AIに自社サイトが引用された回答は、言及率が3.3倍|LLMOA(エルモア)が計測した21サービス対象の調査レポート

AIに自社サイトが引用された回答は、言及率が3.3倍|LLMOA(エルモア)が計測した21サービス対象の調査レポート

【記事の要約(ここだけでもポイントは掴めます)】

  • 引用された回答は、言及率が3.3倍: 自社サイトが根拠として引用された回答は、引用されなかった回答に比べて、自社名が登場する割合が中央値で3.3倍でした。比較できた17サービスすべてで、引用された回答の方が高くなっています
  • それでも、引用された回答の約半分では名前が出ない: 引用された回答のうち、自社名が出なかった割合は中央値49.6%でした
  • 他社と引用率を比べても、言及率は読めない: 21サービスを横断して分析すると、引用率と言及率の関係は弱く(順位相関0.24)、引用率が4割近いのに言及率が1%台のサービスもありました
  • 言及の約半分は、自社サイト以外から生まれている: 自社名が出た回答のうち、自社サイトが引用されていたのは48.4%でした

まずは自社の引用率を確認し、「引用されているのに名前が出ていない回答」がどれだけあるかを把握することが最初の一歩です。


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本記事では、そのうち「AI に引用されること」と「名前を挙げられること」がどこまでつながっているのかを、実際の回答データで確かめます。引用率・言及率・推奨率の定義と計測の手順は「AI引用率の計測方法|生成AIの言及率を自社で測る4ステップ」をご覧ください。

本記事のデータは、株式会社グラッドキューブが提供する AIO・LLMO 対策プラットフォーム LLMOA(エルモア)で計測した21サービスの回答データ(2026年3〜9月計測、回答総数25,281回、BtoB 6サービス・BtoC 15サービス)に基づいています。各データは個別企業を対象とした匿名化データで、各業界全体の傾向を代表するものではありません。ここで示すのは相関であり、引用が言及の直接の原因であることを確かめたものではありません。生成 AI の回答はアルゴリズムの変動によって短期間で変わるため、今後も同じ傾向が続くとは限りません。

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結論:自社サイトが引用された回答は、引用されなかった回答より言及率が3.3倍高い

比較できた17サービスすべてで、引用された回答の方が自社名が出やすかった

LLMOA で計測した回答を、「自社サイトが根拠として引用された回答」と「引用されなかった回答」に分け、それぞれの言及率(Mention Rate:AI の回答本文に自社名が登場した割合)を比べました。

21サービスのうち、引用あり・なしの比較ができた17サービスを対象にしています。残る4サービスは、自社サイトの引用がほぼない(2サービス)か、期間中に一度も言及がない(2サービス)ため、比べる材料がありませんでした。

結果は、17サービスすべてで、引用された回答の方が言及率が高くなりました。 言及率の中央値は、引用された回答で 50.4%、引用されなかった回答で 7.0% です。サービスごとの倍率の中央値は 3.3倍 でした。

全回答で見ても、引用ありは36.6%、引用なしは11.5%

全サービスを合わせた全回答(25,281回)で見ても、傾向は同じです。自社サイトが引用された回答(5,758回)の言及率は 36.6%、引用されなかった回答は 11.5% でした。

AI に自社サイトを根拠として読んでもらうことは、名前を挙げてもらうための有力な入口だといえます。

ただし、引用されても約半分の回答では名前が出ない

引用された回答のうち、自社名が出なかった割合は中央値49.6%

一方で、引用されれば必ず名前が出るわけではありません。比較できた17サービスで見ると、自社サイトが引用された回答のうち自社名が出なかった割合は、中央値で 49.6% でした。AI は自社サイトを情報の根拠として使っていても、回答の中では他社の名前を挙げていることが少なくありません。

引用されても、言及が一度も出ないサービスもある

極端な例もあります。個人向け融資サービスでは、125回の回答のうち42回で自社サイトが引用されていたにもかかわらず、自社名が出た回答は0回でした。製造業系の求人メディアでも、55回引用されて言及は0回です。

原因と対策は「AI に引用されているのに、なぜ社名は出てこないのか?」で詳しく解説していますが、ページの中で「この情報はどの会社のものか」が AI に伝わっていないと、引用されても名前は出ません。

他社や他業界と引用率を比べても、言及率は読めない

21サービスを横断して分析すると、引用率と言及率の順位相関は0.24

引用率(Citation Rate:全回答のうち、自社サイトが根拠として引用された回答の割合)を21サービスで並べ、言及率と比べると、順位相関は 0.24 にとどまりました。

引用率が4割近いのに言及率が1%台のサービスがある一方、引用率が1割台でも言及率が5割を超えるサービスもあります。

比べるべきは他社ではなく、自社の「引用された回答」と「引用されなかった回答」

名前の出やすさは、業界の競合の数や、質問のされ方によって大きく変わります。そのため、他社や他業界の引用率と比べても、自社の言及率の見通しは立ちません。 見るべきは、自社の中で「引用された回答」と「引用されなかった回答」の言及率がどれだけ違うか、そして引用されたのに名前が出なかった回答がどれだけあるかです。

言及の約半分は、自社サイト以外の情報から生まれている

自社名が出た回答のうち、自社サイトが引用されていたのは48.4%

逆の方向から見ると、自社名が出た回答のうち、自社サイトが引用されていたのは 48.4% でした。残りの約半分は、比較サイトや専門メディアなど第三者のページ、あるいは AI がすでに学習している知識から名前が出ています。

自社サイトの引用対策だけでは、言及の半分にしか手が届かないということです。AI の回答根拠の大半が第三者サイトであることは「AI の回答根拠、自社サイトは平均8.7% だけ」でも紹介しています。

