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運用工数の削減! Google 自動入札戦略の種類と基本的な考え方についてご紹介

運用工数の削減! Google 自動入札戦略の種類と基本的な考え方についてご紹介 _アイキャッチ

※この記事は2022年6月14日にアップデートしています。

みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の余島です。

現在 Google 広告では機械学習を活用した広告配信の自動化が進んでいます。 Google 側もアカウントの自動化を推奨しており、新しい自動化機能が続々と登場しています。

本エントリでは、代表的な自動化機能である「自動入札戦略」についてご紹介し、自動入札戦略の選び方やメリット・デメリットについて解説します。

自動入札戦略とは

Google 広告の自動入札戦略とは入札戦略の一つで、これまで手動で行っていた入札単価設定を自動化する機能です。高度な機械学習により、目標を達成するための適切な入札単価が自動で設定されます。

現在、自動入札戦略には以下の6つがあります。

■ 目標コンバージョン単価
■ 目標費用対効果
■ コンバージョン数の最大化
■ コンバージョン値の最大化
■ クリック数の最大化
■ 目標インプレッション シェア

それぞれの詳細ついてご説明します。

各自動入札戦略の説明

(1)目標コンバージョン単価

目標となるコンバージョン単価を設定すると、設定した予算内で、その目標値を達成できる範囲で最大限にコンバージョンが獲得できるように、自動で入札単価が調整されます。主に売上や、見込み顧客の増大を狙う際に向いています。

導入前でも、目標のコンバージョン単価以内で多くのコンバージョンを獲得できていて、さらにコンバージョン数を伸ばしたい、という場合に導入をおすすめします。

(2)目標費用対効果

目標となる広告費用対効果( ROAS )を設定すると、設定した予算内で、その目標値の達成を目指しながら最大限にコンバージョンが獲得できるように、自動で入札単価が調整されます。利益の向上を目標とする商材に向いています。

導入前でも、目標の ROAS を達成をしながら多くのコンバージョンが獲得できていて、さらにコンバージョン数を伸ばしたい、という場合に導入をおすすめします。

(3)コンバージョン数の最大化

設定した予算内で可能な限り多くのコンバージョンを獲得できるように、自動で入札単価が調整されます。目標コンバージョン単価と同じように、売上・見込み顧客の増大を望む際に向いています。

特に目標となるコンバージョン単価は決まっていないが、とにかく予算内、もしくは予算の上限無く多くのコンバージョンを獲得したい、という場合の導入をおすすめします。また、他の自動入札戦略を導入する前に、コンバージョンデータを多く蓄積する目的で使用する場合もあります。

(4)コンバージョン値の最大化

予算を過不足なく消化しつつ最大限のコンバージョン値を得られるよう、入札単価が自動設定されます。コンバージョン値の最大化を図るという目的が重視されますが、費用は指定した予算内に抑えられます。

目標広告費用対効果を設定せずに「コンバージョン値の最大化」を使用すると、キャンペーンのコンバージョン値を最大化するために予算が消化されるようになります。

(5)クリック数の最大化

設定した予算内で可能な限り多くのクリックを獲得できるように、自動で入札単価が調整されます。サイトへのアクセス数を増やし、認知を拡大するのが最大の目的の場合に導入をおすすめします。

(6)目標インプレッションシェア

目標となるプレースメント( Google 検索結果ページの最上部、上部、または選択した任意の場所)とそのプレースメントに広告を表示する割合を設定し、設定した表示割合が達成できるように自動で入札単価が調整されます。

商材の認知度を向上させたい場合は、この入札戦略が向いています。どうしても競り勝ちたい特定の競合がいる場合に導入をおすすめします。

(参考:Google 広告ヘルプ 適切な入札戦略を選ぶ
(参考:Google 広告ヘルプ 自動入札機能について

自動入札戦略のメリット・デメリット

運用工数の削減! Google 自動入札戦略の種類と基本的な考え方についてご紹介_画像①



上記はそれぞれの自動入札戦略におけるメリットとデメリットの一覧です。

目的にあった戦略を使わないと無駄に配信を出してしまう可能性もあるので、広告配信するサービスや商品の種類、ビジネス目標によってどの戦略を使用するか見極めなければいけません。また、安定してきたからと言って、同じ入札戦略のままでは適切でない場合があります。

