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リターゲティング広告の完全ガイド:仕組み・運用方法・効果まで徹底解説

リスティング広告の配信手法であるリターゲティング広告は、一度自社サイトを訪れたユーザーに再度アプローチするための強力なマーケティング手法です。

本記事では、リターゲティング広告の基本的な仕組みから効果的な運用方法、そしてそのメリットとデメリットまでを詳しく解説します。リターゲティング広告を活用して、効果的な広告配信を実現しましょう。

当社のブログでは、リスティング広告の基本から運用ポイントを発信しております。リスティング広告の配信の仕組みについては、以下の記事をご覧ください。

目次

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リスティング広告の成果を最大化するための、効果的な広告文の作成方法やキーワード選定のポイント、最適化のコツなどを解説しています。 CPA 改善にお悩みの方におすすめの内容です。

リターゲティング広告とは

リターゲティング広告の定義

リターゲティング広告とは、ウェブサイトを訪れたユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。具体的には、ユーザーが過去に自社のウェブサイトやサービスを閲覧した際に、そのユーザーの興味関心に基づいて、関連性の高い広告を、他のウェブサイトやアプリ上で表示します。

リターゲティング広告とリマーケティング広告の違い

「リターゲティング」と同じくよく使われる用語に「リマーゲティング」がありますが、広告媒体による呼び方が異なるだけで、基本的には同じ仕組みの配信手法です。

■ 媒体ごとの名称例
Google 広告:リマーケティング
Yahoo! 広告:リターゲティング(サイトリターゲティング)
Facebook 広告:リターゲティング広告

リターゲティング広告の配信の流れ

リターゲティング広告を配信するためには、以下の3つのステップを進める必要があります。

(1)リターゲティング用タグの設置

リターゲティング広告を利用するには、まずウェブサイトにリターゲティング用のタグを設置する必要があります。

タグとは、ウェブサイトのソースコードに埋め込む小さなコードで、ユーザーの行動をトラッキングし、情報を収集する役割を果たします。タグの設置方法は、広告プラットフォームによって異なりますが、一般的には、広告プラットフォームが提供するコードをコピーして、ウェブサイトのソースコードに貼り付けることで完了します。

(2)配信リストの作成

ウェブサイトにタグを設置すると、次に広告管理画面上で配信リストを作成する必要があります。配信リストとは、リターゲティング広告の配信対象となるユーザーのリストです。

配信リストには、ユーザーのウェブサイト訪問履歴、ページ閲覧、商品カートへの追加、購入履歴などの情報が含まれます。これらの情報に基づいて、ユーザーをセグメント化し、それぞれのセグメントに最適な広告を配信することができます。

例えばウェブサイトを訪問したユーザーに対して、リターゲティング広告を配信したい場合(サイトリターゲティング)、セグメント条件にウェブサイトの URL を設定すればリストが作成できます。

(3)広告キャンペーンに設定

配信リストを作成し、広告キャンペーンにリストを設定すれば、リターゲティング広告が配信されます。リターゲティング広告を上手く活用すれば、コンバージョンしなかったユーザーに対して効果的に広告を配信できます。

例えばウェブサイトの特定の商品ページを閲覧したユーザーや、商品をカートに追加したことがあるユーザーに広告を配信したい場合は、そのセグメントを配信リストに設定することで、商品の購入を促す広告を表示することができます。

また一度コンバージョンしたユーザーに広告を表示させたくない場合は、コンバージョンしたユーザーの配信リストを作成し除外設定を行うことで、不要な配信コストを削減できる手法としても活用できます。

このようにリターゲティング広告は、ユーザーの行動に合わせて、最適なタイミングで広告を配信(除外)することで、コンバージョン率の向上を狙うことができます。

リターゲティング広告のメリット

リスティング広告やディスプレイ広告において、リターゲティング広告を実施するメリットが3点あります。

高いコンバージョン率

リターゲティング広告は、ターゲティング精度が高いため、コンバージョン率が高いというメリットがあります。

従来の広告と比べて、興味関心の高いユーザーに広告を配信できるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチすることが可能です。そのため、ウェブサイトへの訪問・商品購入・資料請求など、コンバージョンにつながる行動を促進する効果が期待できます。

ブランド認知度の向上

リターゲティング広告は、ブランド認知度の向上にも活用できます。

ユーザーが自社のウェブサイトやサービスを閲覧した後に、他のウェブサイトやアプリ上で広告が表示されることで、ブランドへの露出機会を増やすことができます。また、ユーザーが興味を持っている商品やサービスに関する広告が表示されることで、ブランドへの関心を高める効果も期待できます。

費用対効果が高い

リターゲティング広告は、ターゲティング精度が高いため、広告予算を効率的に使える点が大きなメリットです。

興味関心の低いユーザーに広告を配信する無駄を省くことができ、限られた広告予算を効果的に活用することができます。そのため、費用対効果の高い広告手法として活用シーンが多いです。

