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リスティング広告のCPAを改善する方法8選

リスティング広告を運用していると、「CVは獲得できているのにCPAが合わない」「広告費をかけている割に成果が伸びない」といった課題に直面することは少なくありません。
CPAが高騰している場合、感覚的に施策を打っても根本的な改善にはつながらず、かえって何が要因なのかわからなくなる状況に陥るケースも見受けられます。
大切なのは、場当たり的な設定変更を繰り返すことではなく、課題に対して的確なアクションを打ち、その後の配信挙動を正しく追いかけることです。このプロセスを徹底することで、データに基づいた精度の高い運用が可能になります。
本記事では、CPAをロジックツリーで分解しながら、状況別に有効な「改善方法8選」を整理しました。
目次
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リスティング広告 改善のためのチェックリスト

リスティング広告の成果を最大化するための、効果的な広告文の作成方法やキーワード選定のポイント、最適化のコツなどを解説しています。 CPA 改善にお悩みの方におすすめの内容です。
目次
CPA改善の第一歩は「数値の分解」から
具体的な手法に入る前に、まずCPAの正体を整理しましょう。
CPAは単なる「獲得単価」を示す数字ではなく、広告成果を判断する上で欠かせない指標です。なぜCPAが重要なのか。その理由は、主に以下の3点に集約されます。
1. 収益性(赤字か黒字か)が明確になる
CPAの最大の役割は、その広告施策が利益を生んでいるのか、それとも赤字なのかを一目で判断できる点にあります。「1件の成果から得られる利益」よりもCPAが低ければ黒字、上回れば赤字です。広告費はかければ成果が出るものではなく、最終的に「1件の獲得にいくらまで支払えるのか」という上限を超えてしまえば、いくら獲得数が増えてもビジネスとしては成立しません。
CPAを把握することで、現在の広告運用が採算に合っているのか、それとも改善や見直しが必要なのかを判断できます。つまりCPAは、広告成果を評価するだけでなく、施策が黒字か赤字かを見極めるための判断軸でもあります。
2. 運用の「効率」を可視化できる
CPAは、広告運用がどれだけ効率よく成果を獲得できているかを示す指標でもあります。
同じ広告費を使っていても、CPAが低いほど、無駄なく成果につなげられている状態だと言えます。CPAを見ることで、「投じた広告費に対して、どれだけ効率的に顧客を獲得できたか」という運用の質を客観的に評価できます。
3. 予算配分と拡大の判断基準になる
CPAが目標値を下回っていれば、予算を増やして成果をさらに伸ばす判断ができます。一方でCPAが高騰していれば、配信を抑制したり、原因を分析して改善策を講じたりする必要があります。このようにCPAは、広告費の投入を加速させるべきか、立ち止まるべきかを判断するための指針となります。
CPAに関わる指標と算出方法
■ コンバージョン(CV)
CV(Conversion)とは、インターネット広告における最終的な成果指標のことです。一般的には商品の購入、資料請求、会員登録、アプリのダウンロードなどが設定されます。
■ クリック数(click)
クリック数(Click)とは、配信された広告がユーザーによって実際にクリックされた回数のことです。
■ コンバージョン単価(CPA)
CPA(Cost Per Action)とは、コンバージョン1件を獲得するためにかかった費用のことです。顧客獲得単価を表します。
計算式:広告費用(COST) ÷ コンバージョン数(CV)
■ クリック単価(CPC)
CPC(Cost Per Click)とは、ユーザーが広告を1回クリックするごとにかかる費用のことです。
クリック単価はオークション状況などによって変動するため、実際の管理画面では一定期間の平均値が表示されます。
計算式:かかった広告費÷クリック回数
■ コンバージョン率(CVR)
CVR(Conversion Rate)とは、広告がクリックされてサイトへ流入した回数のうち、実際にコンバージョン(成果)に至った割合のことです。
計算式:コンバージョン÷クリック数×100
これらの指標から、CPAは以下のような計算式で表されます。

つまり、CPAを下げるためのアプローチは、以下の2つに収束します。
- CPC(クリック単価)を下げる
- CVR(コンバージョン率)を上げる
また、広告には課題特定のためのロジックツリーが存在し、課題を下記画像のように「見える化」することで、複雑な広告運用をシンプルに整理できます。
▼ロジックツリーを使う2つのメリット
①課題の特定:「クリックは取れているが、成果に結びついていない(CVRの課題)」なのか、「単価が高すぎて予算を圧迫している(CPCの課題)」のか、真の要因が一目でわかります。
②改善インパクトの予測: 「CVRを上げる」のと「CPCを下げる」のでは、どちらが最終的なCPAへの影響が大きいかを比較し、優先順位をつけられます。

闇雲な設定変更を繰り返すのではなく、このロジックツリーに基づいて的確なアクションを起こし、配信の挙動を追うことが、最短距離でCPAを改善する秘訣です。
