【随時更新】 LINE 広告 設定事項まとめ。配信先やバナーサイズ、ターゲティングを徹底解説!
※この記事は2022年6月10日にアップデートしています。
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の柴田です。
LINE は日本国内で最も多くのアクティブユーザー数を持つ SNS であり、2022年3月末時点で9,200万人以上(※)が利用しています。他の SNS に比べ圧倒的なリーチ数を誇る LINE 広告ですが、ターゲティング精度も高まってきており、現在注目を浴びています。
本エントリでは LINE 広告の配信を検討している広告主様に向けて、 LINE 広告の配信面やクリエイティブ要件、ターゲティング内容をご紹介します。
(参照: LINE for Business LINE広告とは)
▼配信面
――(1) トークリスト
――(2) LINE NEWS
――(3) LINE VOOM
――(4) ウォレット
――(5) LINE マンガ
――(6) LINE ポイント
――(7) LINE BLOG
――(8) LINE チラシ
――(9) LINE クーポン
――(10) LINE マイカード
――(11) LINE ショッピング
――(12) LINE 広告ネットワーク
――(13)ホーム
▼クリエイティブ
――(1)画像
――(2)画像(小)
――(3)カルーセル
――(4)動画
▼ターゲティング
――(1)地域、ユーザー属性、 OS
――(2)詳細ターゲティング
――(3)オーディエンスターゲティング
配信面
LINE 広告は執筆時点で(2022年6月)、13種類の配信面があります。 Facebook や Twitter など、他の SNS に比べても配信面は多くなっています。しかし、配信面ごとに入札調整や配信除外は設定できないため注意が必要です。
以下では、各配信面の特徴を LINE の公式サイトを参照してそれぞれ解説していきます。
(参照: LINE for Business LINE広告とは)


(1)トークリスト

LINE のトーク画面最上部の枠にトークリストと同じ形式で広告が表示されます。
トーク画面は LINE ユーザーの多くが訪れるため、普段 SNS を使わないユーザーの目にも触れる機会があります。
(参照: LINE for Business トークリスト)
(2) LINE NEWS

LINE アプリ内のニュースページ(ニュースタブなど)から流入する記事一覧ページに加え、300媒体以上のアカウントメディアの記事一覧ページに広告配信できます。
LINE NEWS のユーザーは、購入意欲が高く、新商品発売情報や即時性のあるコンテンツとの相性が良い傾向があります。
(参照: LINE for Business LINE NEWS )
(3)LINE VOOM

LINE VOOM は LINE アプリ内でショート動画などが楽しめる動画プラットフォームです。
広告ではアカウントのブロック状況にかかわらず、 LINE VOOM を利用する全ユーザーにリーチ可能です。
MAU 6,800万人以上の LINE VOOM 利用ユーザーへ、外部送客・ダイレクトレスポンス・アプリDL促進の用途で広告掲載が行える上、 LINE VOOM 訪問ユーザー6,800万人以上のうち4,900万人以上は月に1回以上 LINE VOOM 上の広告に接触しています。
LINE VOOM ユーザーの男女比率は女性の方が多く、年齢層は10代から60代まで幅広く利用されており、 Facebook や Twitter でリーチできない層へリーチすることができます。
(参照: LINE みんなの使い方ガイド)
(参照: LINE for Business LINE VOOM )
(4)ウォレット

LINE サービスの財布機能を果たす「ウォレット」タブに広告を配信できます。
「ウォレット」タブは、 LINE 内であらゆるお金のやりとりや管理を一元化することができ、モバイル送金・決済サービス LINE Pay を中心に、 LINE が提供する様々な金融サービスを使用することができます。
(参照: LINE for Business LINE ウォレット)
(5) LINE マンガ

LINE マンガは、気軽にマンガ作品が楽しめるスマートフォン向け電子コミックサービスとなっています。
日本国内におけるアプリダウンロード数は2,300万を超え、スマホード数マンガアプリダウンロランキングにて1位を記録しています。
(参照: LINE for Business LINE マンガ)
(6) LINE ポイント

LINE ポイントは、「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」などの指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービスとなっています。
国内最大級のリーチ力を持っており、多くのユーザーに利用されています。
(参照: LINE for Business LINE ポイント)
(7) LINE BLOG

