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【入門】 Google タグマネージャーで Meta 広告のタグを設定する方法

はじめに

ウェブサイトの運営やデジタルマーケティングにおいて、効果的なデータ収集と分析は成功の鍵を握ります。
そのためには、計測タグや広告タグを正確に設定し、管理する必要があり、そこで登場するのが、 Google タグマネージャー( GTM )です。
この記事では、 GTM を使って Meta 広告の設定を行う方法を詳しく解説します。
データ管理を効率化し、より効果的なマーケティング施策を実現するための第一歩として、一緒に GTM の活用方法を学びましょう。

目次


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Google タグマネージャー ( GTM )とは?

Google タグマネージャー( GTM )は、 Google が提供する無料のタグ管理ツールです。
このツールを使用することで、 Web サイトの HTML を直接変更することなく、さまざまなタグを一元的に管理できます。
一般的に、計測タグや広告タグを利用する際は、各ツールから提供されるタグを対象となる Web ページの HTML に埋め込む必要があります。
その際、タグの追加や削除を行うたびに HTML を編集する必要があり、非常に手間がかかります。
しかし、 GTM を導入すれば、 HTML を直接変更せずにタグを追加できるため、タグの管理が効率的に行えます。

詳しい Google タグマネージャーの基本設定は下記の記事をご覧ください。

https://www.glad-cube.com/blog/?p=52598″

Meta 広告のイベントの種類

Meta 広告を効果的に運用するためには、ユーザーの行動を正確に追跡することが重要あり、その計測のために使用されるのが「イベント」です。イベントとはウェブサイトで発生するアクションのことで、例えば「問い合わせ」や「電話」、「ボタンタップ」、「スクロール」などがあり、「標準イベント」と「カスタムイベント」の2種類に分けられます。

標準イベント

標準イベントは、 Meta があらかじめ定義した一連のトラッキングイベントです。
基本的なユーザーアクションを追跡するために設計されています。主な標準イベントには以下があります。
これらのイベントは、 Meta の広告管理ツールで利用できるデフォルトのトラッキング機能であり、設定も比較的簡単です。

ウェブサイトアクション説明
支払い情報の追加チェックアウト手続き中に顧客の支払い情報を追加する( EX : 請求情報の保存ボタンをクリック)
カートに追加ショッピングカートなどにアイテムを追加する( EX : ウェブサイトで[カートに追加]ボタンをクリック)
ウィッシュリストに追加ウィッシュリストにアイテムを追加する( EX : ウェブサイトで[ウィッシュリストに追加]ボタンをクリック)
登録完了ビジネスが提供するサービスと引き換えに、顧客が情報を提出する( EX : 電子メール購読の申し込み)
問い合わせ顧客とビジネスが電話/SMS、メール、チャットなどの方法で連絡を取り合う。
製品のカスタマイズビジネスが所有する設定ツールまたはその他のアプリケーションを使用して製品をカスタマイズする。
寄付団体や慈善活動に寄付する。
場所の検索ウェブまたはアプリであなたの店舗を見つける( EX : ある商品を検索して実際の店舗で見つける)
チェックアウト開始チェックアウト手続きを開始する( EX : [チェックアウト]ボタンをクリック)
リードビジネスから後日連絡が来る可能性があることを理解して、顧客が情報を提出する(例: フォームの送信、トライアルの登録)
購入購入を完了する。通常、注文/購入の確認や取引の領収書の受け取り( EX : [ありがとうございました]ページまたは確認ページの表示)
スケジュール店舗の訪問を予約する
検索ウェブサイト、アプリ、その他のプロパティで検索を実行する( EX :商品の検索、旅行の検索)
トライアル開始ビジネスが提供している製品またはサービスの無料トライアルを開始する( EX :サブスクリプションの無料体験)
応募ビジネスが提供している製品、サービス、プログラムなどに応募する( EX :クレジットカード、教育プログラム、求人)
サブスクリプション登録する広告主が提供している製品またはサービスの有料サブスクリプションを開始
コンテンツビュー関心のあるウェブページを訪問する( EX :商品ページやランディングページ)

(出展: Meta ピクセル標準イベントの仕様

これらのイベントは、 Meta の広告管理ツールで利用できるデフォルトのトラッキング機能であり、設定も比較的簡単です。


カスタムイベント

カスタムイベントは、ビジネスの特性やニーズに合わせて独自に設定することができるイベントです。
標準イベントではカバーしきれない特定のアクションを追跡する際に役立ちます。
例特定のボタンがクリックされたときフォームが送信されたときウェブサイトやアプリの特定の動作に基づくイベントを作成できます。
カスタムイベントを設定することで、広告キャンペーンの分析をより詳細に行うことが可能になります。

設定方法

ここからは実際の設定方法について解説します。今回は分かりやすいようにサンクスページに到達した場合の計測について「標準イベント」と「カスタムイベント」それぞれの場合で解説します。