それでは、ロジックツリーで特定した課題を解決するための「具体的な8つの打ち手」を詳しく見ていきましょう。
【CPC編】クリック単価を抑えてCPAを改善する4つの手法
【改善方法①】入札単価の最適化と自動入札の活用
入札単価が高すぎればCPAが高騰し、下げすぎれば広告配信の機会を逃してしまいます。このバランスを最適化し、利益を最大化するための戦略を解説します。
1. 入札の「土俵」をずらす
よくある課題
競合他社が強くなり、対抗して「ビッグキーワード」の入札単価を上げ続けた結果、利益が出ない水準までCPAが高騰している。
実行施策
ロングテールキーワードへの分散を行います。「掃除機」といった競合の激しい単一ワードで1位を争うのではなく、「掃除機 静音 一人暮らし」のように、より具体的で競合が少ない(=CPCが低い)語句へ予算を配分します。
期待できること
■平均CPCの抑制
競合を避けることで1クリックあたりのコストが下がります。
■獲得機会の最大化
限られた予算内でより多くのクリックを確保できるため、コンバージョン獲得のチャンスが増加します。
2. 自動入札の「目標設定」を引き下げる
よくある課題
コンバージョン率(CVR)は安定しているのに、競合に反応してAIが「いくら払ってでも1位を取る」と学習してしまい、クリック単価が意図せず跳ね上がっている。
実行施策
・目標CPAの再設定: 改めて「利益が出る限界のCPA」を算出し、その数値をAIの目標値として設定します。
・「上限クリック単価」の活用: 自動入札であっても、1クリックに払える上限額を設けることで、AIによる単価高騰を抑えます。
期待できること
- 健全な配信の回復: 一時的に広告掲載順位やインプレッションが低下する可能性はありますが、「利益が出る範囲内でのみ広告を出す」という健全な広告配信に戻ります。
【改善方法②】成果の出ないキーワードの停止
アカウント内のキーワードを分析すると、実際に成果を生んでいるのはごく一部で、残りの多くはコンバージョンに寄与していないケースが少なくありません。予算を有効活用するための整理を行います。
よくある課題
・特定のビッグキーワードが広告費の大半を占めているが、過去3ヶ月でCVが1件も獲得できていない。
・「掃除機」のような広すぎる語句からの流入は多いが、CPCが高すぎてCPAが悪化している。
実行施策
管理画面で過去の配信結果を参照し、「コンバージョン:0」かつ「目標CPAを大きく上回る」キーワードを抽出して停止します。
期待できること
■ パフォーマンスの向上
全体の平均CPAが下がりつつ、総CV数が維持、または増加する挙動が期待できます。
■予算配分の最適化
無駄なキーワードを止めることで、浮いた予算が「すでに成果が出ているキーワード」へ自動的に回ります。
【改善方法③】検索クエリ精査による除外キーワード設定
ユーザーが実際に検索した語句(クエリ)を確認し、自社のビジネスとは無関係な意図での流入を排除することで、広告費の無駄な消費を防ぎます。
よくある課題
・BtoB向けの法人システムを販売しているのに、「個人用」「無料」「作り方」といった語句で検索しているユーザーに広告が表示され、無駄なクリック費用が発生している。
・類似した別ジャンルの有名サービス名で流入があり、自社サイトに来た瞬間に「ターゲット違い」で離脱されている。
実行施策
■ 検索レポートに基づいた除外設定
「検索語句レポート」を確認し、CVに繋がる可能性が低い語句を「除外キーワード」として登録します。
■ 無駄クリックを未然に防ぐ設定
「無料」などの明らかにターゲット外となる語句を、あらかじめ「フレーズ一致」や「部分一致」で除外登録し、無駄クリックを網羅的に防ぎます。
期待できること
■ 広告精度の向上
質の低いクリックが排除されるため、CTRやCVRが向上します。
■ 成果獲得効率の改善
ターゲット外のユーザーへの露出が減り、見込み客に予算を集中させることができます。
【改善方法④】品質スコアの改善による実質コストの引き下げ
品質スコアが高まれば、競合よりも低い入札価格で上位表示が可能になります。広告の「質」を高めることで、実質的なコスト負担を軽減します。
よくある課題
・入札価格を競合より高く設定しているはずなのに、広告ランクが低いために掲載順位が上がらず、結果として高騰したCPCを支払っている。
・広告文とランディングページ(LP)の内容が噛み合っておらず、Googleから「質の低い広告」と判定され、入札単価を引き上げられている。
実行施策
キーワードを広告文の見出しに含め、さらに「特典」や「実績数」などの具体的な数字を含めます。これにより、ユーザーに選ばれる理由を明確にし、クリックされる確率を高めます。
期待できること
■ 広告ランクの向上
キーワードと広告文の一致率が改善されることで、広告の品質スコアが改善され、入札単価を上げずとも掲載順位が上昇します。
■ 獲得単価の抑制
同じ予算でもより安価に上位表示ができるようになり、結果として全体のCPAを抑制することが可能になります。
▾広告ランク・品質スコアについて、詳細は以下の記事をご覧ください。
【間違いやすい】検索広告の「広告のランク」と「広告の品質」の違いとは?上がる・下がる原因って?詳しく解説! | 株式会社グラッドキューブ