LINE BLOG は、アーティスト・タレントをはじめとした幅広いユーザーによる情報発信の場として活用されています。
LINE BLOG のユーザーは、女性が約7割を占めており、年代別で見ると20-40代が中心層で79%(20代:25%、30代:24%、40代:28%)となっており、幅広い層にリーチできます。
(参照: LINE for Business LINE BLOG )
(8) LINE チラシ

LINE チラシは、 LINE 上で地域の店舗のセール・特売情報を閲覧できるスマートフォンに最適化したデジタルチラシサービスです。
LINE チラシでは、ユーザーがスーパーやドラッグストアなどの店舗での購入を検討している際に閲覧する可能性が高く、購買意欲の高いユーザーにアプローチが可能となっています。
(参照: LINE for Business LINE チラシ)
(9) LINE クーポン

LINE クーポンは、飲食店、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、レジャー施設など全国約50,000店舗のショップで画面を提示するだけで利用できるクーポンサービスです。
ユーザー層は女性が70%で、全体の6割を占める40~50代をボリュームゾーンとしながら幅広い年齢層のユーザーに利用されています。
(参照: LINE for Business LINE クーポン)
(10) LINE マイカード

LINE マイカードは、お店のポイントカードや会員証などを、 LINE アプリの中でまとめて管理できるサービスです。
登録ユーザー層は女性が約6割、男性が約4割で、10代後半から50代以降まで幅広い年齢層のユーザーに利用されています。
LINE マイカードへの主な導線は月間利用者数5,200万人のウォレットタブや、 LINE マイカードの LINE 公式アカウントがサービスの2つがあり、暮らしやお得情報への感度が高いあらゆる世代への広告リーチを実現します。
前述したように、現在では配信面をピンポイントで指定しての広告出稿が出来ないので、今後、各配信面を指定して広告出稿が可能となる場合は、それぞれの特徴を活かした広告配信を行うことが重要となります。
(参照: LINE for Business LINE マイカード)
(11) LINE ショッピング

LINE ショッピングは、ファッションや雑貨をはじめ、スポーツ、インテリア、家電、コスメなど約250社、1億点を超える商品を LINE アプリ上から購入できるショッピングサービスです。
ユーザーの属性は男女比率3:7で女性の方が多く、全体に占める年代の内訳は、20代後半、30代、40代前半が7割を超え(25-44歳:78%)と年齢層が高めのユーザーに利用されています。
(参照: LINE for Business LINE ショッピング)
(12) LINE 広告ネットワーク

LINE 広告ネットワークは、 LINE および LINE 関連サービスを対象とした広告配信に加えて、様々なメディアに配信することが出来ます。
料理動画サービス「クラシル」や、スケジュール管理アプリ「 Life Bear 」などを始めとして、ライフスタイル系アプリやマンガアプリなど、多くのジャンルのメディアが網羅されています。
(参照: LINE for Business LINE 広告ネットワーク)
(13) LINE ホーム

LINE でのユーザー自身の空間である「ホーム」タブに広告を掲載します。
「ホーム」タブは、友だちやファミリーサービスなど、 LINE の様々なコンテンツへの入り口の役割を果たしています。
ユーザーの属性は、男女比率は女性の方がやや多く、年齢層は10代から50代以上と全世代で幅広く利用されています。
(参照: LINE for Business LINE ホーム)
LINE 広告の配信面については YouTube でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【LINE広告基礎②】LINE広告はどこに配信ができる?配信メニュー一覧!(2/4)
クリエイティブ
クリエイティブとして使用できるフォーマットは以下の4つがあります。
- (1)画像
- (2)画像(小)
- (3)カルーセル
- (4)動画
それぞれのクリエイティブ要件を、下記の表にまとめておりますので、 LINE 広告の出稿をお考えの方はぜひご活用ください。

以降では、それぞれのクリエイティブのフォーマット、特徴について実際の管理画面、プレビュー画面をを交えて、入稿したテキストや画像がどのように表示されるのかご紹介します。
(1)画像


「画像」は画像とタイトル、ディスクリプション、ボタンを設定できる広告であり、 LINE 広告で最もベーシックなフォーマットとなります。
画像として入稿できるサイズは2サイズがあります。
タイトルは20文字以内、ディスクリプションは75文字以内であり、「画像」以外のフォーマットでも使用可能ではありますが、絵文字も使用することができます。
タイトルとディスクリプションの文字数は、全角半角どちらも1文字扱いとなります。
ボタンは規定のものを使用することができ、「詳細はこちら」「インストール」「お問合せ」等から選択することができます。
(参照: LINE for Business 入稿規定)
(2)画像(小)