標準イベントの設定方法

Step 1 ピクセルの発行

①イベントマネージャーから[データソースをリンク]を選択します。
②ウェブを選択します。


③ピクセルに分かりやすい名前をつけて作成をクリックします。

Step 2 ベースコードを設置する

① Meta イベントマネージャのデータソースを開き、[イベントを追加]から[新しい統合を追加]を選択します。



② Meta ピクセルを選択します。



③[ウェブサイトにコードを追加]を選択します。



④[コードをコピー]を選択して、ピクセルベースコード全体をコピーします。


⑤ Google タグマネージャアカウントにログインし対象のウェブサイトのコンテナを選びます。
⑥[新しいタグを追加]をクリックします。



⑦[名前のないタグ]は任意で名前を変更します。
⑧タグの設定の右上のえんぴつマークをクリックし[カスタム HTML タグ]を選択、タグの名前を入力します。



⑨ HTML コンテナに④のコードを貼り付けます。



⑩[詳細設定]ドロップダウンをクリックし、[タグの起動オプション]で[ページごとに1回]を選びます。



⑪トリガーで[ All Pages ]を選び保存します。


Step3:計測したいそれぞれのアクション固有のタグを作成する

ベースコードをインストールしたら、ウェブサイトのページやイベントのタイプ(製品ページ、カートに追加ボタン、購入ページなど)ごとにタグを作成できます。

①[新しいタグを追加]をクリックします。
※タグは任意で名前を付けてください
②[カスタム HTML タグ]をクリックします。
③ Step 2の④のコードを貼り付けます。
④下の表から計測したいイベントのコードを選択します。

ウェブサイトアクション標準イベントコード
支払い情報の追加fbq(‘track’, ‘AddPaymentInfo’);
カートに追加fbq(‘track’, ‘AddToCart’);
ウィッシュリストに追加fbq(‘track’, ‘AddToWishlist’);
登録完了fbq(‘track’, ‘CompleteRegistration’);
問い合わせfbq(‘track’, ‘Contact’);
製品のカスタマイズfbq(‘track’, ‘CustomizeProduct’);
寄付fbq(‘track’, ‘Donate’);
場所の検索fbq(‘track’, ‘FindLocation’);
チェックアウト開始fbq(‘track’, ‘InitiateCheckout’);
リードfbq(‘track’, ‘Lead’);
購入fbq(‘track’, ‘Purchase’, {value: 0.00, currency: ‘USD’});
スケジュールfbq(‘track’, ‘Schedule’);
検索fbq(‘track’, ‘Search’);
トライアル開始fbq(‘track’, ‘StartTrial’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
応募fbq(‘track’, ‘SubmitApplication’);
サブスクリプション登録するfbq(‘track’, ‘Subscribe’, {value: ‘0.00’, currency: ‘USD’, predicted_ltv: ‘0.00’});
コンテンツビューfbq(‘track’, ‘ViewContent’);


⑤③で貼り付けたコードの上、13行目に差し込みます。


⑥[詳細設定]で、[タグの起動オプション]の下の[ページごとに1回]を選びます。
⑦タグ下部にある[詳細設定]→[タグの順序付け]からこのタグが必ずベースコードの後に起動するようにタグ一覧から Step 2で作成したベースコードを選択します。


⑧次にトリガーを作成します。今回はサンクスページに到達したユーザーを計測したいのでサンクスページのページビューに設定します。


⑨ページ URL を入力します。


⑩保存を押して完成です。
同じ方法で、ウェブサイトの他のイベント(カートに追加、購入など)のタグを作成します。
タグの作成が終わったら、[公開]をクリックします。

カスタムイベントの設定方法

Step 1と Step 2は標準イベントと同様です。

Step 3:計測したいそれぞれのアクション固有のタグを作成する

①[新しいタグを追加]をクリックします。
※タグは任意で名前を付けてください

②[カスタム HTML タグ]をクリックします。
③計測したいイベントのコードを貼り付けます。

■タグ

<script>

fbq('track', '計測したいイベント名を入力');

</script>



④[詳細設定]で、[タグの起動オプション]の下の[ページごとに1回]を選びます。
⑤タグ下部にある[詳細設定]→[タグの順序付け]からこのタグが必ずベースコードの後に起動するように
タグ一覧から Step2 で作成したベースコードを選択します。



⑦次にトリガーを作成します。今回はサンクスページに到達したユーザーを計測したいのでサンクスページのページビューに設定します。



⑧ページ URL を入力します。



⑨保存を押して完成です。

タグの作成が終わったら、[公開]をクリックします。

設定の確認

最後に問題なく発火するか確認をします。
①プレビューを選択します。



②URLを入力します。



③[配信されたタグ]に表示されていれば設定完了です。


※未配信に表示されている場合、ピクセルやコードが間違っていないか確認をし、再度テストをしてください。

さいごに

本エントリではMeta広告のGTMでの設定方法について解説しました。
計測タグを設置することでより効果的な広告配信を行うことが出来ます。
ぜひブックマークなどして設定の際にお役立てください。

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この記事を書いた人

Glad Cube

グラッドキューブ ブログ編集部

株式会社グラッドキューブでWeb広告運用を行っているスタッフが、広告媒体の最新情報や運用ノウハウを発信。運営中のYouTubeチャンネル「GladCube TV」はチャンネル登録数1.4万人を突破。

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