Google の脱 Cookie に向けたプライバシーサンドボックスについてご紹介！
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の妹尾です。
2020年1月に Google はウェブブラウザ「 Chrome 」におけるサードパーティ Cookie のサポートを2年以内に廃止する計画が発表しました。
その続報として、 Google Chrome のブログ（ Chromium Blog ）より Google の今後のプライバシーサンドボックスについての記事が投稿されました。
本エントリでは、 Google の今後の広告配信において重要な脱 Cookie に向けた ITP 対策となるプライバシーサンドボックスの記事についてご紹介いたします。
プライバシーサンドボックス
サンドボックスとは
サンドボックスとは、砂場という意味の英単語で、システム用語では通常の領域からは隔離され、外部からのアクセスが厳しく制限された領域のことを指します。
そのため、プライバシーサンドボックスとはプライバシーを外部からの閲覧や利用から守る領域のことを意味し、セキュリティ面で Cookie を使用するよりも高い効果が期待されます。
(参考： Sentavio – jp.freepik.com によって作成された phone ベクトル）
Google のプライバシーサンドボックス
Google は5つのプライバシーサンドボックス案のテストが間もなく利用可能になると記載しており、 Cookie の使用廃止に向けて着々と準備を進めています。
Web 広告では、 Cookie 情報がコンバージョンの測定やリターゲティング、機械学習などに活用されており、通常 Cookie の使用が制限されることでこれらの広告計測に関わる部分に影響が出ることが想定されますが、 Federated Learning of Cohorts （以下： FLoC ）と呼ばれるブライバシーサンドボックスでは、サードパーティ Cookie を使用した場合の効果と比較しての95%以上の効果が見込めると発表しています。
FLoC とは、日本語では「協調機械学習により生成されたコーホート」となり、似ている興味関心をもつユーザーを集団化させてオーディエンスを作成することで、個人情報については集団の中に隠しつつも関連性の高いコンテンツや広告を配信できるようなります。
Google Chrome が2021年の3月にアップデートが予定されており、オリジントライアルを通じて FLoC 公開テストも実施されるようです。
エコシステム
エコシステムとは
エコシステムとは、元は生物や植物がお互いに依存しながら生態を維持する関係のことを指す英語ですが、 IT や通信業界では、経済的な依存関係や協調関係などの企業間での連携関係全体を指すことが多いです。
プライバシーサンドボックスに関連するエコシステム
Google は Yahoo!JAPAN や Salesforce 、 WhiteOps を例に挙げ、トラストトークンやファーストパーティセット、コンバージョン測定に関して初期の解決策についてテストを開始あるいは準備していて、素晴らしいと語っています。
また、 Google は全ての開発者が Google Chrome 上での様々な API などの経験をフィードバックすることに寄ってプライバシーサンドボックスに関連するエコシステムがより良いものになると考えています。
おわりに
本エントリでは、 Google の今後の広告配信において重要な脱 Cookie に向けた ITP 対策となるプライバシーサンドボックスの記事についてご紹介いたしました。
iOS14 アップデートに伴って話題となっている媒体各社の ITP に対する対応ですが、 Google では5種類もの案が準備されており、そのうちひとつは広告に対して高い効果が見込まれています。
当社では、媒体各社の ITP 対応等だけでなく、様々な最新情報をキャッチアップし、お客様の成果へと還元できるよう広告運用させていただき、ありがたいことにその結果が認められ、各社より賞や認定をいただくなどの実績があります。
最新情報と確かなノウハウでの広告運用にご興味がある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
（参考： Chromium Blog ： Privacy Sandbox in 2021 : Testing a more private web ）
（参考：プライバシーを優先したオンライン広告の未来にむけて）
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