Google レスポンシブ検索広告の分析情報のメリットや活用例をご紹介
2023年5月に Google 広告のレスポンシブ検索広告に分析情報(ベータ版)が追加されました。レスポンシブ検索広告の表示に繋がった検索語句を様々な指標から分析が可能です。
本エントリでは、レスポンシブ検索広告の分析情報についての確認方法やメリット、また活用イメージなどをご紹介します 。
目次
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レスポンシブ検索広告の分析情報とは
分析情報とは、広告が表示された検索語句を分析し、検索カテゴリと検索サブカテゴリに分類する機能です。また、その変化を月単位で確認できます。
※現在はベータ版での提供となっており、2024年にすべてのユーザーが利用できます。
検索カテゴリは、レスポンシブ検索広告の表示につながった検索語句をグループ分けにしたもので、詳細な検索語句は検索サブカテゴリから確認できます。例えば、検索カテゴリがパソコンとします。
この場合「ノートパソコン」「デスクトップパソコン」「パソコン価格」「種類」「メーカー」のようにパソコンに関連する語句が検索サブカテゴリで確認できます。
分析情報のメリット
分析情報は、ユーザーの検索行動やニーズの変動などを確認できます。さらに以下のようなメリットもあります。
- 広告表示につながった検索語句の追加によって、ニーズに適した広告文が作成できる
- 分析情報から新たなキーワードを追加することで、成果が得られる可能性が高まる
分析情報の項目
分析情報では検索カテゴリごとに以下の指標を確認できます。
- クリック数
- クリック率
- コンバージョン数
- コンバージョン率
- コンバージョン値
- インプレッション数
- 検索ボリューム(すべての対象国)
管理画面上での確認方法
レスポンシブ検索広告の分析情報は、 Google 広告の管理画面から確認できます。
[広告とアセット]>[アセットの詳細を表示]の順に進み、
[分析情報]タブの[詳細情報を表示]をクリックします。
分析情報の見方を解説
検索カテゴリ | 広告の表示につながった検索語句のグループです。グループ化は AI によってユーザーの意図や商品の属性から判断し行われます。 |
---|---|
コンバージョン数 | 各検索カテゴリごとのコンバージョン数です。[コンバージョン] 列のプルダウンから、クリック率、クリック数など6つの指標から選択できます。 |
検索ボリューム | 各検索カテゴリの検索量です。 |
(+◯%) | かっこの数値は各指標の月単位の変化率です。(%)で表示され、分析情報の右上に比較期間が表示されます。 |
各指標を降順に並べる方法
各指標ごとに自身の分析したい順番に並び変えることができます。例えば指標のプルダウンからクリック数を選び、矢印で降順を選択し、クリック数の多い順に並び替えます。
このように自身が見たい指標から並べ替えを行うことで、効率良く分析が可能です。
フィルターを活用する方法
フィルターでコンバージョン率の伸び具合を各検索カテゴリごとに確認ができます。
画像のようにフィルターにカーソルを合わせると、指標が一覧で出ます。「コンバージョン率の伸び」を選択し「>5%」などの値を入力すると、指定値よりコンバージョン率が伸びた検索カテゴリのみ表示可能です。
このように先月からのコンバージョン率の伸び具合などを確認することで、今までとは違った観点から分析ができます。
分析情報の活用方法をご紹介
続いて分析情報の具体的な活用方法を2つご紹介します。
- 検索サブカテゴリを活用
- 広告アセットの評価と掛け合わせて活用
検索サブカテゴリを活用
検索サブカテゴリを活用することで、ユーザーのより具体的な検索意図を把握できます。
例えば、検索カテゴリが「介護」の場合、検索サブカテゴリは「訪問介護」「デイサービス」「介護施設」などが表示される可能性があります。
検索サブカテゴリで「訪問介護」の検索ボリュームが増えている場合は、ユーザーが自宅で介護サービスを利用したいと考えていることがわかります。そのため、新たなキーワードとして「訪問介護」を追加することで成果獲得の見込みが上がります。
また、検索サブカテゴリは、ユーザーのニーズだけでなく、検索トレンドを把握する際にも役立ちます。
広告アセットの評価と掛け合わせて活用
広告アセットは、アセットレポートでパフォーマンスの評価が確認できます。
最良 | 同じ種類のアセットの中でも特に高い状態 |
---|---|
良好 | 他のアセットと比較して掲載結果が良好な状態 |
低 | 同じ種類のアセットの中でも特に低い状態 |
学習中 | アセットの評価に必要な情報を収集中の状態 |
保留 | 掲載結果の情報がまだない状態 |
–(未評価) | トラフィック量の不足やアセットが有効でなくアセットの評価が表示できない状態 |
(参照: Google 広告ヘルプ レスポンシブ検索広告の広告単位のアセット レポートについて)
例えば、「高齢者の老後サポート」という広告アセットの評価が「低」だったとします。分析情報では「介護」という検索カテゴリのコンバージョン率が高かった場合、広告アセットに「介護」を含めることでパフォーマンスの向上が見込めます。
おわりに
以前のレスポンシブ検索広告の改善は、広告アセットや表示の組み合わせから仮説を立てて行うことが多かったかと思います。
今回ご紹介した分析情報によって、広告表示に繋がった検索語句を指標ごとに確認が可能です。これにより改善の根拠が明確となり、クリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
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