【最新版】X（旧 Twitter ） 広告のターゲティング種類と運用方法を紹介

X 広告は、他の広告媒体と比較して、ユーザー間の情報共有や拡散が多い媒体です。

そのため、広告成果を最大化させるために、関連性が高いユーザーにターゲティングすることが重要です。

本エントリでは、X （旧 Twitter ）広告のターゲティングの種類と設定方法を紹介します。（※以降、「 Ｘ （旧 Twitter ）」は「 X 」と記載）

目次

 X 広告について

X とは、 Instagram に次いで国内利用率46.2％のソーシャルメディアです。10代及び20代の利用率が高く、それぞれシェア率 67.4％、78.6％を占めています。

以下で、 X で広告を配信するメリットは解説します。

メリット

■ 二次拡散力が高い
積極的に情報を収集・発信するユーザーに向けて配信をすることで、二次拡散による集客が期待されます。

■ 若年層の支持率が高い
若年層の利用率が高いため、購買に積極的な若い層に向けて効果的な配信を実施することが可能です。

■ 自社アカウントの認知拡大
広告配信を実施することで、自社アカウントのリーチが増加し、広告以外の投稿からも認知拡大を図れます。

（ 参照：総務省情報通信政策研究所　令和３年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査）

ターゲティングの種類

X 広告には、3種類のターゲティング方法があり、下記の通りです。

• ユーザーの特性に合わせたターゲティング
• ユーザーの行動、興味関心、エンゲージメントによるターゲティング
• 既存顧客やフォロワーに向けたターゲティング

以下で、具体的に設定可能な項目と設定方法を解説します。

ユーザーの特性に合わせたターゲティング

ユーザーが登録している個人情報に基づいて、配信したいサービスと関連性の高いユーザーに広告を表示します。

地域ターゲティング

地域ターゲティングでは、国、地域、主要都市圏、市区町村、郵便番号など様々な単位でのターゲティングが可能です。配信対象は、現在の位置情報と最近の位置情報の履歴の組み合わせで特定されます。

（参照： X ビジネス　地域、性別、言語、年齢ターゲティング）

言語ターゲティング

言語ターゲティングでは、プロフィール登録されている言語やユーザーが媒体上でとった言動など、様々な情報源をもとに判断されます。多言語を使用するユーザーと判断された場合、それぞれの言語でターゲティングを行います。

（参照： X ビジネス　地域、性別、言語、年齢ターゲティング ）

端末、プラットフォーム、 Wi-Fi ターゲティング

ユーザーが所有している携帯電話の種類、契約先電話会社の種類に合わせて、絞った広告の配信ができます。また、新しい端末ターゲティングや携帯電話会社ターゲティングは、最近端末を購入したユーザーや契約先を変更したユーザーを対象として広告を配信します。

さらに、 Wi-Fi に接続しているユーザーに対してターゲティングすることができます。アプリのインストールなどダウンロードが必要なコンテンツに関しては、有効的に使用することができます。

（参照： X ビジネス　端末、携帯電話会社、新しい端末ごとのターゲティング）

年齢、性別ターゲティング

年齢ターゲティングでは、プロフィール登録されている生年月日に基づいて特定します。X で誕生日を設定していないユーザーに関しては、フォローしているアカウントや興味関心など、様々な属性から推測して配信します。

設定方法は、以下の中から選択することが可能です。

（参照： X ビジネス　地域、性別、言語、年齢ターゲティング ）

ユーザーの行動、興味関心、エンゲージメントによるターゲティング

ユーザーの行動、エンゲージメントに基づいて広告を配信できます。

エンゲージメントとは、ユーザーが興味関心を持った企業やブランドに対して、積極的につながりを持つことです。

会話ターゲティング

会話ターゲティングでは、ユーザーが積極的に発信しているトピックに基づいて配信を絞り込みます。25個のカテゴリー、10,000種類以上のリストの中から選択します。

ツイートの内容だけでなく、言及しているトピックや長時間閲覧しているアカウントが会話へのエンゲージとしてカウントされます。

（参照： X ビジネス　会話ターゲティング ）

イベントターゲティング

イベントターゲティングでは、世界中の複数のイベントから、興味を持ち、参加しているユーザーを特定します。イベント開始の2週間前からイベント終了の3週間後までターゲティングすることが可能です。

