【入門編】リスティング広告のコンバージョンとは

はじめに
Web 広告運用において、「コンバージョン」は成果を判断するための重要な要素です。広告を通じてどのような成果を得たいのかを正しく測定し、最適化していくことが不可欠です。本エントリでは、Web 広告代理店の視点から、コンバージョンの基礎知識から具体例、そして効果的にコンバージョンを増加させるための施策までを解説します。
目次
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コンバージョンに関する基礎知識
リスティング広告におけるコンバージョンとは
リスティング広告におけるコンバージョンとは、広告がユーザーの行動を促し、最終的に特定の成果を達成した状態を指します。例えば、以下のような行動が挙げられます.
指標 | 説明 | 計算式 |
---|---|---|
CV 数 |
| – |
CPA(Cost Per Acquisition) | 1コンバージョンを獲得するためにかかった広告費用を計算。顧客獲得単価。 | 広告費 ÷ コンバージョン数 |
コンバージョン率(CVR) | 広告をクリックしたユーザーのうち、実際にコンバージョンに至った割合を示す。 | コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100 |
コンバージョンの代表例
コンバージョンにはさまざまな種類があり、目的や業種によってその内容が異なります。ここでは、代表的なコンバージョン例をいくつか紹介します。
会員登録
会員登録は、見込み顧客を獲得するための重要な第一歩です。登録したユーザーにはメールマーケティングや特典提供など、さらなるアプローチが可能になります。特に会員限定コンテンツやクーポンの提供は効果的です。
メールマガジン登録
メールマガジンの登録は、顧客との定期的なコミュニケーションを可能にします。登録後の開封率やクリック率を測定することで、マーケティング施策の効果を分析できます。また、パーソナライズされた内容を提供することでエンゲージメントが向上します。
資料請求、お問い合わせ
BtoB 分野や高額商品の販売において、資料請求やお問い合わせは非常に重要なコンバージョンです。これらは潜在顧客を顕在化させる役割を果たします。資料請求フォームの設計を最適化することで、コンバージョン率を大幅に向上させることが可能です。
商品・サービスの購入
商品の購入は、売上に直結するコンバージョンです。購入後のリピート率やアップセルの機会も含めて戦略的に活用することが重要です。顧客のロイヤリティを高めるために、購入後のフォローアップ施策を実施しましょう。
アプリのインストール
アプリ広告において、インストールは最も基本的なコンバージョンです。その後のアクティブ率や課金率を高める施策も重要になります。特にアプリ内での初期体験を改善することが鍵です。
コンバージョンの種類
コンバージョンには、直接的なものから間接的なものまで多岐にわたる種類があります。以下では、それぞれの特徴を詳しく解説し、正確に計測し活用する方法について説明します。
ビュースルーコンバージョン
広告をクリックせずに、閲覧だけしたユーザーが後日コンバージョンに至るケースです。特にディスプレイ広告や動画広告で効果を発揮します。ビュースルーコンバージョンを正確に測定することで、広告の間接効果を理解できます。
クリックスルーコンバージョン
広告をクリックした直後にコンバージョンに至るケースです。直接的な効果を測定するために重要な指標となります。クリックスルーコンバージョンの増加は、広告の訴求力を示す一つの指標です。
アシストコンバージョン(間接)
ユーザーが複数の接点を経てコンバージョンに至る場合、その途中で寄与した接点を指します。これにより、広告キャンペーン全体の影響を評価できます。アトリビューションモデルを導入することで、より精緻な分析が可能です。
ラストクリックコンバージョン(直接)
最終的にユーザーがクリックした広告を起点としたコンバージョンです。最も直接的な成果として計測されますが、これだけに依存すると全体像を見誤る可能性もあります。
ユニークコンバージョン
特定の期間内で1人のユーザーが達成したコンバージョンを1件としてカウントします。同じユーザーの重複を排除して分析できます。この指標は、実際のユーザー行動を正確に反映するために役立ちます。
コンバージョン数を増やすには?見るべきポイント5つ
コンバージョン見込みの高いクリックを増やす
ターゲティング精度を向上させ、コンバージョンの可能性が高いユーザーを広告に誘導しましょう。
- カスタムオーディエンスやリマーケティングリストの活用
既存の訪問者や興味を示したユーザーを再度ターゲティングすることで、より高い成果を得られます。 - 広告文の改善
ユーザーの検索意図を深く理解したうえで、商材の内容が伝わりやすい広告文を作成します。これにより、ユーザーは広告をクリックする前に遷移先で「自分が求めているものが提供されているか」ということを判断でき、コンバージョンする可能性の低いユーザーの流入を防ぐことができます。 - デバイスごとの最適化
モバイル端末と PC でユーザーの行動は異なります。デバイス別の入札調整や広告表示設定を行い、最大限の効果を引き出しましょう。
検索語句と設定しているキーワードにギャップがないか
ユーザーが実際に検索する語句と、広告で設定したキーワードに差異があると成果が鈍化する可能性があります。
検索語句レポートの活用
定期的にレポートを確認し、コストを多く費やしているが成果が伴っていない検索語句を除外したり、コンバージョンが獲得できた検索語句をキーワードとして新しく追加しましょう。
除外キーワードの設定
不要なクリックを減らすために、関連性の低い検索語句を除外キーワードとして設定することで、広告予算を有効活用できます。
動的検索広告( DSA )の活用
サイトの内容に基づいてキーワードを自動生成する機能を活用することで、ユーザーの意図に近い検索語句をカバーできます。
キーワードと遷移先の内容にズレがないか
広告をクリックしたユーザーが遷移するページ(ランディングページ)の内容がキーワードと一致していないと、コンバージョン率が低下します。キーワード、広告文、ランディングページが一貫していることを意識して改善しましょう。これにより、ユーザーに安心感を与えられることに加えて、広告媒体からの品質の高い広告として評価され、露出されやすくなります。
コンバージョンポイントを見直す
- 入力フォームの簡略化
入力項目が多すぎるとユーザーは離脱します。必要最低限の項目だけを残し、ステップを簡素化しましょう。 - CTA ボタンの改善
CTA が目立たない場合、クリック率が低下します。ボタンのデザイン、文言、配置を最適化することが重要です。
サイトやページの利便性を改善する
ユーザーがストレスなく操作できる環境を提供することが重要です。
ページの読み込み速度の改善
ページの表示速度は離脱率に直結します。高速化ツールなどを用いて、表示速度を改善しましょう。
モバイル端末対応のデザイン最適化
スマホやタブレットなど、あらゆるデバイスで快適に閲覧できるレスポンシブデザインを採用します。また、タッチ操作に配慮してボタンやリンクを適切なサイズで配置することで、誤タップを防ぐことができます。
エンゲージメントの向上
FAQ ページによくある質問をまとめたり、チャットボットを設置することで、ユーザーの疑問を即座に解決できる環境を整えることが有効です。ページ内でユーザーが自己解決できる環境を整えることにより、コンバージョン率の向上が期待できます。
おわりに
コンバージョンを効果的に増やすためには、正確な計測と継続的な改善が欠かせません。まずはコンバージョンという指標が何を示し、その他の指標との関連性を理解することが重要です。
本エントリで紹介したポイントを参考に、日々の運用にご活用いただけますと幸いです。
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