やツール名だけの短いキーワードでも表示が増え、27%から78%になりました。日本語の質問文での検索では、95.7〜98.3%で表示されていました。
Q. 社名やブランド名で検索しても、AIによる概要は表示されますか?
A. 米国ではブランド名の検索の82.5%で表示されています。日本の自社データでは、社名・サービス名の検索で2026年5月までは表示がなく、6月以降は毎月1〜2キーワードで表示されるようになりました。日本ではまだ少ないものの、表示が増え始めています。
Q. AIによる概要が増えたいま、SEO では何をすればよいですか?
A. 検索順位に加えて、AIによる概要の中で自社の名前が出ているか、自社のどのページが引用されているかを確認してください。あわせて、商品・会社情報・料金のページを最新に保ち、比較サイトなど AIによる概要が引用する外部のページでの自社の書かれ方も確認することが重要です。

参照・引用出典

一次情報(株式会社グラッドキューブ 自社調査)

  • グラッドキューブ調べ(Ahrefs のデータをもとに集計):グラッドキューブが運営する3サイトが日本の Google で順位を持つ上位100キーワード(各サイト)の、AIによる概要の表示状況。2025年10月〜2026年10月の各月15日時点
  • グラッドキューブ調べ(LLMOA 計測):21サービスの計測用の質問に対する、Google の AIによる概要の表示状況(2026年5〜10月、7,209回)

外部情報源

  1. Barry Schwartz, “Over 80% Of Google Searches Have AI Overviews & Growing,” Search Engine Roundtable, October 26, 2026:https://www.seroundtable.com/over-80-of-google-searches-have-ai-overviews-42372.html(seoClarity の数値は、この記事で紹介されたもの)
  2. Luke Harsel, “AI Overviews have nearly doubled across five commercial search modifiers,” Semrush, October 21, 2026:https://www.semrush.com/blog/ai-overviews-commercial-modifiers-study/
  3. Yulia Deda, “AI Overviews Appear on 82.5% of US Brand Searches. Here Are the Brand Pages They Cite the Most,” SE Ranking(SE Visible), October 22, 2026:https://visible.seranking.com/blog/ai-overviews-branded-searches/
  4. Derek Perkins, “Poisoned Google SERPs,” Nozzle, October 10, 2026(October 21, 2026 更新):https://nozzle.io/research/poisoned-google-serps/