運用型 DSP 「 KANADE 」の特徴と活用方法をご紹介
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の玉井です。
広告の自動化が進み、 DSP の需要がますます高まっていますが、みなさまは KANADE DSP をご存知でしょうか。
DSP は2011年から利用され始め、現在では国内外を問わず数多くの DSP が存在します。
実際に、 DSP を使用して広告出稿している、または出稿を検討されている方も多いかと思います。
本エントリでは、その中でも運用型 DSP とも言われる KANADE DSP (以下: KANADE )の活用方法についてご紹介します。
▼ DSP の仕組みについて
▼ KANADE について
▼ KANADE で使える広告の種類
――レコメンドバナー
――シングルダイナミックバナー
――画像バナー(スタティックバナー)
――インフィードバナー
▼ KANADE の配信メニューと目的
――プロファイルターゲティング
――オーディエンス拡張
――パーソナライズリターゲティング
▼ KANADE の導入を検討されている方へ
▼おわりに
DSP の仕組みについて
DSP とは Demand Side Platform の略であり、広告主のプラットフォームを指します。
ユーザー属性や興味・関心情報など膨大なデータに基づいて広告を自動最適化することができます。
一方、 SSP ( Supply Side Platform )というものがあり、こちらは広告枠を提供する側のプラットフォームを指します。
どちらか1つでは機能せず、 DSP と SSP の両方があってこそ成り立っているのです。
以前に当社で DSP の概要や特徴について述べた記事がありますのでご参照ください。
参考:「枠」から「人」へのターゲティング、DSP 広告とは
DSP で広告を配信することのメリットは以下の3点が挙げられます。
- ◼ ユーザーのデータを基に、適切なユーザーへ広告が配信できる
- ◼ 自由度が高く、広告主の目標に合わせて柔軟配信できる
- ◼ 自動最適化により、広告運用の負担を減らすことができる
以下の表では国内で主要となっている DSP を一部ご紹介します。
KANADE について
KANADE とは、京セラコミュニケーションシステム株式会社が展開する、日本製の広告配信サービスです。
広告主と相談しながら運用を行うという面でサポート体制が手厚く、また機械学習を利用して膨大なデータから適切な入札戦略を自動的に決定します。
KANADE での広告配信が効果的なのは、商材の多い業界と言えます。
特にレコメンドバナーは、商品や商材データを使用して広告を配信します。
ユーザーの過去の閲覧状況や興味関心に合わせて、複数の商品やサービスのバナーが自動的に組み合わせて配信されます。
以下のような、取扱商品が多い業界で多く活用されています。
- ◼ EC・通販
- ◼ 人材
- ◼ 不動産
- ◼ 旅行
KANADE で使える広告の種類
レコメンドバナー
商品画像、値段などの商品データを表示させる広告です。
ユーザーにとってのおすすめ商品が、バナーと商品フィードから自動生成して配信されます。
シングルダイナミックバナー
商品フィードがなくても動きをつけて商品やサービスを訴求できる広告です。
マウスでカーソルを合わせると、対象の商品が表示される特徴があります。
スマートフォンへの配信も可能で、自動的に画像が切り替わったり、タップした商品が拡大表示されたりします。
フィードがない、作る手間を省きたいという方でも、手軽にダイナミック広告を配信することができます。
画像バナー(スタティックバナー)
レコメンドバナーでは複数の商品を自動で組み合わせて訴求するのに対し、画像バナーでは特定の商品の情報を訴求します。
そのため、1つの商品やサービスに対する情報を豊富に掲載できます。
画像フォーマットには、 jpg および gif を使用できます。
また、枠線がないバナーは審査に落ちる可能性があるため、枠線をつけて入稿しましょう。
インフィードバナー
ソーシャルメディアやモバイルサイトのフィードに配信される広告です。
コンテンツに近いフォーマットで、記事の流れに馴染みやすい点が特徴です。
30文字以内のタイトルと、60文字以内の広告説明文を用意する必要があります。
KANADE の配信メニューと目的
KANADE は、ブランド認知からコンバージョンまで、3段階の配信メニューがあります。
それぞれの特徴を理解して、適切なターゲティング方法で優良顧客の獲得を目指しましょう。
プロファイルターゲティング
概要:新規ユーザー向けのターゲティング
配信可能な広告形式:シングルダイナミックバナー、画像バナー、インフィードバナー
新規ユーザーに向けたブランド認知の促進を行います。
デモグラフィックセグメントと、インタレストセグメントの2種類でターゲティングができます。
(1)デモグラフィック:性別、年齢、家族構成、年収
(2)インタレスト:下記参照
- ◼ スポーツ
- ◼ ビジネスマン
- ◼ ショッピング
- ◼ コスメ
- ◼ 健康志向
- ◼ 高級グルメ
- ◼ 国内旅行
- ◼ 海外旅行
- ◼ ライフプラン
- ◼ インテリア
- ◼ 不動産
- ◼ 子育て
上記のインタレストは一例で、さらに詳細なカテゴリへの配信も可能です。
よりサービスに合ったカテゴリを選択したい方は、そのカテゴリへのターゲティングが可能か、 KANADE を運営している京セラコミュニケーションシステム株式会社に確認してみましょう。
オーディエンス拡張
概要:優良顧客に類似した新規ユーザー向けのターゲティング
配信可能な広告形式:シングルダイナミックバナー、画像バナー、インフィードバナー
広告主のサイトから優良顧客の行動履歴を収集・分析します。
分析した中から、優良顧客の行動に類似したサイト未訪問ユーザーへ広告を配信することができます。
パーソナライズリターゲティング
概要:既存ユーザー向けのターゲティング(リターゲティング)
配信可能な広告形式:レコメンドバナー、シングルダイナミックバナー、画像バナー、インフィードバナー
「アイテムレコメンド」「パーソナライズレコメンド」の2種類のレコメンド方式で配信されます。
ユーザーに合わせて、どちらのレコメンド方式で配信するか、最適なタイミングで自動的に切り替えられます。
パーソナライズレコメンドは、例えば洋服を購入したユーザーにその洋服に合うファッション小物を訴求できるシステムです。
一度購入したがその後の購入がない休眠ユーザーにも関連商品をアプローチできます。
アイテムレコメンド:洋服を選択したユーザーに同種のシャツをおすすめ
パーソナライズレコメンド:洋服を選択したユーザーに洋服に合うファッション小物をおすすめ
KANADE の導入を検討されている方へ
KANADE で広告出稿を始めるには、まず KANADE の問い合わせフォームから申込みします。
その後ヒアリングを通じて、配信に向けた準備を行います。
申込みから配信開始までは、約2週間~1ヶ月ほどかかります。
また、目標指標や予算を入力することで、 KANADE での広告配信結果をシミュレートできる無料のサービスもあります。
現在、目標や予算などを決めていて KANADE の導入を検討されている方は、一度シミュレーション作成依頼フォームに入力して配信効果を確認してみてはいかがでしょうか。
おわりに
本エントリでは、 KANADE の特徴やメリットについてご紹介いたしました。
当社でも KANADE を取り入れて広告を運用・配信しています。
当社では、 KANADE のほかにもお客様の商品やサービスに適した媒体をご提案し、広告運用を行っております。
インターネット広告のご出稿をご検討されている方は、是非お気軽にお問い合わせください。
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