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リスティング広告の成果を長期的に伸ばすおすすめの運用手法

リスティング広告(検索広告)の運用に携わるマーケティング担当者の皆様は、日々の成果改善に尽力されているかと存じます。成果を維持し続けるためには、市場の変化やユーザーの動向に合わせた細かな調整が不可欠です。
リスティング広告の成果を上げるには、運用フェーズに合わせた適切な施策の実行が求められます。本エントリでは、配信初期から長期にわたる最適な運用手法を詳しく解説いたします。
目次
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リスティング広告 改善のためのチェックリスト

リスティング広告の成果を最大化するための、効果的な広告文の作成方法やキーワード選定のポイント、最適化のコツなどを解説しています。 CPA 改善にお悩みの方におすすめの内容です。
リスティング広告の成果が安定しないよくあるケース
リスティング広告を運用していく中で、多くの担当者が「成果が安定しない」という壁にぶつかります。その原因はフェーズごとに異なります。まずは、陥りがちな負のパターンを整理しましょう。

配信初期:配信開始したキーワードでコンバージョンが取れない
配信を開始した直後は、コンバージョン(以下:CV)が全く発生しないケースが珍しくありません。ターゲットとなるキーワードを適切に選定したつもりでも、ユーザーの検索意図と広告内容が一致していない可能性があります。
■ 検索意図が広すぎるキーワードを選定している
■ 広告文の訴求がユーザーのニーズに刺さっていない
■ リンク先のウェブサイトで適切な導線が確保されていない
また、広告ランクが低いためにオークションで競り負け、表示機会を損失している状況も考えられます。初期段階ではデータが不足しているため、何が原因でCVに至らないのかを特定するまでにある程度の時間を要します。
配信中期:配信し続けているキーワードでCPAが高騰
運用が軌道に乗った中期フェーズでは、顧客獲得単価(以下:CPA)の高騰が課題となります。長期間同じ広告を配信し続けると、ユーザーに飽きられてクリック率(以下:CTR)が低下し、相対的にCPAが悪化します。
■ 競合他社がより高い入札単価で参入してきた
■ 市場全体のクリック単価(以下:CPC)が上昇傾向にある
■ 広告の鮮度が落ちて反応が悪くなった
競合他社がより高い入札単価で参入してきた場合、自社のCPCも押し上げられます。獲得効率の良いキーワードに依存しすぎると、競合の影響を強く受けやすくなるため注意が必要です。
配信長期:既存の媒体で検証のサイクルを回しづらい
運用が長期にわたると、主要なキーワードや広告文のテストが一通り完了し、改善の余地が少なくなります。アカウント構造が固定化され、新しい施策を試しても成果に大きな変化が見られない「踊り場」の状態に陥ります。
■ 過去の成功パターンに固執して新しい機能を試せていない
■ アカウント構造が複雑化しすぎて管理が行き届かない
■ ユーザーの検索行動の変化に設定が追いついていない
Google 広告やYahoo! 検索広告の仕様変更が進む中で、過去の成功事例に固執しすぎることもリスクです。既存の運用手法が現在のアルゴリズムに適合していない場合、徐々にパフォーマンスが低下する恐れがあります。
リスティング広告の成果を伸ばすための運用手法
リスティング広告の成果を長期的に最大化させるための具体的な手法を、3つのフェーズに分けて解説いたします。それぞれの時期に最適なアクションを理解し、運用に組み込みましょう。
配信初期(1):いきなり自動入札戦略を使用しない
配信初期においては、Google 広告などが提供する自動入札戦略を最初から利用しない運用をおすすめします。自動入札は過去の蓄積データを学習して入札額を調整する仕組みであるため、データが乏しい状態では精度が上がりません。
まずは「個別クリック単価」による手動入札で、どのキーワードがクリックされやすいかを見極める必要があります。手動で入札をコントロールし、十分なCVデータが蓄積されるまでは、運用のハンドルを自ら握ることが重要です。
機械学習に必要なデータ量は、一般的に過去30日間で30件以上のCVが目安とされます。この基準を満たすまでは、入札単価を自らの手で調整し、クリックの質をコントロールしましょう。
配信初期(2):検索キーワード、検索クエリの精査の頻度を高める
広告を表示させるキーワードだけでなく、実際にユーザーが検索した語句である「検索クエリ」の確認を頻繁に行いましょう。意図しない検索語句で広告が表示され、無駄なコストが発生しているケースは非常に多いです。
■ ターゲットと無関係な語句を除外キーワードに登録する
■ 獲得の見込みが高い語句を新しいキーワードとして追加する
■ 意図に反する部分一致の広がりを抑制する
これらの作業を毎日、あるいは数日おきに実施することで、予算を有効活用できます。初期に徹底的な除外設定を行うことが、のちの運用効率を大きく左右いたします。
配信初期(3):コンバージョンの学習を促進させる(マイクロコンバージョンを計測する)
最終的な成果である購入や問い合わせの数が少ない場合、機械学習を効率的に進めるための工夫が必要です。そこで、最終成果の手前にあるアクションをマイクロコンバージョン(以下:MCV)として計測しましょう。
■ 問い合わせフォームへの到達
■ ウェブサイト内での特定ページの閲覧
■ カートへの商品追加
■ ボタンのクリックや電話番号のタップ
MCVを計測することで、AIに対して「成果に近いユーザー」の信号をより多く送ることができます。データ量が増えるため、自動入札への移行をスムーズに早める効果が期待できます。
