Google 広告の自動入札戦略「クリック数の最大化」とは?メリットから活用事例まで徹底解説!
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の渡辺です。
現在、Google 広告では機械学習に基づき、自動化された広告配信が進んでいます。 Google 広告の自動入札戦略もその一つです。
ひとえに自動入札戦略といってもいくつか種類があるため、「どうやって利用すればいいのか分からない」「具体的にどんなメリットがあるの?」と不安に感じる方もいるかと思います。
本エントリでは、Google 広告の自動入札戦略の中でも比較的汎用性の高い「クリック数の最大化」について詳しくご紹介します。
自動入札戦略について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
運用工数の削減! Google 自動入札戦略の種類と基本的な考え方についてご紹介 | 株式会社グラッドキューブ
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「クリック数の最大化」とは?
「クリック数の最大化」は自動入札戦略の一種です。
1日の平均予算を設定するだけで、その予算内で最大限のクリック数を獲得できるように上限クリック単価が自動的に調整されます。さらに細かく管理したい場合は、クリック単価の上限を設定し、入札単価がそれを上回らないようにすることも可能です。
サイトへの流入数を増やしたい場合に最適な入札戦略ですので、「クリック数の最大化」を設定することをおすすめします。
(1)メリット
入札単価の自動調整
設定した予算内で可能な限り多くのクリック数を獲得できるよう、自動的に入札単価を調整します。
キーワードごとに個別に入札単価を調整する必要がないので、余った時間を戦略立案やクリエイティブ制作に充てることができます。
上限クリック単価を設定できる
「クリック数の最大化」では、1クリックあたりの上限金額を設定することもできます。
自動入札は想定していない金額まで入札単価が高騰する可能性がありますが、上限クリック単価を設定しておけば、その単価を超えないように自動的に調整を行うようになります。
ただし、あまりにも低い上限クリック単価を設定してしまうと、業種・業界によってはクリック数が全く伸びないという事態にもなりかねないので、注意が必要です。
(2)デメリット
獲得の最適化ではない
あくまでクリック数を最大化する入札戦略なので、コンバージョンの獲得を目的にしていたとしても、コンバージョンに繋がりそうなユーザーを分析して配信が最適化されるわけではないので、別の入札戦略を選択したほうが効果が得られる場合もあります。
そのため、このような最適化を希望の場合は、「コンバージョン数の最大化」か「目標コンバージョン単価制」などに変更することをおすすめします。
学習期間が必要
自動入札戦略全般で言えることですが、自動入札を最適化するための判断材料となるデータを、蓄積・分析するためには学習期間が必要になります。
この期間は費用が跳ね上がったり、CPA が高騰したりするなど、一時的にパフォーマンスが落ち込む可能性があります。
学習期間さえ終われば徐々に広告成果が改善される傾向にありますが、最大1~2週間は数値が安定しない可能性があると想定しておくことが重要です。
「クリック数の最大化」の設定方法
まずはキャンペーンを選択し、アカウント左側の「設定」をクリックします。
「単価設定」を選択し、「入札戦略を変更」をクリックします。
「クリック数の最大化」を選択します。
「上限クリック単価による入札の上限を設定」をクリックし、希望の上限額を入力し、保存をクリックします。これで設定は完了です。
「クリック数の最大化」の活用事例
実際に、クリック数の最大化を使用した配信事例をご紹介します。
事例としては法律事務所関連の案件で、まずはサイトへの流入を増やしたいという方針から、クリック数の最大化を導入しました。下記の表は、「クリック数の最大化」導入前の1週間と導入後の1週間を、各指標ごとに比較したものです。
Imp | Click | CTR | Cost | CPC | |
導入前 | 192 | 5 | 2.97% | ¥1,481 | ¥286 |
導入後 | 278 | 13 | 4.58% | ¥2,790 | ¥226 |
変化率 | 145.13% | 254.29% | 154.47% | 188.45% | 79.21% |
導入前と導入後で比較すると、CTR (クリック率)が2.97%から4.58%と約1.5倍増加しており、さらに CPC (クリック単価)は60円抑えることができています。よって費用対効果が良く、効率的にクリック数を増やせていることが分かります。
自動入札機能を導入すると、学習期間として1~2週間はパフォーマンスが安定しないことが多いので様子を見る必要があるかと思いますが、このアカウントでは早めに効果がでました。
おわりに
本エントリでは、Google 広告の自動入札戦略「クリック数の最大化」についてご紹介しました。
自動入札の幅や精度は以前と比べてかなり改善されてきました。機械学習を導入することでキーワードの単価調整などを効率的に行うことできるので、業種や商材に応じて積極的に活用していきましょう。
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