AI検索対策で、今日からできる3つのこと

①自社の引用率を「回答の割合」で確認する

まずは、計測している回答のうち、自社サイトが1本以上引用された回答がどれだけあるか(引用率)を確認します。引用された URL の本数や、引用全体に占める自社 URL の割合ではなく、回答の数で数えるのがポイントです。

言及率と同じ単位で比べられるため、引用と言及のつながりが見えやすくなります。

②「引用されたのに名前が出なかった回答」を洗い出す

次に、自社サイトが引用されたのに自社名が出なかった回答を抜き出し、どのページが引用されていたかを確認します。

数値や特徴の近くにブランド名が書かれていない、会社情報や運営者情報が分かりにくいなど、「誰の情報か」が伝わりにくいページが見つかれば、そこが最初の改善対象になります。

③自社サイトの外側でも、名前が出る場所を増やす

言及の約半分は、自社サイト以外の情報から生まれています。

比較サイトや業界メディアへの掲載、レビューサイトでの評価など、第三者のページの中で自社名が語られる機会を増やすことを、自社サイトの改善と並行して進めてください。

LLMOA で「引用されたのに名前が出ていない回答」を見つける

グラッドキューブの LLMOA(エルモア)では、AI の回答1回ごとに、自社名が出たかどうかと、どの URL が根拠として引用されたかを記録します。

情報源分析では、自社のどのページが、どのプロンプト・どの AI モデルの回答で引用されたかを確認でき、プロンプト詳細では回答の本文そのものを読めます。引用されているのに名前が出ていない回答を特定し、改善すべきページを見つける起点として活用できます。

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まとめ:引用は入口。名前が出る形で引用されることを目指す

  • 自社サイトが引用された回答は、引用されなかった回答に比べて言及率が中央値3.3倍だった。21サービスのうち比較できた17サービスすべてで、引用された回答の方が自社名が出やすかった
  • ただし、引用された回答の約半分(中央値49.6%)では名前が出ていない。引用されても言及が一度も出ないサービスもあった
  • 21サービスを横断して分析すると、引用率と言及率の順位相関は0.24と弱い。他社と比べるより、自社の中で引用あり・なしの差を見るべきである
  • 自社名が出た回答のうち、自社サイトが引用されていたのは48.4%。言及の約半分は自社サイト以外から生まれている
  • 打ち手は、①引用率を回答の割合で確認する、②引用されたのに名前が出なかった回答を洗い出す、③自社サイトの外側でも名前が出る場所を増やす、の3つ

AI に引用されることは、名前を挙げてもらうための入口です。引用される回数を増やすだけでなく、引用されたときに自社名まで届いているかを確かめることから始めてください。


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よくある質問(FAQ)

Q. AI に自社サイトが引用されると、名前を挙げてもらいやすくなりますか? 
A. なりやすい傾向があります。LLMOA で計測した21サービスのうち、比較できた17サービスでは、自社サイトが引用された回答の言及率は、引用されなかった回答に比べて中央値で3.3倍でした。ただし相関であり、引用されれば必ず名前が出るわけではありません。
Q. 自社サイトが引用されているのに、名前が出ないことはありますか? 
A. あります。引用された回答のうち自社名が出なかった割合は、中央値で49.6%でした。ページの中で「この情報はどの会社のものか」が AI に伝わりにくいと、根拠として使われても名前は挙げられません。
Q. 他社と引用率を比べれば、自社の言及率の目安になりますか? 
A. なりにくいです。21サービスで引用率と言及率を比べると、順位相関は0.24と弱い関係でした。業界や質問の内容によって名前の出やすさが大きく違うため、他社との比較より、自社の中で引用あり・なしの言及率を比べる方が役立ちます。
Q. 自社サイトの引用対策だけで、AI に名前を挙げてもらえますか? 
A. それだけでは不十分です。自社名が出た回答のうち、自社サイトが引用されていたのは48.4%で、残りの約半分は第三者のページや AI の学習済み知識から名前が出ていました。比較サイトや業界メディアなど、自社サイトの外側での露出も並行して増やす必要があります。

参照・引用出典

一次情報(株式会社グラッドキューブ 自社調査)

本記事のデータは、株式会社グラッドキューブが提供する AIO・LLMO 対策プラットフォーム「LLMOA(エルモア)」で計測した自社調査の結果です(2026年3〜9月計測時点)。サービス名は匿名化のため一般化しており、個別の測定条件は非開示です。

  • グラッドキューブ調べ(LLMOA 計測):21サービスの回答データ(回答総数25,281回、BtoB 6サービス・BtoC 15サービス)。自社サイトが引用された回答の言及率 36.6%、引用されなかった回答の言及率 11.5%。自社名が出た回答のうち自社サイトが引用されていた割合 48.4%。引用率と言及率の順位相関 0.24
  • グラッドキューブ調べ(LLMOA 計測):21サービスのうち、引用あり・なしの比較ができた17サービス(自社サイトの引用が30回以上、言及が1回以上)の比較。言及率の中央値は引用ありで50.4%、引用なしで7.0%。サービス別の倍率の中央値 3.3倍。引用された回答のうち言及がなかった割合の中央値 49.6%
  • グラッドキューブ調べ(LLMOA 計測):金融業(個人向け融資サービス:BtoC)の可視性データ。引用率 33.6%(125回中42回)、言及率 0%(125回中0回)
  • グラッドキューブ調べ(LLMOA 計測):製造業系の求人メディアの可視性データ。自社サイトが引用された回答 887回中55回、言及 0回