例えば、目標コンバージョン単価の入札戦略を使用し、コンバージョン単価が安定したら、その後コンバージョンの最大化に設定を変更するといったように、その都度フェーズにあった戦略を選ぶことも必要になります。

自動入札戦略を使用する際の基本的な考え方

こちらでは、自動入札戦略を導入する際に押さえておくべき基本的な考え方をご紹介します。

■ 自動化したアカウントは調整をし過ぎないほうが最適化が進む
■ 目標値は適切な範囲で設定


自動化したアカウントは調整をし過ぎないほうが最適化が進む



自動入札戦略では、アカウントデータを解析し、予測と機械学習を行うことによってキャンペーンを最適化しています。そのため、途中で変更を加えると、変更によって機械学習のロジックも変わり、また機械学習のやり直しが行われる可能性もあります。

配信を開始してから、少なくとも1週間から2週間は設定を何も調整しない方が望ましいです。
機械学習が完了し、配信が最適化されるまでに少なくとも1週間から2週間の期間を要するためです。

また、配信が最適化されるまでは、配信結果が目標の値から大きくブレることもあります。許容範囲は商材や運用者によってそれぞれですが、一時的に多少成果が悪化しても、様子をみる必要があります。

配信開始から1ヶ月が経過しても目標を達成できない状態が続く場合は、入札を手動入札戦略に戻したり、入札戦略を変更したりと、他の方法を考えてもよいかもしれません。

目標値は適切な範囲で設定



高すぎる目標値を設定しても、その目標を達成できる可能性は低いです。むしろ配信機会が失われてコンバージョン数が減ってしまう可能性もあります。

例えば、自動入札戦略を導入する前のコンバージョン単価が3,000円のキャンペーンで、いきなり500円の目標コンバージョン単価を設定するのは適切ではありません。自動入札は過去の配信実績から学び予測する機能のため、過去の実績と乖離の大きい目標を達成するのは難しいのです。

はじめは自動入札戦略を導入する前と同じ目標値、もしくはそれよりもゆとりをもった目標値を設定し、成果が安定してきたら徐々に高い目標値に変更する、という方法をおすすめします。

(参考:Web担当者Forum、ちょっとこわいけど使いこなしたい!「リスティング広告の自動入札」活用3つの心構え

また、コンバージョン単価については、 Google 広告アカウントが判断する適切な目標値を確認する方法があるため、ご紹介します。

※配信実績のあるアカウントで、新しくキャンペーンを作成する場合のみ確認できます。


検索キャンペーンの場合

(1)キャンペーンの階層で+ボタンを押し、「新しいキャンペーンを作成」に進む
(2)「キャンペーンの目標」や「キャンペーンタイプ」を入力し、「続行」を押す
(3)次に、「入札単価」の欄で「目標コンバージョン単価の設定」にチェックを入れる
(4)目標コンバージョン単価の欄で推奨値が確認できる

運用工数の削減! Google 自動入札戦略の種類と基本的な考え方についてご紹介_画像③



ディスプレイキャンペーンの場合

(1)キャンペーンの階層で+ボタンを押し、「新しいキャンペーンを作成」に進む
(2)「キャンペーンの目標」や「キャンペーンタイプ」を入力し、「続行」を押す
(3)次に、「単価設定」の欄で「コンバージョン数を自動的に最大化」を選択し、「目標コンバージョン単価の設定」にチェックを入れる
(4)下の欄で目標コンバージョン単価の推奨値が確認できる

運用工数の削減! Google 自動入札戦略の種類と基本的な考え方についてご紹介_画像④

おわりに

本エントリでは、 Google 広告の自動入札戦略についてご紹介しました。

冒頭でもお話したとおり、現在 Google ではアカウントの自動化が加速しています。自動入札戦略の精度は向上を続けており、積極的に使用するべき機能と言えます。

今回ご紹介した内容を踏まえ、次回のエントリではより自動入札戦略を活かせる運用方法をご紹介します。

グラッドキューブでは、Google の推奨設計に基づき、自動入札戦略も活用しつつ広告の運用を行っています。インターネット広告の運用でお困りの際は、是非当社までご相談ください。

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