CVR高めて効率よく配信!Facebookダイナミックプロダクト広告
今回はFacebookのダイナミックプロダクト広告について、ソーシャル担当の光野(みつの)がご紹介させていただきます。
Facebook閲覧中に興味がある製品がパッと表示されると気になってしまいますよね。
リスティング広告での商品リスト広告のような広告がFacebook内でも配信ができます。
しかも、動的リマーケティングでユーザーの興味ある商品を自動で表示してくれます。
取扱い製品が多いEコマースサイトや小売店さんには最適な広告となっておりますので、
この機会にダイナミックプロダクト広告について理解して活用していきましょう。
■ダイナミックプロダクト広告とは?
Facebook広告の一つの種類であり、複数の商品ラインナップを効率よく表示できる広告となっております。
<ダイナミックプロダクト広告7つの特徴>
・多くの取り扱い製品をFacebook上で動的に宣伝
商品に合わせて一つずつ広告を作成しなくても、広告テンプレートを作成すれば配信可能なので時間が削減できる。
取り扱い製品が多い企業の利用が最適と考えられます。
・ユーザーのニーズに合わせた広告が表示できるので、CVRが高まる
ウェブサイトやアプリでユーザーがアクセスした製品に基づいてFacebookが関連性の高い広告を
表示してくれる機能となります。
他社の活用事例データを参照してみても、リタゲユーザーに製品をダイレクトに打ち出せるので
CVRが他の広告よりも高い結果となっております。
・Facebook以外で利用している製品フィードデータを利用可能
製品カタログはエクセルでのインポートも可能ですし、他の商品リスト広告を利用している場合は
その製品フィードデータを利用することも可能です。
・細かい条件設定が可能
Facebookピクセルを利用して、購買に対する様々な段階のユーザーをリタゲすることが可能となります。
計測ポイントは下記の3ポイントとなります。
1.製品ページ
2.ショッピングカートページまたはカートに追加ボタン
3.購入の確認ページ
この3か所を分けて計測することにより、製品は閲覧したが離脱してしまったユーザー,
カートに商品を追加したが購入に至らなかったユーザー,購入したユーザーなど
ユーザーの段階を細かく分けて把握できます。
・クロスデバイスでも対応
PCユーザーからスマホユーザーへ、オフィスのパソコンから移動中のスマホへと異なる
デバイスでも広告を配信することができます。
・在庫状況が広告に反映可能
URLからの自動アップロードを設定している場合は在庫がなくなると
その商品は自動的に表示されなくなります。
・広告の表示形式は2種類
一点だけ商品を表示する広告か、カルーセル広告のように3~5点の複数製品を表示するのかを選択できます。
複数形式の場合は、その商品の組み合わせを自動で判断して表示してくれます。
また、製品画像をクリックするとその商品ページにダイレクトで誘導ができます。
・オーディエンスネットワークにも広告表示が可能
配置場所はPCならデスクトップフィード,右側広告、スマホならモバイルフィード,オーディエンスネットワークの
4つから選択が可能となっております。
※利用するために必要な条件
今の時点ではビジネスマネージャーのパワーエディターからのみ作成が可能となっております。
■広告作成手順
シンプルに3つの手順で作成方法をご説明します。
1.ウェブサイト上にFacebookピクセルを設置
購買意欲の段階に応じてユーザーをリターゲティングするにはFacebookピクセルを修正する必要があります。
3種類のカスタムデータイベントコードから該当するコードを各ページに設定します。
2.製品カタログをビジネスマネージャー上にアップロード
ビジネスマネージャーで製品カタログのボタンを選択します。
製品カタログの情報は、他社が既に利用している製品カタログへのアクセス権を申請するか、
自社ビジネスマネージャー内で製品カタログをアップロードをすることが可能です。
その後、リンクしたいFacebookピクセルを選択します。
ここまで設定しましたら、製品フィードを追加できる状態となります。
