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広告運用を効率化!自動運用ルールの活用方法と設定のコツ

はじめに

広告運用は、成果を最大化するために多くの時間と労力を必要とします。
しかし、手動での作業にはミスが発生するリスクやタイムリーな対応が難しいという課題もあります。
そんな課題を解決する手段として注目されているのが「自動運用ルール」です。
本記事では、自動運用ルールの基本から注意点まで詳しく解説します。

目次

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リスティング広告の成果を最大化するための、効果的な広告文の作成方法やキーワード選定のポイント、最適化のコツなどを解説しています。 CPA 改善にお悩みの方におすすめの内容です。



自動運用ルール とは?

自動運用ルールとは、事前に設定した条件に基づいて広告キャンペーンを自動で管理・調整する仕組みのことです。
主要な広告プラットフォームで利用可能です。

■Google
■Yahoo!
■Microsoft
■Meta

自動運用ルールを設定することで効率的な運用が可能になり「毎日の広告パフォーマンス確認に多くの時間を費やしている」、「手動での調整ミスが成果に影響を与える」、「急な変化に迅速に対応できない」といった課題を解決することができます。

自動運用ルールでできること

自動運用ルールでは階層ごとでルールを設定出来たり条件をかけ合わせたりすることで細かくカスタムすることができます。
媒体によって適用できるルール内容がやや異なるため注意が必要です。

Google
キャンペーン キャンペーンを有効にする
キャンペーンを一時停止にする
予算の変更
ラベルの変更
メールを送信
広告グループ 広告グループを有効にする
広告グループを一時停止にする
広告グループの入札単価の変更
ラベルの変更
メールを送信
広告 広告を有効にする
広告を一時停止にする
ラベルの変更
メールを送信
キーワード キーワードを有効にする
キーワードを一時停止にする
キーワードの入札単価を変更
キーワードの最終URLを変更
ラベルの変更
ラベルの変更

 

Yahoo!
キャンペーン 予算の変更
広告グループ 広告グループの入札単価の変更
キーワード キーワードを停止にする
対象外キーワードに追加する
検索クエリーを対象外キーワードに追加
検索クエリーをキーワードに追加
キーワードの入札価格を変更する

 

Microsoft

キャンペーン キャンペーンを有効にする
キャンペーンを一時停止にする
予算の変更
メールを送信
広告グループ 広告グループを有効にする
広告グループを一時停止にする
広告グループの入札単価の変更
メールを送信
広告 広告を有効にする
広告を一時停止にする
メールを送信
キーワード キーワードを有効にする
キーワードを一時停止にする
入札単価の変更
メールを送信




 

自動運用ルールの設定方法

今回はキャンペーンの予算を変更する場合の設定方法をそれぞれ媒体別に紹介します。

Googleの設定方法

Google 広告では、キャンペーンや広告グループ、キーワードレベルで自動運用ルールを設定できます。
今回はキャンペーン予算の調整の場合の設定方法をご紹介します。


①Google 広告の管理画面で、[キャンペーン] アイコンをクリックします。
[キャンペーン] ページに移動します。


②データ表の上の[詳細]アイコン をクリックします。



③[自動化ルールを作成] を選択します。


④[名前] には分かりやすいようルールの内容などを入れます。



⑤[適用] はどの範囲にルールを適用するのかプルダウンから選択します。
⑥[アクション] プルダウンで、キャンペーンに対してトリガーするアクションを選択します。
⑦[フィルタ方法] プルダウンから条件を選択します。
⑧[アクション] プルダウンで金額を設定します。割合や金額を指定して予算を増減することも可能です。



⑨自動化ルールに複数のアクションを追加する場合は、[追加] をクリックし手順 ⑤~⑧ を繰り返します。

⑩ルールの頻度を設定します。時間や曜日、月などで設定が可能です。


⑪ルールに影響する問題に関して、受け取る通知メールの種類を選択します。

⑫[プレビュー] をクリックして、意図したとおりにルールが設定されていることを確認しましょう。プレビューは確認を目的とするもので、実際にアカウントに変更が適用されるわけではないため注意してください。

⑬完了したら、[ルールを保存] をクリックします。

Googleの注意点

・ホテルキャンペーンはサポートされていません。
・自動化ルールに複数のアクションを追加したい場合、手順 6~9 を繰り返し設定します。
・ルールに特定の時刻に実行するようスケジュールをした場合、ルールが実行されるまでの標準的な所要時間は2時間以内となります。(EX:午前8時に変更されるようルール設定をした場合、午前10時までに実行されます。)