公式の推奨設定は、地域ターゲティングと言語ターゲティングのみを加える設定で、オンライン・オフライン問わず、興味を持つユーザーに広告を表示することができます。

（参照： X ビジネス　イベントターゲティング ）

エンゲージャーターゲティング

エンゲージャーターゲティングでは、ツイートに対してエンゲージメントしたユーザーに向けて配信します。広告商材のツイートをターゲティングすることで、費用対効果の高いリターゲティングを行うことが可能です。

エンゲージメントの種類は、インプレッション、いいね、リツイート、動画の再生、詳細の表示、画像の拡大、リンクのクリック、ツイートの共有、投票のクリックが含まれます。

（参照： X ビジネス　ツイートにエンゲージメントしたユーザーのターゲティング ）

キーワードターゲティング

キーワードターゲティングでは、利用者の検索履歴やツイート、エンゲージメントしたキーワードに基づき広告表示を行います。媒体推奨は、最低25個以上の関連キーワードを追加することとされており、オーディエンスの規模が小さくならないためにも設定することをおすすめします。

▼ X キーワード検索広告との違い

X キーワード広告では、トレンドキーワードやハッシュタグのクリックから検索結果ページに遷移した際に表示させる広告です。

（参照： X ビジネス　キーワードターゲティング ）

映画とテレビ番組ターゲティング

映画とテレビ番組ターゲティングは、広告効果の最大化に有効的で、対象の映画・テレビ番組の上映中や前後の時間帯にブランドの広告を流すことが可能です。

主なメリットは、映画とテレビ番組への反応を視聴者層や興味関心の目安として利用できることや、テレビの枠を超えたプロモーション・リーチができることです。主要メディアを活用したプロモーションと併せて X 広告を配信することで高い配信効果が期待できます。

（参照： X ビジネス　映画とテレビ番組のターゲティング ）

興味関心ターゲティング

興味関心ターゲティングでは、商材に関連するサービスに関心を持つユーザーに広告を配信します。25種類の興味関心のカテゴリーと350種類のサブトピックの中からトピックを選択できます。

（参照： X ビジネス　興味関心およびフォロワーが似ているアカウントのターゲティング ）

既存顧客やフォロワーに向けたターゲティング

既存のフォロワーやオーディエンスを対象に広告を配信します。

フォロワーターゲティング

既存のフォロワーや類似ブランド、競合他社、業界大手のアカウントをフォローしているユーザーを対象に広告を配信します。媒体の推奨設定は以下です。

■ 約30件以上のユーザーをターゲティング設定する。
■ 広告キャンペーンをセグメント化し、ターゲティング成果の分析を可能にする。

（参照：X ビジネス　興味関心およびフォロワーが似ているアカウントのターゲティング ）

カスタムオーディエンス

カスタムオーディエンスでは、既存のフォロワーや顧客をターゲティングし、リマーケティングを行います。カスタムオーディエンスで選択する主な種類は以下です。

■ リスト
メールアドレスや Twitter のユーザー名からターゲティングを行う。

■ ウェブサイトアクティビティ
ウェブサイトにアクセスしたユーザーをターゲティングする

■ アプリアクティビティ
アプリ内でインストールや登録などのアクションを行ったユーザーにターゲティングする。

（参照： X ビジネス　カスタムオーディエンス ）

X 広告ターゲティングの成功事例とその秘訣

公式事例によると、ナッシュ株式会社は X 広告を利用し、新規顧客数の強化に成功しました。成功事例から有効的なターゲティング手法を解説いたします。

Nash の宅配食サービスは、一人暮らしの層に響くと考えられていました。実際に投資家やガジェット、ゲーム好きなど、没頭する人々に興味を持つ利用者が多く、フォロワーターゲティングが効果的であると考えました。

他の属性ターゲティングとの併用を実施したことで、新規顧客獲得数は4.8倍にまで増加しました。

弊社で運用しているターゲティング成功事例とその秘訣

弊社で運用している某占いアプリの広告においても、 X 広告ターゲティング導入によりインストール数が向上しました。

ブロード配信（性別・年齢・地域の3つだけをターゲティングして広告配信する手法）からキーワードターゲティングを実施したことで、以下の成果向上が見られました。

• インストール数 69件 → 75件
• CVR3.28% → 3.61%

おわりに

本エントリーでは、 X 広告ターゲティングの種類と運用方法について解説しました。

ターゲティング機能は消費者の興味関心やユーザー情報に基づき、費用対効果を向上させるために必要な施策です。

商材や配信目的に合わせて適切な機能を利用する際にご参考ください。