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位置情報を用いたマーケティングについて

スマホ歩き皆さん、こんにちは
グラッドキューブプロモーション事業部、温井(ぬくい)です。

以前、2016.02.29の記事、「運用型広告の市場、2年連続で2ケタ成長」では、インターネット広告の伸長を促しているのはスマートフォンの普及と、広告のパーソナライゼーションという業界トレンドについて言及いたしました。

本日はその広告配信ソリューションの代表例、位置情報を用いたマーケティングについて解説したいと思います。

ユーザー行動分析と位置情報

ネット上での行動分析(閲覧履歴、検索履歴、ユーザープロフィールなど)がターゲティング活用されはじめて以来、より企業が自社の「顧客像」を明確にとらえ広告配信することが可能となりました。

しかしながら、ネット上での行動分析で、消費者行動のすべてをカバーできるものではないことは明らかで、配信側にとってはよりユーザーのリアルな行動を補足することでより適切に、効果的な広告配信を実現させたいという考えに至るのは必然といえます。

かつてのようにネット接続のほとんどが据え置かれたデスクトップPCであった頃と違い、文字通りユーザーが常に携帯しているスマートフォンから取得されるSNSへの投稿内容、位置情報など、ユーザー個人個人のリアルな一日の行動は「ライフログ」として蓄積、分析するに足りるものです。

例えば、あるユーザーが毎朝決まった時間の電車を乗り降りし、夜は何時の電車に乗っているか、どこにお勤めし、寄り道して帰るのか、それともまっすぐ帰るのか、などで考えられる彼の生活パターンは?

時間と場所を組み合わせることで点と点とがつながりを持ち、ユーザーの膨大なデータをもとにプロファイル分析を行うことが可能となり、様々なアドテクノロジーに活用されるようになりました。

かつてリアル行動とネットでの情報発信を連動させるという施策は020(オンラインtoオフライン)と呼ばれ、その取り組みにおいては「Webからいかに顧客をリアル店舗に送客するか」、つまりオンライン→オフラインという人の流れにフォーカスしたものでしたが、
今後は、「ユーザーのリアルな行動を分析し、デジタルデータとして集約・活用する」、つまりオフライン→オンラインという情報・データの集積がもう一つの位置情報活用の流れとして確立しつつあります。

ユーザーの意識は

位置情報がデータ活用されることで、自分の行動や生活が他者に把握されたり特定されるのではないかという不安や不快感を持つユーザーもいらっしゃるかもしれません。

平成26年5月、 総務省情報通信政策研究所の取りまとめた「位置情報の利用に対する意識調査」(18~69歳の男女、計1600サンプルを対象)によると、

・当時、位置情報を提供し、何らかのサービスを利用している人は全体の32.8%。
・企業による位置情報利用について、自分にメリットがあるサービスのためであれば「条件付きで許容できる」と回答したユーザーは全体の65%強を占めています。
位置情報・フーザー調査

今後もスマートフォンの高性能化、インフラの充実などを含むサービス利便性の向上、世代的にもスマホ利用のリテラシーが高いデジタルネイティブ世代の増加に伴い導入の心理ハードルが下がることなどが考えられ、さらにユーザーの同意は得られていくものと思われます。

広告配信トリガーとしての位置情報

ジオ・フェンシング(仮想のフェンスを張り巡らせユーザーの端末がそのフェンスを越え任意のゾーンに到達した時を条件に、何がしかサービスを提供する技術)を使い、
下記のようなサービスが展開されています。

Near(ニアー)

Nearとは、スマートフォンの位置情報を活用した広告配信技術で、ユーザーの「現在の位置情報」と、「過去の位置情報」を利用できることが特徴のサービスです。

「現在のユーザーの位置情報」を利用し今まさに自社の店舗の周辺にいるユーザーに対して広告(例えばお得なクーポンなど)を配信したり、
あるいは「過去の位置情報」からユーザーの居住・勤務エリアを割り出し利便性の高いと思われる住宅の広告を配信したり、競合メーカーの住宅展示場に訪れたユーザーに対して自社の物件広告を配信することが可能です。

もちろん、性別・年代の掛け合わせてのターゲティングも可能で、広告主が配信したい対象者に対してかなり正確性の高いターゲティングが期待できます。

最後に

現代の日常生活の中で、ネット広告やメールで商品やサービスをレコメンドされる頻度はかなり高いのではないでしょうか。
これらは、過去の購買履歴や、Web上の行動履歴である閲覧履歴をなど解析し、購買につながるかもしれないという推測に基づいたもので興味を引くものも多いのですが、例えば業務時間中に趣味性の高い商品の広告をプッシュされてもなかなか余裕を持って閲覧・購入できる人は少ないでしょう。

折角ユーザーにマッチしたサービスや商品の情報を配信しても、時間とともに埋もれてしまい購買に結びつかないのでは意味がありません。
ユーザーの情報接触のシチュエーションを想定し、まさに購買の現場にいる人達に対して最適なタイミングでアプローチできる位置情報をトリガーとした広告配信は非常にインパクトが強く、商材によってはユーザーの購買行動に直結する広告手法として期待できます。

グラッドキューブでも、位置情報に基づいた広告配信ソリューションを取り扱っております。
ご興味を持っていただけた広告主様のお問い合わせをお待ちしています。

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