製品フィードをアップロードできる手段としては2種類あります。
・URLからの自動アップロード(推奨)
・手動でファイルをアップロード
URLからの自動アップロードで設定を行いますと、在庫が切れた製品に関しては自動的に
その製品の広告が表示されないようになります。
製品カタログ(製品フィード)は宣伝する全ての製品が一覧になっているファイルです。
1行につき1つの製品に関する情報(ID,名称,カテゴリ,在庫状況,製品URL,画像URL,その他の製品情報)を記述します。
製品フィード情報がアップロードできましたら、広告の設定が可能となります。
3.広告の作成
キャンペーンの目的を「製品カタログからの販売を選択」と設定します。
広告セット作成から製品セットを作成を行います。
入札単価はここで設定をしますので、製品セットでまとめる内容としては
商品同士が関連している方が単価の調整を行いやすいです。
ターゲット層と期間範囲を設定することができます。
広告の作成画面では表示形式を商品表示を1点だけにするか、複数表示にするかを選択できます。
このような流れで、広告テンプレートを作成したら配信可能となります。
■どんな利用が考えられるのか
ユーザーの段階にあった広告を表示させることができるので、直近の訪問ユーザーに対するCV獲得はもちろんのこと、
既存ユーザーや前回検討で終了してしまったユーザーを育てていくことも可能です。
想定できる4種類のパターン例を記載します。
パターン1:一度購入した人への関連商品の紹介
パターン2:一度購入した人への新作商品の紹介
パターン3:カートに商品を追加までしたが購入まで至らなかった人へ
割引値段の商品広告表示してコンバージョンを高める
パターン4:製品ページの閲覧のみで終了した人へ同じ商品を表示して購入を促す
サイト訪問した日からの日数が細かく設定できるので、その期間に合わせて入札単価も調整しておくことも大事です。
例)訪問日時が3日以内の場合は入札単価を高めに設定
4日以降の場合は入札単価を低めに設定
ターゲットとしているユーザーはどのような心理で、どのように広告が表示されると
アクションを起こしてくれるかをユーザー目線で考えていくことが重要です。
長期的にお客様を育てるという面でも、FacebookやInstagramなどの
他広告とも併用して利用することも大事でしょう。
例)Facebook上の他広告(動画、スライドショー、カルーセル、画像など)でブランドの認知や
サイトへの訪問を高めておき、ピンポイントでダイナミックプロダクト広告を配信してアクションを促す。
■まとめ
今回はFacebook広告の一つであるダイナミックプロダクト広告をご紹介させていただきました。
設定の際に、最初に全ページにタグの設置が必要など少し手間がかかってしまうかもしれませんが
Facebookがユーザー行動をもとに関連性の高い製品を自動で表示してくれるので
多くの商品を扱っている広告主様は時間をかけずに効率良く広告を配信することができます。
また、ユーザーの興味段階に合わせて広告を表示できるので、
他の広告と比べてユーザーの反応率が高まり、CVRを高くする効果も期待できます。
タグの管理を一元化したい場合は下記の記事をご参考ください。
(基礎編)Yahoo!タグマネージャーの登録方法とメリットとは?
【保存版】初めてのYahoo!タグマネージャー(YTM)設定を強力サポート!
今回ご紹介していて感じたのが、ユーザーの行動を広い視野で想定した上で
ダイナミックプロダクト広告を利用することが大事と言うことです。
使い方次第でカテゴリの異なる製品の紹介や既存顧客の平均注文金額や生涯価値を増やすことも可能です。
どのような利用目的で配信するのかを定めて利用していきましょう。
比較的リスティング広告に近いこの広告をどのようにソーシャル内に溶け込ませていくのかという点も
大切なポイントだと感じます。
うまく他の広告も利用してエンゲージメントを高めつつ、ダイナミックプロダクト広告で
ユーザーのアクションを誘導していきましょう。
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