条件の設定が複雑すぎると意図しない動作が発生する可能性があります。
ルールのテストを行い、予期せぬ影響を防ぎましょう。

Yahoo!の設定方法

「自動最適化」機能を利用して、目標CPAやROASに基づいた運用が可能です。
条件に応じてアクションを細かく設定できます。

①検索広告のアカウントを開きます。
②右上の [ツール] をクリックしメニューの [自動運用ルール] をクリックします。


③[自動運用ルールを作成] を選択しどの範囲でルールを設定するか選択をします。



④自動実行を選択
こちらをオフにした場合、ルールは実行されません。

⑤実行する内容
③の選択によって内容が異なります。

⑥条件を設定する
どんな条件の時にルールを適用するかを選ぶことができます。
「CPAが〇〇円以上は停止」、「クリック率が〇%以下は停止」などカスタマイズできます。

⑦条件の集計期間と実行頻度を選びます。
⑧ [設定した条件で対象となるキャンペーンを確認する]を選択。適用するキャンペーンを別画面で確認できます。

Yahoo!の注意点

・自動運用ルールを適用するためには以下の条件を満たしていることが重要です。
∟自動運用ルールを設定している配信の設定が「オン」であること
∟上位階層の設定が「オン」であること
∟条件の集計期間にインプレッション数が1以上あること
・「A/Bテスト」に設定しているテスト元のキャンペーンとテストキャンペーン、その配下は適用対象外となります。
・29~31日を実行日に指定した場合、該当日のない月は、月の最終日に自動運用が実行となります。
・複数の条件を設定した場合は「and」条件となります。
・「ラベル」を複数設定している場合、ラベルの条件同士は「or」条件になります。
・「マッチタイプ」を複数設定している場合、マッチタイプの条件同士は「or」条件になります。
・対象とするキャンペーンや広告グループのデータ量が少ない場合、精度が低下する可能性があります。
短期的な成果だけでなく、長期的にモニタリングしていくことも重要です。

Microsoftの設定方法

Microsoft Advertisingでは、予算配分や入札戦略を自動で調整するルールを設定できます。
①適用したいキャンペーンを選択



②[自動化] タブをクリック
③適用したいルールを選択します。今回は予算の変更を選択します。



④適用の対象
適用する範囲をプルダウンから選びます。



⑤ルールの実行
予算の調整は%と円から選べます。




⑥フィルターの追加から条件を設定することが可能です。
これによりどういった条件のときに予算の調整を行うのかを指定することができます。



⑦ルール名
管理のしやすい名前に設定します。

⑧結果をメールで送信
メールでの通知が必要かどうか、必要な場合、どういったときに必要なのかを選択します。




⑨プレビュー
[プレビュー] をクリックして、意図したとおりにルールが設定されていることを確認しましょう。

Microsoftの注意点

・キーワード入札自動化ルールと 入札単価調整はそれぞれ独立して機能します。
両方の条件がキーワードの入札単価を満たしている場合、両方が適用されます。
・自動化ルールの作成者がアカウントを削除する場合、自動化ルールの実行は停止します。
・メールは、ルールの作成者にのみ送信されます。
同じキャンペーンにアクセスする複数の人が同じ通知を受け取りたい場合はそれぞれの人がルールを作成する必要があります。

Metaの設定方法

①対象のキャンペーンをクリック
②上部の [ルール] から [新しいルールの作成] をクリック



③カスタムルールを選択



④ルール名
管理のしやすい名前に設定します。
⑤ルールの適用先
適用する範囲を確認します。
⑥アクション
設定するルールを指定します。
⑦1日の最大予算
予算を超えないように上限の予算を設定します。
⑧条件
どんな場合にルールを適用するのか条件を指定します。
⑨期間
指定した条件にいつからいつまでの期間のデータを使用するのか設定します。
⑩スケジュール
ルールを適用するかどうかチェックする頻度を選びます。
⑪お知らせ
ルールが適用された場合、お知らせが表示されます。



Metaの注意点

1つの広告アカウントで最大250個の自動ルールを作成可能です。ルールがアクティブであるかどうかは関係ありません。
・1つのルールに追加可能な条件は1つのみです。
・同じレベルのオブジェクトに関連付けられるのは1つのルールのみです。
(EX:「2つのキャンペーンもしくは2つの広告セット」に1つのルールは可能。「2つのキャンペーンかつ2つの広告セット」の場合、別々にルールの設定が必要)
・自動ルールでは社会問題、選挙または政治に関連する広告を掲載できません。
予約キャンペーンを停止することはできません。

おわりに

本エントリではそれぞれのプラットフォームごとの設定詳細や条件をお伝えしました。
広告運用における自動運用ルールは、時間の節約だけでなく、成果の向上にも大きく寄与します。
各プラットフォームの特徴を理解し、適切なルールを設定することで、効率的かつ効果的な運用を実現しましょう。
ぜひ本記事を参考に、自動運用ルールを活用してみてください。

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この記事を書いた人

Glad Cube

グラッドキューブ ブログ編集部

株式会社グラッドキューブでWeb広告運用を行っているスタッフが、広告媒体の最新情報や運用ノウハウを発信。運営中のYouTubeチャンネル「GladCube TV」はチャンネル登録数1.4万人を突破。

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