Google 広告、広告カスタマイザで遷移先ページを最適化する方法
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ プロモーション事業部の柿木です。
サイト内で条件検索を行い、自分の求める情報を探し出し、情報を閲覧するようなサイトをよく目にします。
例えば、アルバイトを探したい時に「大阪」「飲食店」、転職先を探したい時に「兵庫」「IT」などの条件を指定し、自分が求める情報を閲覧するサイトなどがそれにあたります。
このようなサイトの広告を配信する際、どのページに遷移させる設定がもっとも有効であるのでしょうか。
地域や職種など詳細に絞込が行われている検索に対しては、その検索に対応したページを遷移先に設定することでしょう。
しかし、そうでない検索クエリに対しては、どのページに遷移させる設定がもっとも成果を獲得できるのでしょうか。
実際に配信を行わなければ、どの設定が有効であるか判断できません。
今回のエントリでは、Google AdWords 広告カスタマイザ機能で、遷移先ページを最適化し、成果を最大化させる方法をご紹介致します。
遷移先ページ最適化が必要になる理由
サイト内で条件検索を行うサイトの広告配信において、なぜ遷移先ページを最適化するべきであるのでしょうか。
理由は、サイトの構成とユーザーの検索クエリにあります。
※本記事において、サイト内検索を利用したサイトとは下図のようなものを表します。
このようなサイトはとにかくページ数が多く、県>市>区など地域の単位毎にページが分かれていたり、職種毎にページが分かれていたりします。
検索の時点で詳細に絞込が行われていれば問題はありませんが、実際は「求人 飲食店」「求人 スーパー」など十分に絞込が行われていない検索が多くあります。
TOPページに遷移させて、ユーザーに検索を行ってもらうというアプローチももちろん可能ですが、よりユーザーのニーズに近いページに遷移させるに越した事はありません。
ユーザーのニーズを把握し、離脱率を低下させる為にも最適化を行う必要があるのです。
前提条件
今回は以下のようなケースを例としてご紹介してまいります。
商材:アルバイトの求人サイト
対象ユーザー:所在地が大阪府のユーザー
最適化対象のクエリ:「求人 飲食店」「求人 スーパー」など
最適化を行う軸:ユーザーの所在地
大阪市のユーザーが「求人 飲食店」「求人 スーパー」と検索した際、最も成果が良い遷移先ページ設定はどれか。
同様に堺市、池田市、他の市ではどうか。
それらを一つのキャンペーン、複数のグループ構成の中で分析、最適化していきます。
遷移先ページを最適化するための設定方法
(1)キーワードデータを作成する。(洗い出し、掛け合わせ)
(2)遷移先ページを選択する。
(3)広告文を作成する。(汎用性の高い広告文)
(4)フィード(広告カスタマイザ)を作成する。
(5)入稿する。
設定の手順としては、上記の通りになります。
(1)キーワードデータを作成する。(洗い出し、掛け合わせ)
キーワードを全て洗い出します。
この際に後から分類を行いやすいように、カテゴリ毎(市系、募集系、求人系、職種系、条件系など)に分類しておきます。
分類したカテゴリ毎に掛け合わせを行います。
掛け合わせが完了したら、キーワードのデータは作成完了です。
(2)遷移先ページを選択する。
サイト構成を一覧化し、それを元に遷移先として設定するページを選択します。
この際に、大阪市が含まれるキーワードには大阪市の求人ページを。
飲食店のキーワードが含まれるキーワードはTOPページ、大阪府の飲食店求人ページ、大阪市の飲食店求人のように選択していきます。
同時にキャンペーン、広告グループ、ラベルも付与していきます。
下図黄色のマークのキーワードの遷移先ページが最適化の対象になります。
(3)広告文を作成する。(汎用性の高い広告文)
「大阪市 求人 飲食店」であれば、
「求人 飲食店」であれば、
上記のように色々な文言を当てはめることができるような広告文を作成します。
作成後、広告文もそれぞれのキャンペーン、グループに設定を行っていきます。
赤字の部分を{=フィード名.属性名}に入れ替えて広告文のデータは完成です。
※代替するテキストを加えた際、文字数制限を超えないように注意します。
※同時に汎用性の高い、カスタマイザを使用していない広告文も作成します。
※広告カスタマイザの利用方法は、当社のブログ記事にてご紹介しております。
(4)フィード(広告カスタマイザ)を作成する。
これらのキーワードが各地域で検索された際に広告文、遷移先を出し分ける必要があります。
広告カスタマイザを使用して、ターゲット地域毎にキーワードを出し分けるには下記のようなデータを作成し入稿します。
(5)入稿する。
キーワード⇒フィード⇒広告文の順番で入稿します。
キーワードの前にフィード、フィードの前に広告文の入稿を行ってしまうとエラーが出てしまいます。
※行数が1000を超えるフィードを入稿する際、プレビューでは999件しか表示されませんが、入稿は可能です。
最後に広告カスタマイザが正常に動作しているか、広告文画面にて確認を行い設定完了です。
遷移先ページを最適化するための分析方法
分析する際に主に使用する機能は詳細分析タブ>レポートダウンロード機能です。
この機能を利用することでURL×キーワードの配信成果を計測することができます。
(1)詳細分析タブを選択。
(2)表示:最終ページURLを選択。
(3)レポートダウンロードボタン>分割(キーワード/プレースメント)
このレポートにて、職種系×求人系×アルバイト系キーワードは、どの遷移先ページで成果をあげているかどうかを確認することができます。
グループ毎のデータを確認することで、ユーザーの所在地毎に分析することも可能です。
おわりに
現在設定している遷移先ページは最適といえるでしょうか。
成果が上がらない要因は、遷移先ページにあるかもしれません。
検索クエリ、地域を軸にしてユーザーの求めるページを分析することで、より多くの成果を獲得することができます。
今回ご紹介した方法で分析を行い、最適化を行ってはいかがでしょうか。
グラッドキューブでは実際にこのような方法を用いて分析を行い、広告配信成果の向上にむけて日々改善を行っております。
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