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Google AdWords検索ネットワークでユーザー属性を活用(DFSA)

こんにちは。
プロモーション事業部 久保です。

Google AdWordsでDFSA(Demographic for Search Ads)が正式ローンチされ、全アカウントで利用可能になりました。
DFSAとは、Google AdWordsの検索ネットワークにデモグラフィックデータを活用できるという機能です。
検索ネットワークのターゲティング方法としては、キーワード、地域、時間、デバイス、検索広告向けリマーケティング(RLSA)でしたが、年齢・性別が設定可能になりました。
ディスプレイネットワークでターゲット可能な「子供の有無」はプライバシーの関係から、DFSAでは利用ができません。

今までは、ベータ版として、代理店限定でNDA(機密保持同意書)を結んだ場合にのみ使用が可能でしたが、
2016年9月20日に全アカウントで使用可能になりました。
※2016年10月11日現在では、全アカウントに適応されておらず、随時解放されていくそうです。

今回は、DFSAの設定方法とその活用法についてご紹介させて頂きたいと思います。

DFSAの設定できる項目と設定方法

DFSAの設定方法はいたってシンプルです。

アカウント画面でユーザーリストタブを選択し「ユーザー属性」から「+ターゲット」を選択します。
そこで、特定の年齢や性別を選択することでターゲティングが可能になります。
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ターゲットの設定画面が表示されるので、追加をしたい広告グループを選択します。
「ターゲティング追加」を選択すると「ユーザー属性」が選択可能になってます。
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すると、年齢・性別の一覧が表示されるのでターゲティングを行いたい属性にのみチェックを入れてください。
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年齢・性別ごとに入札単価調整比の設定も可能!

配信の可否を設定するだけでなく、入札単価調整比率を設定し、配信の強弱を設定することも可能です。
「ユーザーリスト」タブの「ユーザー属性」から入札単価比率を設定することができます。
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ユーザー属性ごとに、入札単価調整比率を‐100%~+900%まで設定することが可能になります。

ユーザーの年齢や性別の判断方法

Google AdWords公式ヘルプページによると下記方法により、ユーザー属性の取得が行われているそうです。

Google ディスプレイネットワーク上のウェブサイトにユーザーがアクセスすると、「Cookie」を使ってブラウザに番号が保存され、アクセス履歴が記録されます。
この番号は、特定のパソコン上のウェブ ブラウザを識別するものです(ユーザー個人は識別されません)。
これによって、ユーザーのブラウザは、アクセス履歴を基に推定されるユーザー属性カテゴリ(性別、年齢層、子供の有無など)に関連付けられます。

このほか、ソーシャル ネットワーク サイトなどから、ユーザーがサイトで入力した属性情報を収集できる場合もあります。また、Google プロフィール由来の属性情報も利用されます。

あくまで、個人情報を特定しないというポリシーのもと取得が行われているため、Facebookのプロフィールを用いたターゲティングよりも精度が落ちる可能性が高くなります。
Google側で全てのユーザー属性を正確に取得できるわけではないので、確実に特定のユーザー属性にのみ配信できるわけではないので注意が必要です。
また、ユーザー属性を公開していないウェブサイトもあるので、「不明」に含まれるユーザーにも顕在ユーザーが含まれている可能性もあります。
実際の配信を行い、効果を検証したうえで最適化を行う必要があります。

DFSAの活用方法

DFSA用法としては、下記のような活用方法が考えられます。
・ユーザー属性ごとのパフォーマンスによって入札単価を調整、配信停止を検討する。
  基本的な活用方法としては、入札単価や配信比率の調整が行えることにあります。
  直接単価を変えることはもちろん、年齢や性別ごとに入札単価比率の調整や除外設定を行うことで、成果の悪い年齢・性別への配信を弱めたり、停止したり、成果の良いもの配信を強めることが可能になります。

・ユーザーの属性ごとにLPや広告文を変えて訴求を行う。
  ユーザー属性情報が異なるキャンペーンあるいは広告グループを作成することで、年齢や性別ごとに訴求を変えることが可能になります。
  男性向けの広告文やLPなど訴求点を変更することで、CTR、CVRの上昇が期待することができます。

・キーワードを細分化して、配信の絞り込みを行うのではなく、BIGワードにユーザー属性を掛け合わせて絞り込みを行う。
  例えば、エステのサイトで男性向けのLPがあったとして、「エステ」というBIGキーワードを登録すると女性のユーザーが圧倒的に多く、
  「メンズ エステ」というキーワードを登録すると配信量があまり出ないといった悩みがありました。
  対応策としては、広告文を男性向けのものにし、女性のユーザーにクリックさせないようにするといった対応策程度しかありませんでした。
  DFSAは、広告グループ単位でユーザー属性の設定を行うことができますので、以前の記事で書かせて頂いたようなアカウント構成にすることでキーワードごとにユーザー属性の設定が可能になります。
  DFSAでBIGワードにユーザー属性を設定することで、「メンズ エステ」などキーワードでユーザー属性を絞り込むより、配信量を保ちつつターゲティングを行うことができます。

まとめ

DFSAが正式に設定可能になったことで、施策の幅が広がりました。
まだ始まったばかりの機能ですので、どのくらい効果があるのか検証には時間が掛かりますが、ユーザー属性の傾向を掴むことで費用対効果の改善が見込むことができるでしょう。
特に年齢や性別などが絞られている商品やサービスの広告配信にあたり、今までは広告文やキーワードでしか切り分けが行えませんでしたが、DFSAを活用することでより正確なユーザーに広告を配信することができるようになりました。

ぜひ、この機能を活用し広告配信を最適化していきましょう!

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