配信初期(4):設定可能なレスポンシブ検索広告・広告表示オプションを全て使用する
広告の露出を増やし、CTRを高めるために、プラットフォームの機能を最大限に活用しましょう。レスポンシブ検索広告(以下:RSA)では、複数の見出しと説明文を上限まで登録することをおすすめします。
また、広告表示オプション(アセット)も可能な限り全て設定しましょう。これらを設定することで、広告の占有面積が広がり、ユーザーに対してより多くの情報を提示できます。
■ サイトリンクアセット
■ コールアウトアセット
■ 構造化スニペットアセット
■ 画像アセット
広告ランクの向上にも寄与するため、初期設定時に漏れなく対応しましょう。情報の網羅性は、Google 広告のシステムが広告を高く評価する重要な指標の1つです。
配信中期(1):配信の無駄をなくす
運用データが蓄積されてきた中期では、成果に繋がっていないセグメントを特定して排除いたします。デバイス、地域、時間帯などの切り口でレポートを分析し、CPAが著しく高い箇所を調整しましょう。
例えば、モバイルでのCV率が高い一方でPCのコストパフォーマンスが悪い場合、PCの入札比率を引き下げます。ターゲットが活動していない深夜帯の配信を停止するなどの調整も有効です。
■ デバイス別のパフォーマンスを確認し入札比率を調整する
■ 成果の出にくい時間帯や曜日を特定して配信を絞る
■ 地域ごとの獲得効率に基づき、予算を配分し直す
無駄を削ぎ落とすことで、浮いた予算を獲得効率の高いセグメントへ再投資できます。これにより、アカウント全体の獲得件数を維持しながらCPAを下げる効果が期待できます。
配信中期(2):入札単価の最適化
アカウントに月間30件から50件程度のCVが貯まってきた段階で、自動入札戦略への切り替えを検討いたします。AIがユーザーの属性やデバイス、時間帯などの膨大なシグナルをリアルタイムで判断し、入札額を調整します。
■ コンバージョン数の最大化
■ 目標コンバージョン単価(tCPA)
■ コンバージョン値の最大化
自動入札に切り替える際は、現在の実績値に近い数値を目標に設定してください。いきなり高い目標を課すと、入札が抑制されすぎて配信ボリュームが急落する恐れがあるためです。
配信中期(3):広告の品質の改善
CPCを抑制しつつ掲載順位を維持するためには、広告の品質スコアを改善する必要があります。品質スコアは、推定CTR、広告の関連性、ランディングページ(以下:LP)の利便性によって決定されます。
■ 検索語句と見出しのキーワードを一致させる
■ ユーザーが求める情報をLPのファーストビューに配置する
■ ウェブサイトの読み込み速度を高速化する
広告と遷移先のウェブサイトで一貫した体験を提供することが、ユーザビリティの向上に繋がります。広告の品質が高まれば、競合よりも低いコストで成果を上げることが可能です。
配信長期(1):広告媒体の推奨設計にとらわれすぎない
運用の長期化に伴い、媒体が推奨する一般的なアカウント設計だけでは限界が来る場合もあります。ビジネスモデルや利益構造に応じて、あえて推奨から外れた独自の設計を取り入れる判断も必要です。
例えば、特定の高単価商品だけを個別に管理したい場合、キャンペーンを細分化して予算を固定しましょう。機械学習の最適化を優先するあまり、事業上の優先順位が損なわれないよう注意を払う必要があります。
■ 利益率の異なる商品群をキャンペーン単位で分離する
■ 特定の戦略的キーワードのみを手動入札で管理する
■ 媒体の自動適用機能をオフにし、手動でのコントロールを優先する
媒体の推奨は「平均的な最適解」であることが多いため、自社独自の競争優位性を活かすための設計を模索しましょう。これが他社との差別化に繋がります。
配信長期(2):実成果を基にした入札戦略の再構築(コンバージョン値を基にした入札戦略)
最終フェーズでは、CVの数だけでなく「価値」に焦点を当てた運用へシフトしましょう。全てのCVを一律に扱うのではなく、購入金額や見込み度に応じた「コンバージョン値」を設定しましょう。
■ 目標広告費用対効果(tROAS)の活用
■ 利益率が高い商品の入札を強化する
■ オフラインでの成約データをインポートして最適化する
これにより、単に安く獲得するだけでなく、ビジネス全体の売上や利益を最大化する運用が実現できます。長期的な成長を目指す上で、この価値ベースの最適化は避けて通れないステップです。
さらに、顧客生涯価値(以下:LTV)を考慮した入札調整を行うことで、より精度の高い投資判断が可能になります。1回限りの獲得ではなく、長期的な利益に貢献するユーザーを重視した運用を目指しましょう。
おわりに

リスティング広告の成果を上げるには、配信フェーズごとに異なる課題へ向き合い、適切な手法を使い分けることが肝要です。初期段階では丁寧な除外設定とデータ収集に注力し、中期以降はAIの力を借りながら効率化と品質改善を進めましょう。
長期運用においては、媒体の推奨設計を理解した上で、自社の事業目標に合わせた柔軟な設計変更が求められます。本エントリで紹介した手法を1つずつ実践することで、安定した成果の獲得が期待できます。
インハウスでの運用は、社内のリソースやノウハウの蓄積に繋がる素晴らしい取り組みです。しかし、運用の壁に突き当たった際は、外部の知見を取り入れることで新たな視点が得られることもあります。
本エントリが、貴社のマーケティング活動の一助となれば幸いです。リスティング広告のポテンシャルを最大限に引き出し、持続的な事業成長を実現させましょう。
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