【速報】Search Console に「生成 AI パフォーマンス レポート」を追加|AI Overviews・AI Mode・Discoverを計測可能に

【速報】Search Console に「生成 AI パフォーマンス レポート」を追加|AI Overviews・AI Mode・Discoverを計測可能に

2026年6月3日、Google Search Consoleに「生成 AI パフォーマンス レポート」を追加し、同時にAI検索結果から自社コンテンツをブロックできる「オプトアウト機能」のテストを開始しました。(発表者:Mrinalini Loew、Google公式ブログ)。

【記事の要約(ここだけでもポイントは掴めます)】

  • 2026年6月3日、GoogleはSearch Consoleに「生成 AI パフォーマンス レポート」を追加し、同時にAI検索結果から自社コンテンツをブロックできる「オプトアウト機能」のテストを開始。AI Overviews(月間25億ユーザー)・AI Mode(同10億ユーザー)への自社サイトの露出状況を初めて公式に計測できる時代が始まった。
  • 現時点の制限:ただし、現時点で計測できるのは「インプレッション数」のみ。クリック数・CTR・平均掲載順位・検索クエリは含まれない。「見られているか」はわかるが「クリックされているか」は依然不明。ただしゼロから計測できることの意義は大きい。
  • 背景は英国規制:英国CMA(競争・市場庁)の「Publisher Conduct Requirement」(義務発効:2026年12月3日)への対応が直接のトリガー。英国先行展開だが日本を含む全世界への展開も予定。「英国の問題」ではなくデジタルメディア全体のガバナンス転換の予兆として読むべき発表。

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1. 「生成 AI パフォーマンス レポート」リリースの背景と重要性について

まず規模感を押さえておきます。AI Overviewsの月間アクティブユーザーは25億人超、AI Modeは10億人超えとなっています。従来のGoogle検索が世界人口の大半にリーチしてきたように、AI Overviewsはすでにそれに匹敵する規模に達しつつあります。

しかし、これほど巨大なトラフィックエンジンが稼働しているにもかかわらず、これまで私たち企業サイドは「自社サイトがAIにどれだけ引用されているか」を知る公式な手段がありませんでした。Google Analytics上でAI Overviewsからのクリックが計測できないケースも多く、AIによる露出は事実上「ブラックボックス」だったのです。

今回の発表でそのブラックボックスが解消される可能性があります。

2. 今回発表された3つの機能

アップデート内容・事項概要現時点の制限・注意事項
生成 AI パフォーマンス レポート「AI Overviews・AI Mode・Discover」のAI検索における3機能専用のパフォーマンスレポート。インプレッション数・ページ別・国別・デバイス別・日付別の内訳を表示⚠️ 現時点では「インプレッション」のみ。クリック数・CTR・平均掲載順位・検索クエリは含まれない
AIコンテンツ除外機能(オプトアウトトグル)Search Console内のトグルをオンにすると、AI Overviews・AI Mode・Discoverの生成機能から自社コンテンツを除外できる⚠️ AI機能からのトラフィックとインプレッションがゼロになる。通常の検索ランキングへの影響はなし
今後の展開2026年6月3日より英国サイトから先行展開。グローバル展開は順次予定英国CMA「Publisher Conduct Requirement」(義務発効:2026年12月3日)への対応が直接のトリガー。日本を含む全世界への展開も予定

① 生成 AI パフォーマンス レポートの詳細

出典:https://developers.google.com/search/blog/2026/06/gen-ai-performance-reports

Google Search Consoleに、「AI Overviews・AI Mode・Discover」の3機能専用のパフォーマンスレポートが追加されます。表示される指標は以下の通りです。

  • インプレッション数(自サイトのURLがAI機能に表示された回数)
  • ページ別・国別・デバイス別・日付別の内訳

重要な「制限」について:現時点(2026/6/3時点)では「インプレッション」のみです。クリック数・CTR・平均掲載順位・検索クエリは含まれません。「見られているか」はわかりますが、「クリックされているか」は依然として不明なままです。これは大きな制約ではありますが、それでも「ゼロから何かが見える」ことの意義は計り知れません。これまで経営会議で「AI検索への対応状況」を問われても答えようのなかったマーケターが、初めて数字で現状を示せるようになります。

Googleの正式名称の補足:ドラフト記事では「Discover AI」と記載されていましたが、正確な名称はシンプルに「Discover」です。Google公式ブログ(Mrinalini Loew署名)では「AI Overviews, AI Mode, and Discover」の3機能と明記されています。

② AIコンテンツ除外機能(オプトアウトトグル)の詳細

Search Console内に新たな「トグルスイッチ」が追加されます。これをオンにすると、AI Overviews・AI Mode・Discoverの生成機能から自社コンテンツを除外できます。ただし、Googleは以下の点を明確にしています。

  • オプトアウトしたサイトは、AI機能からのトラフィックとインプレッションがゼロになります
  • オプトアウトは通常の検索ランキングには影響しません

つまり「AIに使われたくない」という選択肢は存在しますが、それはAI経由の露出をすべて手放すことを意味します。月間25億人が利用するAI Overviewsからの流入を捨てる判断は、よほどの理由がなければ難しいはずです。

③ 背景:英国CMA規制という外圧

実は、この機能はGoogleが自発的に設計したものではありません。英国の競争・市場庁(CMA: Competition and Markets Authority)が2026年に下した規制命令「Publisher Conduct Requirement」が直接のトリガーです。