リターゲティング広告のデメリット

一方で、リターゲティング広告を配信するデメリットもあります。

新規ユーザーへのアプローチには不向き

リターゲティング広告は、ユーザーの過去の行動に基づいて広告を配信するため、新規ユーザーには効果が薄いです。

新規ユーザーは、自社のウェブサイトやサービスを閲覧したことがないため、配信リストに含まれていません。そのため、新規ユーザーへの配信と並行しながらリターゲティング広告を配信することがおすすめです。

ユーザーの嫌悪感を招く可能性

リターゲティング広告は、ユーザーの行動に基づいて広告を配信するため、同じ広告が何度も表示されると、ユーザーに嫌悪感を与える場合があります。

また関心の薄いユーザーに対してリターゲティング広告を配信しても、コンバージョンに至らず離脱してしまう場合があります。そのため、広告の表示頻度や内容を適切に調整することが重要です。

広告の運用に専門知識が必要

リターゲティング広告を効果的に運用するためには、広告運用に関する知識が必要です。タグの設置・配信リストの作成といった運用知識や、広告クリエイティブの制作など様々な要素を考慮する必要があります。

リターゲティング広告の運用例について

検索広告の場合

Google 検索広告や Yahoo! 検索広告では、リターゲティング広告を活用することで、ウェブサイトを閲覧したユーザーに対して入札を強化する・別の広告文を表示させるといった手法が挙げられます。

例えば Google 検索広告の「モニタリング」機能を活用すれば、ウェブサイトを訪問したユーザーの配信効果を確認することができます。一方で「ターゲティング」機能を使用すれば、配信リストユーザーにのみに絞った、検索リマーケティングとして広告を配信します。

(参考: Google 広告ヘルプ 「ターゲティング」と「モニタリング」設定について

ディスプレイ広告の場合

Google ディスプレイ広告や Yahoo! ディスプレイ広告の場合、検索広告と同様にウェブサイトを訪問したユーザーや、商品カートページを離脱したユーザーに対して、バナー広告を表示することができます。

また Google 広告のデマンドジェネレーションキャンペーンや Yahoo! ディスプレイ広告には、類似ユーザーへ広告を拡張できる機能があり、配信リストと組み合わせて属性が似たユーザーへの拡張配信を行うことができます。

(参考: Google 広告ヘルプ 類似セグメントを使用してオーディエンスを増やす
(参考: LINE ヤフー for Business ターゲットリスト「類似リスト」とは?

配信リストの最適化

(1)配信リストのリーセンシーを調整する

配信リストを作成する際、リストの対象期間(リーセンシー)を調整することができます。

例えばサイトリターゲティングの場合、ウェブサイトの訪問期間を1日に設定したリストと、30日に設定したリストでは、リストのサイズが大きく変わります。ただし日数を長くすればユーザーのコンバージョン意欲が下がる場合があるため、配信に応じて適切なリーセンシーの設定が重要です。

(2) Cookie 規制に向けた配信リストの対策

近年ユーザーのプライバシー保護の観点から、 Cookie 規制が世界中で強化されています。これは、リターゲティング広告を含む Web 広告に大きな影響を与えることが予想されます。

リターゲティング広告には 3rd Party Cookie と呼ばれる Cookie が利用されていますが、規制により 3rd Party Cookie の使用が制限されると、配信リストに蓄積されるデータ量が下がり、広告の配信効果に影響を与えることが懸念されています。

特に Google Chrome では、2025年より 3rd Party Cookie を段階的に廃止することが発表されており、 Cookie 規制の対策がリターゲティング広告でも重要です。

(参考: The Privacy Sandbox Chrome での​サードパーティ Cookie の​段階的廃止に​関する​最新情報

このような動きに対して、配信リストの作成には 1st Party Cookie を活用した手法を検討することが求められています。Google 広告であれば、自社が保有するデータを活用した配信リストを使用するカスタマーマッチ配信が使用できます。

このように、従来の Cookie を活用した配信手法からの代替案も模索していく必要があります。

(参考: Google 広告ヘルプ カスタマーマッチについて

まとめ|リターゲティング広告を活用してコンバージョン率を高める

リターゲティング広告は、ウェブサイトやアプリへの訪問者をターゲットに、再度広告を表示することで、コンバージョン率の向上やブランド認知度の向上に貢献する効果的な広告手法です。

しかし、新規ユーザーへのアプローチには不向きであり、ユーザーの嫌悪感を招く可能性もあるため、適切な運用が必要です。どのような配信リストを作成すればコンバージョン率を高められるか分析しながら、配信効果を高めていくことが重要です。

リスティング広告の運用方法・ CVR を改善するためのポイントについては、以下の記事で解説しておりますので、合わせてご覧ください!

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この記事を書いた人

Glad Cube

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株式会社グラッドキューブでWeb広告運用を行っているスタッフが、広告媒体の最新情報や運用ノウハウを発信。運営中のYouTubeチャンネル「GladCube TV」はチャンネル登録数1.4万人を突破。

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