https://www.glad-cube.com/blog/?p=35055
【CVR編】サイト流入後の完了率を高める4つの手法
【改善方法⑤】広告文と検索意図のズレを解消する
クリックはされるものの、遷移直後に離脱される場合は、ユーザーに「期待外れ」が起きています。流入の質を高めるための整合性を整えます。
よくある課題
・広告文で「最安値」と記載しているのに、遷移先のページには高価なプランの説明しか載っていない。
・特定の悩み(例:静音性)で検索したユーザーに対し、LPでは別の特徴(吸引力)のことしか語られていない。
実行施策
■ メッセージの「一貫性」を担保する
キーワード・広告文・LPの訴求内容を1本の線で繋ぎ、ユーザーが「探していたのはこれだ」と感じられる構成にします。
■ 対象外を弾く「フィルタリング訴求」
あえて広告文に「法人専用」「価格 〇〇 円〜」などの条件を明記し、ターゲットではないユーザーにクリックさせない工夫をします。
期待できること
■ ユーザーの「質」の改善
流入するユーザーの意図とページ内容が合致するため、ユーザーの離脱率が低下します。
■ CVRの向上
ターゲットに合致したユーザーが残るため、効率的なコンバージョン獲得が期待できます。
【改善方法⑥】ランディングページ(LP)のファーストビュー改善
ユーザーはページを開いて3秒で「読み続けるか」を判断します。離脱を防ぎ、内容に興味を持ってもらうための改善を行います。
よくある課題
・広告のクリック率は良いのに、ランディングページ(LP)の直帰率が90%を超えている。
・サービス内容が一目で伝わらず、スマホでスクロールしないと具体的なメリットが分からない。
実行施策
・機能ではなく「ベネフィット」を提示する: キャッチコピーを「商品の説明」から、「5分で部屋がピカピカになる」といった「ユーザーが得られる未来」へと書き換えます。
・信頼させる「権威性」を提示する: 導入社数や満足度などの「実績」をファーストビューに配置し、信頼感を醸成します。
期待できること
■ 滞在時間の延長
ファーストビューでの離脱が減り、ページの下部まで読み進めてもらえる確率が高まります。(直帰率の低下)
■ 成約率の向上
信頼感とベネフィットが伝わることで、最終的なCVR向上に寄与します。
【改善方法⑦】入力フォーム(EFO)の最適化による離脱防止
フォームまで到達したユーザーを逃すのは、CPAを悪化させる最大の要因です。最後までスムーズに完了できる環境を整えます。
よくある課題
・フォームへの到達率は高いのに、完了率が低い。
・入力項目が多すぎて、ユーザーが「面倒だな」と感じて離脱している。
・「問い合わせたら強引に電話が来そう」という不安を払拭できていない。
実行施策
■ 物理的な負担を減らす
必須入力項目を減らします。任意項目は削除するか、別ページに分けるなどの工夫を行います。
■ 心理的な負担を減らす
フォーム付近に「強引な営業はしません」「最短1分で完了」などの文言を添え、今ここで入力する不安を解消します。
期待できること
■ 完了率の向上
フォーム到達後の離脱が減り、より多くのコンバージョンを獲得できるようになります。
■ CPAの直接的な改善
流入コストを増やすことなく、獲得数が増えるため、CPAが改善されます。
【改善方法⑧】ターゲティングとキーワード精度の再構築
配信の「網」を広げすぎると、検討度合いの低い層に予算が分散してしまいます。CV獲得に近い層へ予算を集中させます。
よくある課題
・特定の地域や深夜の時間帯だけ、CPAが平均の5倍以上かかっている。
・検討段階が浅い「調べものユーザー」にまで配信しており、クリックされるだけでコンバージョンに至らない。
実行施策
■ 高効率な「セグメント」への予算集中
過去データを分析し、成果が良い「時間帯・曜日・地域・デバイス」の入札を強め、効率の悪い箇所を抑制します。
■ 獲得に近い「獲得見込みの高いキーワード」への絞り込み
購買意欲の高いキーワードに注力し、成果が安定してから徐々に配信範囲を広げる戦略に切り替えます。
期待できること
■ 効率的な予算運用
配信対象が「今すぐ購入する可能性の高い層」に絞られるため、無駄なクリック費用を削減できます。
まとめ|CPA 改善は「8つの打ち手」をどう使い分けるか
CPA 改善は、単なる数値の調整作業ではありません。
- 数値を分解して課題を特定する(CPCなのかCVRなのか)
- 優先順位の高い施策から実行に移す
- 実行した結果、数値がどう変化したかを検証し、さらに次のアクションを起こす
CPA 改善において重要なのは、「とにかく下げる」ことではなく、どの数値に、どの打ち手を使うべきかを正しく見極めることです。また、8つの打ち手はすべてを同時に行うものではなく、CPCに課題があるのか、CVRに課題があるのかという構造理解を前提に使い分けることで、はじめて効果を発揮します。
数値を分解し、仮説を立て、施策を実行し、結果を検証する。このサイクルを回し続けることこそが、一時的ではない、再現性のあるCPA改善につながります。
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