「画像(小)」は画像とタイトル、長いタイトル(1行目)、長いタイトル(2行目)、ボタンを設定できる広告です。
画像は600×400と、他の媒体ではあまり見かけないサイズが必要となります。「画像」であれば、他の SNS で配信しているものを流用することが可能ですが、「画像(小)」ではそのまま使用することができないので LINE 広告用に作成する必要があるかと思います。
タイトルは20文字以内、長いタイトルはそれぞれ17文字以内で入力します。広告が表示される場所に応じて、「タイトル」または「長いタイトル(1行目)(2行目)」のどちらかが表示されます。
(参照: LINE for Business 入稿規定)
(3)カルーセル



「カルーセル」は1080×1080サイズの画像を2~10個選択し、その画像毎にタイトル、ディスクリプション、ボタン、遷移先ページを設定できる広告です。
ディスクリプションは他のフォーマットとは異なり、40文字以内となりますので、作成する際は注意が必要です。
複数商品を取り扱っている EC サイト等を運営している方には、相性の良い広告フォーマットです。
(参照: LINE for Business 入稿規定)
(4)動画


「動画」は動画と、タイトル、ディスクリプション、ボタンを設定できる広告です。
使用可能な動画サイズは正方形(1:1)、縦長(9:16)、横長(16:9)、であり、時間は600秒となっています。
「画像」と同様にタイトルは20文字以内、ディスクリプションは75文字以内、ボタンは規定のものを使用することができます。
「動画」は、キャンペーンの目的を、動画の再生に設定した場合のみ使用できるため、「画像」と同一キャンペーンで配信することはできないので注意が必要です。
クリエイティブを制作する際は、配信面を踏まえてサイズ感や使用できるフォーマットはもちろん、クリエイティブを通じてユーザーにどういったアクションをしてもらいたいかなどを、わかりやすく的確に伝えることが重要です。
(参照: LINE for Business 入稿規定)
次項では、ターゲティングについてご紹介します。
ターゲティング
LINE 広告では、様々な大きく分けて以下の3つのターゲティング方法があります。
- (1)地域、ユーザー属性
- (2)詳細ターゲティング
- (3)オーディエンスターゲティング
各ターゲティングは、広告グループで設定します。また、利用可能なオーディエンスデータは、 OS 、携帯キャリア等、ユーザーが登録した性別、年代、エリア情報とそれらのユーザーの行動履歴(スタンプ購入履歴、 LINE 公式アカウントの友だち 登録履歴など)をもとに生成しています。
LINE 広告には様々なターゲティングが存在しており、これらをうまく活用することで獲得見込みの高いユーザーに効率よく広告配信を行うことが可能となります。
ターゲティングを表にもまとめておりますので、ぜひご参考ください。

(参照: LINE for Business オーディエンスセグメントを利用して配信する)
以降で、それぞれのターゲティングについてご紹介します。
(1)地域、ユーザー属性、 OS
地域
地域は配信対象として、「この地域に住んでいる人」や「この地域で働いている人」などのカテゴリを選択することができ、市区町村単位で配信、除外を選択することができます。

性別
性別は、男性、女性、どちらにも配信、を選択することができます。
年齢
年齢は、14歳以下、15-19歳、20-24歳、25-29歳、30-34歳、35-39歳、40-44歳、45-49歳、50-54歳、55-59歳、60-64歳、65歳以上で設定することができます。
OS
OS は Android 、 iOS のバージョンを指定することができます。

(参照: LINE for Business オーディエンスセグメントを利用して配信する)
(2)詳細ターゲティング
詳細ターゲティングでは、「趣味・関心」「行動」「属性」の3つのカテゴリに分かれており、配信、除外を選択することができます。
趣味・関心
18種類のセグメントおよびβ版として提供している、ファッション、求人、公営競技まで、計21種類のセグメントからの選択が可能です。また、自動車はさらに9種類から選択することができます。

行動
行動のカテゴリではテレビ視聴頻度、キャリアやモバイル端末の変更状況など、計7種類の行動データから選択可能です。β版では、自動車、コスメ、書籍を含む、計9種類のターゲティング項目が提供されています。

