拡張テキスト広告廃止に備える!今さら聞けない「レスポンシブ検索広告」入稿と運用の基本
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の安田です。
Google検索広告では、2022年6月末をもって「拡張テキスト広告」の作成・編集ができなくなり、代わって「レスポンシブ検索広告」への移行が推奨されています。(ただし、配信の継続やレポートの作成は可能です)
本エントリでは、レスポンシブ検索広告(以下、RSA)の配信の仕組みや導入するメリットに加え、拡張テキスト広告から切り替えて配信・運用する際のポイントについてご紹介します。
▼「レスポンシブ検索広告」とは
――拡張テキスト広告との違い
――導入のメリット
▼「レスポンシブ検索広告」の導入方法
――「レスポンシブ広告×1、拡張テキスト広告×2」で配信
――アセットの作成方法
「レスポンシブ検索広告」とは
拡張テキスト広告との違い
拡張テキスト広告は見出し文3本、説明文2本で構成されているのに対し、RSAは見出し文15本と説明文4本を設定します。
ユーザーが検索したキーワードに合わせて、内容が一致する見出し文3本、説明文2本がランダムに選ばれ、配信される仕組みとなっています。
(参照:レスポンシブ検索広告について )
導入のメリット
①運用の工数削減
見出し文・説明文の最適な組み合わせが自動で生成されるため、複数のパターンを試し、成果を獲得できる組み合わせを探る手間を省くことができます。また、各見出し・広告文に掲載結果のスコアが表示され、ユーザーにとって有効な訴求も簡単に確認できます(※「『レスポンシブ検索広告』の運用方法」で後述します)。
②広告ランクが上がりやすい
ユーザーが検索したキーワードに合わせた見出し文・説明文が表示されるため、キーワードと広告文の一致率が上がり、広告を上位表示させやすくなります。
広告ランク決定の仕組みについては、下記記事もご参考いただけます。
関連記事:Google 検索広告 平均 CPC の高騰を防ぐ鍵は広告ランクと広告の品質
レスポンシブ検索広告の導入方法
「レスポンシブ広告×1、拡張テキスト広告×2」で配信」
現在、Google広告の推奨では、1つの広告グループにつき、RSA広告1式と拡張テキスト広告2式での配信が推奨されています。
RSAを広告グループに入稿する際は、拡張テキスト広告が3つ以上ある場合、成果が良い2つを残し、残りは一時停止で配信します。
アセットの作成方法
RSAを運用するメリットとしては「多くの見出し・広告文(以下、アセット)を登録できる」ことが一つとして挙げられますが、闇雲に多くの内容を入力するのではなく、ポイントを押さえた上でアセットを作成する必要があります。以下で、そのポイントをご紹介いたします。
①既存の拡張テキスト広告の見出し・説明文を追加する
RSAの運用は、新しいアセットを試すだけでなく、既存の見出し・説明文同士の最適な組み合わせや、どの訴求・文言で成果が出やすいかを確かめる機会にもなります。RSAのアセットは、並行して配信する拡張テキスト広告の見出しや説明文と重複していても問題はなく、新たな成果が出やすい組み合わせを発見することも可能になります。
編集ができなくなる前に、拡張テキスト広告の最適な訴求を前もって把握しておきましょう。
②表示回数が多いキーワードを取り入れる
表示回数が多いキーワードを狙って広告文に取り入れることで、キーワードと広告文の関連性が高まり、結果広告ランクも上げることができます。
③どんな組み合わせでも意味が通るようなアセットを作成
下の図のように、ランダムで内容が選ばれた際、アセットの内容同士で重複や矛盾が起こることのないよう注意しましょう。
レスポンシブ検索広告の運用方法
ここでは、RSAの配信を開始した後の成果の確認方法や、成果に伴う運用調整方法についてご紹介いたします。
アセットのスコアを確認
RSAの成果指標の一つとなるのが、アセット一つ一つに付けられる「スコア」です。
【確認方法】
①Google広告管理画面の左側メニュー「広告」をクリックし、RSA広告の「アセットの詳細を表示」をクリック
②上部メニューの「アセット」を選択→「掲載結果」を参照
※アセットのスコアを確認するためには、30日間で5,000件のインプレッションが必要になります。
【スコア一覧・スコアごとの調整】
「掲載結果」に表示されるアセットのスコアは下記の通りです。
(参照:レスポンシブ検索広告のアセット レポートについて )
組み合わせ別成果を確認
アセットの組み合わせごとの表示回数を確認することができます。
【確認方法】
①Google広告管理画面の左側メニュー「広告」をクリックし、RSA広告の「アセットの詳細を表示」をクリック
②上部メニューの「組み合わせ」を選択
以下の画面から確認できます。
【調整】
表示回数が多い組み合わせに多く含まれているアセットほど、ユーザーの検索キーワードや内容との関連性が高いと判断することができます。
表示回数が多い組み合わせのものを、拡張テキスト広告として新たに入稿し、より多くの成果獲得を狙うことも可能です。
おわりに
今回は、来年6月末に拡張テキスト広告の作成ができなくなるにあたり、新たに推奨されている「レスポンシブ検索広告」の入稿、運用方法をご紹介いたしました。推奨の入稿形態を守って配信・運用すれば、有効な訴求の分析や広告内容の改善に大きく役に立つ広告タイプですので、ぜひ運用方法の一つとして取り入れてみてください。
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