CMAは、GoogleがAI検索においてパブリッシャーのコンテンツを無断で使用し、かつその使用状況を不透明にしていることを問題視しました。パブリッシャーがコンテンツの利用を制御できる仕組みを整備するよう命じ、義務発効日は2026年12月3日です。今回の機能はその準備として英国サイトから先行展開される形になっています。

規制への対応として生まれた機能ではありますが、日本を含む全世界への展開も予定されています。これは「英国の問題」ではなく、デジタルメディア全体のガバナンス転換の予兆として読むべき発表です。

重要な補足として、今回の2機能はともに英国CMAの義務として明記されています。「パブリッシャーのコンテンツがAI検索機能に使用された際のインプレッション数・クリック数等のエンゲージメント指標をパブリッシャーに提供すること」が義務として規定されており、AI検索専用パフォーマンスレポートはオプトアウト機能と同様、規制対応として設計されたものです。

3. マーケ責任者が今すぐ考えるべき3つのこと

① 「AI引用インプレッション数」という新KPIの設計準備を始める

Search Consoleの「生成 AI パフォーマンス レポート」が自社に展開されたその日から、「AI引用インプレッション数」が新たなKPIになりえます。従来のSEOで使ってきた「オーガニック検索インプレッション数」と並べて管理することで、検索流入の構造変化を可視化できます。

今すぐできることは、Search Consoleのアクセス権限整備と、レポートが公開された際の計測フロー設計です。グローバル展開のタイミングは未確定ですが、英国での展開状況を注視し、自社に適用されたタイミングで即座に運用できる体制を整えておきましょう。

② オプトアウトは「戦略的選択」として「慎重に」検討する必要がある

一見すると「自社コンテンツをAIに使わせないオプション」は魅力的に映るかもしれません。しかし現実的には、AI Overviewsが月間25億人に表示されている状況でのオプトアウトは、膨大な露出機会の放棄を意味します。

オプトアウトが合理的に検討される場面は限られています。たとえば、法的リスクの高い情報(医療・法律等)を提供するメディア、または有料コンテンツの無断要約が収益を直接毀損しているケースなどです。それ以外の多くの企業にとっては、「いかにAIに正しく引用されるか」の最適化こそが本筋の戦略になります。

③ 「クリック数」から「AIへの露出設計」へ、評価軸をシフトする

今回の「生成 AI パフォーマンス レポート」にはクリックデータが含まれていません。しかしこれは逆説的に、ある種の重要なシグナルです。AI検索の世界では、ユーザーが「サイトに訪問する」前に回答を得てしまう「ゼロクリック化」が進んでいます。

つまり「クリック数でコンテンツ価値を測る時代」は終わりに近づいています。AIに引用されること自体がブランドの信頼性構築や購買意思決定への影響力を持ちます。

私たちは今後その世界観でコンテンツ戦略を再設計する必要があります。「AIに選ばれる情報構造を持つコンテンツとは何か」という問いを持ったチームが、次の検索マーケティングを制することになるでしょう。

AI上での自社ブランドの引用状況を、今すぐ把握する

Search Consoleの「生成 AI パフォーマンス レポート」は「インプレッション数」のみを計測しますが、「どのようなクエリで・どのような文脈で引用されているか」という質的な把握には対応していません。グラッドキューブのLLMOA(エルモア)は、ChatGPT・Gemini・AI Overviewsなど主要な生成AIが自社ブランドをどう認識・引用しているかを質的に可視化し、GEO・LLMO施策の立案から実行・効果検証までをワンストップで支援します。Search Consoleの数値が届く前から「AIに選ばれる」設計を始められます。

まとめ:「AIに引用されるか、されないか」という新しい競争軸が始まった

今回の発表が意味することは、単なる「ツールのアップデート」ではありません。Googleが初めて「AI検索での自社サイトの存在感」を計測可能な形で企業に開示し、AI検索時代における「デジタルマーケティングの計測基盤」が再構築され始めたことを示しています。

現時点では「インプレッション数のみ」という制約がありますが、この計測基盤は今後クリックデータ・クエリデータへと拡張されていく可能性があります。今から計測体制を整えておくことが、次の変化への準備になります。

「AIに引用されるか、されないか」この新しい軸で競争が始まっています。


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【参照・引用出典】

Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console(Google Search Central Blog / 2026年6月3日):https://developers.google.com/search/blog/2026/06/gen-ai-performance-reports

New opportunities, control and insights for website owners(Google公式 / Mrinalini Loew / 2026年6月3日):https://blog.google/products-and-platforms/products/search/new-controls-website-owners/

Google Search Console AI performance reports and controls to block your content in AI responses(Search Engine Land / Barry Schwartz / 2026年6月3日):https://searchengineland.com/google-search-console-ai-performance-reports-and-controls-to-block-your-content-in-ai-responses-479298

Publishers will be able to opt out of AI Search, thanks to new regulation(TechCrunch / 2026年6月3日):https://techcrunch.com/2026/06/03/publishers-will-be-able-to-opt-out-of-ai-search-thanks-to-new-regulation/

Google Says AI Overviews Has Over 2.5 Billion Monthly Active Users(Digital Information World):https://www.digitalinformationworld.com/2026/06/google-says-ai-overviews-has-over-25.html