【最新版】2023年11月度 Web 広告アップデート情報まとめ

2023年9月～11月に公開されたアップデート情報をご紹介します。今回は Google 広告／ Yahoo! 検索広告 ／ Yahoo! ディスプレイ広告／ LINE 広告で行われたアップデートを解説します！

目次

＜ Google ＞ P-MAX に新しい配信機能「検索テーマ」が追加

P-MAX キャンペーンに新機能「検索テーマ」が追加されました。

検索テーマは、 機械学習を促進するための情報を追加できる機能です。アセットグループごとに最大25個まで設定できます。（例：「子供向けのアクティビティ」や「アウトドア レクリエーション」など）

P-MAX はアセットやランディングページなどの情報に基づいて機械学習が行われる仕組みですが、新サービスのリリース直後や新規市場に参入したばかりの場合は、データが足りず学習に時間がかかる可能性があります。

そのような場合に検索テーマを使用すると、 AI に情報を提供でき、 P-MAX をすばやく軌道に乗せられるとのことです。

なお、検索広告枠では「フレーズ一致・部分一致キーワードと同じ優先順位が適用される」と発表されました。

（出典： Google 広告ヘルプ　Google 広告アカウントでのキーワードと検索テーマの優先順位付けについて）

検索テーマは、現在ベータ版で段階的にリリースされていますが、利用する場合 Google の担当者へ連絡する必要があります。

また、カスタムインテントに基づくカスタムセグメントは、2024年初頭に検索テーマにアップグレードされるとのことです。

（参照： Google 公式ヘルプ　P-MAX で検索テーマを活用して関連性の高い新たなトラフィックに配信する）

＜ Yahoo! 検索広告（1）＞キャンペーン間の共有予算機能の提供開始

Yahoo! 検索広告に「キャンペーン間の共有予算」機能が追加されました。Google 広告には以前からあった機能ですが、ついに Yahoo! 広告にも登場しました。

（出典： Yahoo! 広告ヘルプ　キャンペーン間の共有予算について）

キャンペーンを横断して1日の予算を設定できるため、複数のキャンペーンの予算を一括で管理したい場合に便利な機能です。

ただし、各キャンペーンの予算配分はコントロールできません。一部のキャンペーンに配信が偏る場合もあるため、使用には注意が必要です。

＜ Yahoo! 検索広告（2）＞アクティブアカウント移管の仕様変更

「アクティブアカウントの移管」とは、アカウントを解約せずにそのまま他社へ移管できる機能です。

アカウント移管の仕様変更は2023年8月に発表されましたが、11月に「配信停止期間の撤廃」が追加されました。

（出典： Yahoo! 広告　アクティブアカウント移管仕様変更について）

これまで、支払い方法が「前払い」を含むアカウントを移管する際は、移管前日～移管完了まで配信を停止する必要がありました。今後は、移管先で「後払い」を選択する場合は配信を継続した状態で移管が可能です。

なお、移管先で「前払い」を選択する場合は、移管完了後～入金までは配信できないためご注意ください。

＜ Yahoo! ディスプレイ広告＞コンテンツキーワードターゲティング対象掲載面の拡大配信開始

コンテンツキーワードターゲティングとは、キーワードで掲載面の内容を指定し、掲載先をコントロールできる機能です。

これまでコンテンツターゲティングが可能な掲載面は、 Yahoo! ニュースやスポーツナビなど Yahoo! JAPAN の一部サービスのウェブページとアプリのみでした。

2023年9月のアップデートにより、「 Yahoo! JAPAN のサービス全般および Yahoo! JAPAN 以外のサービスのウェブページ」も対象になりました。掲載面が拡大されたことにより、配信機会の増加が期待できます。

（出典： Yahoo! 広告　コンテンツキーワードターゲティング対象掲載面の拡大）

＜ LINE 広告（1）＞ LINE Dynamic Ads でファイル形式のアップロードが可能に

商品フィードのアップロード方法が追加され、ファイル形式でもアップロードが可能になりました。

（出典： LINE ヤフー for business　LINE 広告アップデート情報 2023年10月　友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など）

これまではファイルサーバーからのアップロードが必要でしたが、今後はファイル形式でも可能となり、より手軽に商品フィードをアップロードできるようになりました。

＜ LINE 広告（2）＞「長いタイトル」の入稿方法が変更

2023年9月に、トークリストの広告サイズが約1.5倍に拡大しました。このアップデートに伴い「長いタイトル」の入稿方法も変更となりました。

（出典： LINE ヤフー for business　LINE 広告アップデート情報 2023年10月　友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など）

これまでは2行分の入力が必要でしたが、1行のみの入力に変更されました。

・変更前　長いタイトル（1行目）17文字、長いタイトル（2行目）17文字
・変更後　長いタイトル 35文字

＜ LINE 広告（3）＞詳細ターゲティングに新しいセグメントが追加

オーディエンスセグメントに新しいセグメントが追加されました。詳細は以下の通りです。

（参照： LINE ヤフー for business　LINE 広告アップデート情報 2023年10月　友だち追加に新フォーマット、セグメントの追加など）

おわりに

本エントリでは、2023年9月～11月に行われた主な Web 広告媒体のアップデート情報をご紹介しました。

Google 広告では自動作成アセットや会話機能など、 AI を駆使した新機能の登場が相次いでいます。

今後も Web 広告で AI の活用が増加すると予想されますので、各媒体社から発表されるアップデート情報は常に確認するようにしましょう。