属性
属性ターゲティングでは、配偶者、子供、携帯キャリア、推定年収、職業、誕生日の計6種類の属性データを選択可能です。

(参照: LINE for Business オーディエンスセグメントを利用して配信する)
(3)オーディエンスターゲティング
オーディエンスターゲティングでは、広告主がもつデータから様々なオーディエンスを作成することが出来ます。最も特徴的なのは LINE 公式アカウントの友だちオーディエンスです。
他の SNS には無い、 LINE のみで使用できるターゲティング方法なので、 LINE 広告を出稿する際は、ぜひ活用したいターゲティングです。
それぞれ8種類のオーディエンスターゲティングについてご紹介します。
ウェブサイトトラフィックオーディエンス
ウェブサイトトラフィックオーディエンスでは、自社サイトにアクセスしたユーザーや、自社サイトの中でも特定のページに来たユーザーを指定して広告配信することができます。いわゆるリターゲティング配信が可能となっています。

モバイルアプリオーディエンス
モバイルアプリオーディエンスでは、自社アプリ内でイベントを設定し、そのイベントを行ったユーザーに向けて広告配信することが可能です。

IDFA / AAID アップロード・オーディエンス
IDFA / AAID アップロード・オーディエンスでは保有している IDFA / AAID データを用いてオーディエンスを作成できます。 IDFA とは iOS モバイル端末の ID であり、 AAID は Aindoroid モバイル端末の ID の事を指します。
アプリインストールがトリガーとなり、アプリの提供者がその ID を取得することが出来ます。
端末1つにつきユニークな ID であり、そこからユーザー情報を取得することで、広告配信に使用することができます。

電話番号アップロード
電話番号アップロード・オーディエンスでは、既存の顧客の電話番号を使用してオーディエンスを作成することができます。
使用方法としては、そのままターゲティングするのではなく、このオーディエンスをもとに作成した、類似オーディエンスに配信するようなケースが多くなっております。

メールアドレスアップロード
こちらも電話番号と同様に、既存のお客様のデータをもとにオーディエンスを作成することができます。
電話番号と同様に、個人情報を取り扱うターゲティングですので、使用する際は細心の注意を払うことが必要となります。

LINE 公式アカウントの友だちオーディエンス
LINE アカウントの友だちオーディエンスでは、 LINE 広告に紐付いている LINE 公式アカウントの友だちのリストをもとにオーディエンスを作成することができます。
こちらも電話番号等と同様に類似オーディエンスを作成し、配信するケースが多いターゲティング方法です。

類似オーディエンス
類似オーディエンスでは、上記で作成することができる、ウェブサイトトラフィックオーディエンスや、モバイルアプリオーディエンスをもとに類似オーディエンスを作成することができます。
オーディエンスのサイズは1%~15%、または自動を選択することができます。 LINE は Facebook と同様、人ベースの情報をもとにオーディエンスを作成できますので、類似の精度は高く、運用する際にも、有効な広告配信方法の1つとなっています。

動画視聴オーディエンス
動画視聴オーディエンスでは、「動画」を視聴したユーザーをもとにオーディエンスを作成することができます。
動画を再生した人、動画を最後まで再生した人、動画をクリックした人などを指定することができますので、動画を視聴したユーザーのなかでもビジネスに対してより確度の高いオーディエンスに広告を配信することができます。

(参照: LINE for Business オーディエンスを使って配信する)
LINE 広告のターゲティングについては YouTube でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【LINE広告基礎③】LINE広告のターゲティングとは?反応率が高まる動画広告にも注目!(3/4)
おわりに
本エントリでは LINE 広告の配信面、クリエイティブ、ターゲティングについてご紹介いたしました。 LINE 広告では、様々なターゲティングやクリエイティブを使用することができ、運用の幅が広いため、運用能力が成果に大きく影響が出る媒体ではないでしょうか。
当社は LINE 広告のパートナーに認定されており、 LINE 広告を含む SNS 広告やリスティング広告でも豊富な実績とノウハウでお客様に合わせたご提案が可能です。
また、当社ではバナーの制作をはじめ、ウェブサイトの改善など、お客様のウェブマーケティング全般の改善をサポートします。広告出稿をお考えの方はお気軽にお問い合わせくださいませ。