【検索広告】「部分一致」が「インテントマッチ」に改称
2024年7月、リスティング広告のキーワードマッチタイプ「部分一致」が「インテント マッチ」へと改称されました。これまで部分一致を使っていた方の中には、「何が変わったの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
本エントリでは、「インテント マッチ」へ改称された背景や、従来の「部分一致」との違いなどを解説します。
目次
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インテントマッチとは
「インテント マッチ」とは、ユーザーの検索意図を理解し、それに基づいて広告を表示するマッチタイプのことです。従来の「部分一致」よりも精度が高く、ユーザーの意図により近い広告表示が可能になります。
(参照:Google ヘルプ インテント マッチ(旧:部分一致): 定義)
マッチタイプの違いやマッチタイプごとの活用方法等は下記記事も参考にしてください。
【初心者必見】マッチタイプの効果的な使い方を徹底解説! | 株式会社グラッドキューブ
https://www.glad-cube.com/blog/?p=24255
Google 広告の部分一致とフレーズ一致の違いについて詳しく解説! | 株式会社グラッドキューブ
https://www.glad-cube.com/blog/?p=27339
変更実施媒体
現在、Google / Yahoo! にて変更が実施されております。
Microsoft では現状変更はされておりません。
「インテントマッチ」に改称された背景
Google 公式では、改称の背景を次のように記載しております。
テクノロジーの発展とともに、デジタル広告の精度は高まり、より価値ある形で生活者との接点を作れるようになりつつあります。その技術を特に凝縮したのが検索広告のマッチタイプの 1 つである「部分一致」です。Google AI や言語モデルの進化に伴い、近年その精度は飛躍的に向上してきました。
これまで部分一致については、精度の低さや広告効率が悪化してしまうことへの懸念を指摘する声があったのも事実です。しかし近年、Google AI や言語モデルの進化に伴い、その精度は飛躍的に向上してきました。機能の開発から 20 年以上が経った現在、部分一致という名称は、もはや実態を正確に表すものではなくなっています。
そこで、 Google Japan では、2024 年 7 月から、生活者や企業のインテント(意図)を捉えるという機能の本質に合わせてマッチタイプの名称を「部分一致」から「インテント マッチ」へと変更することを決めました。
(参照:Think with Google 検索広告の部分一致を「インテント マッチ」へ改称した理由とは )
従来の「部分一致」との違いとは?
次に「部分一致」との違いについてまとめております。
AI モデルの発達
従来の部分一致では、指定したキーワードと部分的に一致する検索クエリに対して広く広告を表示していましたが、必ずしもユーザーの意図と合致しないケースも見られました。
しかし、AI の発達により、ユーザーの検索意図をより深く理解し、その意図に基づいて広告を表示するようになりました。インテントマッチでは、より関連性の高い検索クエリに対して広告が表示されます。
多数なシグナルの使用
インテントマッチは、ユーザーの意図を判断するためのシグナルの種類が最も多岐にわたるマッチタイプでもあります。インテントマッチは全ての利用可能なシグナル(ランディングページ、広告グループの他のキーワード、過去の検索、ユーザーの所在地)を使用する唯一のマッチタイプです。
多数なシグナルからユーザーの意図をくみ取ることができるため、他マッチタイプでは配信できないようなターゲットにもリーチできます。
インテントマッチの活用方法
インテントマッチは幅広い検索クエリに反応するので活用方法によってはリスティング広告の配信を拡大させることに有効です。
主要キーワードの登録
インテントマッチのメリットとして、潜在的なニーズのクエリやテール系のクエリ等幅広く反応することができます。
特に、検索ボリュームの大きいキーワードの完全一致はオークションに参加している企業が多いので、CPC が高くなる傾向があります。インテントマッチを登録しておくことで関連性が高いかつ検索クエリに対して低い CPC での流入を図れます。
新たなキーワードの発掘
インテントマッチは新しいキーワードの発掘にも繋がります。幅広い検索クエリに反応するので、これまで気付いていなかった見込みのあるキーワード群を発見することができます。
CV に繋がっている検索クエリ、CTR の高い検索クエリ、表示回数の多い検索クエリなどから相性の良さそうな検索クエリは完全一致で登録していきましょう。
おわりに
インテント マッチは、Google 広告の新しいマッチタイプとして、多くの広告主にとって有益なツールとなることが期待されています。
今後も、広告運用の効果を最大限に引き出すために、新しい機能や手法を積極的に活用していきましょう。
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