Google 広告と Yahoo! 広告の違いとは?リスティング広告とディスプレイ広告の違いを解説
※この記事は2022年7月27日にアップデートしています。
ウェブ広告を始める際、最初の媒体として Google 広告と Yahoo! 広告を検討される方も多いかと思います。
Google 広告と Yahoo! 広告は一見似ている部分が多いですが、実際は配信面や設定できる文字数、広告表示オプションの数、審査のスピードなど様々な違いがあります。違いを理解した上で媒体を選び、適した設定を行うことが成果拡大に重要となります。
本エントリでは、 Google 広告と Yahoo! 広告の違いについて、リスティング広告とディスプレイ広告の2つの観点からご紹介します。
▼リスティング広告
――(1)広告文の違い
――(2)広告表示オプションの違い
▼ディスプレイ広告
――(1)掲載面の違い
――(2)バナーサイズの違い
――(3)ターゲティングの違い
――(4)審査スピードの違い
リスティング広告
リスティング広告とは、検索連動型広告とも呼ばれ、その名の通りインターネットの検索結果と連動して表示できる広告です。 Google 、Yahoo! の両媒体で配信することができます。
(1)広告文の違い
■ 相違点
①広告の見出しと説明文の個数
Google 広告の最大見出し数は15個、説明文が4個です。対して Yahoo! 広告の最大見出し数は3個、説明文は2個です。
②広告に使用できる記号
リスティング広告の広告文にはいくつかの記号を使用できますが、使用できる記号の種類や条件が異なります。例えば Yahoo! 広告では感嘆符「!」を見出しと説明文の両方で使用できますが、 Google 広告では、説明文でしか使用できません。
使用できる記号の詳細はこちらの記事で解説していますので、ご参照ください。
Google / Yahoo! 検索広告で使える記号一覧
■ 共通点
①文字数
広告の文字数上限が共通しており、どちらの媒体も見出しは30文字まで、説明文は90文字まで使用可能です。
(引用:Yahoo! 広告ヘルプ 拡大テキスト広告)
(参考:Google 広告ヘルプ レスポンシブ検索広告について)
(参考:Google 広告ポリシー ヘルプ)
(2)広告表示オプションの違い
広告表示オプションとは、広告に加えて複数のリンクやテキスト、電話番号などを表示できる機能です。
Google 広告と Yahoo! 広告で基本的な項目は共通していますが、名称と種類が異なります。
設定できる広告表示オプションは下記の通りです。
Google 広告には9種類、 Yahoo! 広告には4種類の広告表示オプションがあります。太字のものは機能が共通しており、ほぼ同じ設定が可能です。
実際には下記のように表示されます。
▼ Google 広告
▼ Yahoo! 広告
広告表示オプションは必ず表示されるわけではありませんが、設定の有無が広告ランクに影響するため可能な限りすべて設定しましょう。
(引用:Google 広告ヘルプ 広告表示オプションを選択する)
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやアプリの広告枠に表示される広告で、画像や動画、テキストで構成されています。バナー広告とも言われます。
ディスプレイ広告も Google と Yahoo! の両媒体で配信することができます。
(1)掲載面の違い
ディスプレイ広告では画像や動画を様々な場所に掲載可能ですが、Google 広告は多種多様なサイトやアプリに掲載され、 Yahoo! 広告は主に Yahoo! が運営するサービス内に掲載されるという違いがあります。
■ Google 広告
Google 広告のディスプレイ広告は、 Google 広告の掲載枠を設けている多種多様なウェブサイトや動画、アプリに掲載されます。その数は200万以上、リーチ範囲はインターネットユーザーの90%以上にものぼります。
(参考:Google 広告ヘルプ ディスプレイネットワークとは)
■ Yahoo! 広告
Yahoo! 広告のディスプレイ広告は、 Yahoo! JAPAN や Yahoo! 主要提携サイトのコンテンツページ内に掲載されます。例えば Yahoo! ニュースや Yahoo! 天気、 Yahoo! 知恵袋、スポーツ ナビ、 Yahoo! ファイナンスなどです。
(参考: Yahoo! 広告 ディスプレイ広告とは?リスティング広告との違いと出稿方法)
(2)バナーサイズの違い
Google 広告と Yahoo! 広告では使用できるバナーのサイズが一部異なります。
ディスプレイ広告には2種類の広告があり、イメージ広告とレスポンシブディスプレイ広告があります。
■ イメージ広告
イメージ広告では、様々なサイズの静止画やアニメーション画像、 GIF を使用できます。
・ 両媒体で使用できるサイズ
300×250、728×90、160×600、468×60、320×50、320×100、300×600
・ Google 広告のみのサイズ
336×280、250×250、200×200、970×90
・ Yahoo! 広告のみのサイズ
600×500、640×100、640×200
(参考:Google 広告ヘルプ イメージ広告)
(参考:Google 広告エディター ヘルプ イメージ広告のサイズ)
■ レスポンシブディスプレイ広告
レスポンシブディスプレイ広告では、広告枠に合わせて広告のサイズや表示形式、フォーマットが自動で調整されます。例えば、あるサイトではバナー広告として、別のサイトでは動的テキスト広告として表示されます。
Google 広告と Yahoo! 広告では横長と正方形の画像が必要な点は共通していますが、サイズの規定が異なります。
両媒体でレスポンスディスプレイ広告を配信する場合は、両方で使用できる 1200×628 と 300×300 のバナーを作成しておくと便利です。
(参考:Google 広告ヘルプ レスポンシブディスプレイ広告について)
(参考:Yahoo! 広告ヘルプ)
(3)ターゲティングの違い
Google 広告と Yahoo! 広告で共通して利用可能なターゲティングもありますが、一方でしか使えないものもあります。また、 Google 広告の方がターゲティングの種類が多いです。
■ Google 広告
(参考:Google 広告ヘルプ 広告のターゲット設定)
■ Yahoo! 広告
(参考:Yahoo! 広告ヘルプ ターゲティング設定について)
(4)審査スピードの違い
入稿した広告文や画像、キーワード、ランディングページ、サービスは、各媒体のガイドラインに則した審査が行われます。リスティング広告も同様です。
審査スピードは Google 広告が1営業日以内、 Yahoo! 広告が約3営業日以内です。
審査の混み具合によっては大幅に時間がかかる場合もあるため、両媒体とも余裕持ったスケジュールを立てることをおすすめします。
ヘルスケアや医薬品、金融サービスなどの一部サービスには広告の配信に制限がありますので、出稿前に各媒体のポリシーページやガイドラインをご確認ください。
(参考:Google 広告ポリシー ヘルプ)
(参考:Yahoo! 広告 ガイドライン)
おわりに
本エントリでは、Google 広告と Yahoo! 広告の違いについて、リスティング広告とディスプレイ広告の2つの観点からご紹介しました。
Google 広告と Yahoo! 広告には大きな違いがないように思えますが、配信できる広告の仕様に少しずつ違いがあります。宣伝したい商材や配信の目的によって両方を使い分けることをおすすめします。
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