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Google AdWords ディスプレイネットワーク基本推奨設定の詳細と4つのポイント

みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ プロモーション事業部の柿木です。

Google AdWords 公式ブログにて「 Google が推奨する AdWords ディスプレイ基本推奨設定で、アルバイト応募単価を改善しつつアルバイト応募数を 33 % 伸ばしたバイトル」という記事が紹介されました。

Google AdWords ディスプレイネットワーク基本推奨設定(以下: GDN 基本推奨設定)では実際に、どのような設定をしていくべきでしょうか。
今回のエントリではこの GDN 基本推奨設定の詳細とポイント、具体的な設定例、それによって成功した事例をご紹介してまいります。

GDN 基本推奨設定の概要と詳細

まずは GDN 基本推奨設定の概要とその詳細をご紹介いたします。

GDN 基本推奨設定の概要

GDN推奨設定

GDN 基本推奨設定の詳細

推奨詳細

GDN 基本推奨設定のポイントとしては以下が挙げられます。

GDN 基本推奨設定を導入する上でのポイント

  • ■自動入札を行う。
  • ■広告掲載の機会を最大化させる。
  • ■広告グループは可能な限り集約する。(自動入札を利用する際、広告グループにより多くの情報が蓄積されていることが推奨されるため。)
  • ■1つの広告グループに複数のターゲティングを掛け合わせない。(掲載範囲を絞り込みすぎないため。)
  • キャンペーンの具体的な設定例を、上記のポイントを元にご紹介してまいります。
    以下、リマーケティングの設定を例に見ていきます。

    具体的な設定

    推奨設定 具体例

    以下、リマーケティングの設定を例として、ポイントに沿って見ていきます。

    ■自動入札を行う

    配信初期の段階では自動入札を設定しておりません。

    自動入札は確かなコンバージョンデータ(媒体推奨条件:過去30日間で30件以上)が揃ってから実施することにより成果の向上が見込めるためです。
    コンバージョンデータが少ないと最適化するまでの時間(機械学習による掲載結果モデルを構築するための時間)が長期化され、目標として設定する数値との変動幅も大きくなり、成果の悪化を招くおそれがあります。

    6種類の入札戦略の中から、コンバージョン、収益、認知度などの目標に合った内容を選択することが可能です。

    ※通常AdWordsのアルゴリズムが新しい入札戦略に合ったモデルを構築するには一定の時間がかかります。
    モデル構築にかかる時間は、その時点で利用可能なコンバージョンデータによって変化します。
    コンバージョンの数が50件、100件、500件と増えるごとに目標値との誤差は小さくなり、モデル構築に要する時間も短くなります。

    ※AdWords自動入札では、デバイス、地域、時間帯、ブラウザ、OSなどの要素も分析を行います。また複数の要素が組み合わされたときの影響も加味して調整がされます。

    ■広告掲載の機会を最大化させる

    広告掲載の機会を最大化させるために予算による制限をなくし、フリークエンシーキャップは解除します。また広告のローテーション設定では、「クリック重視で最適化」を設定します。

    ※あくまで推奨設定ですので、広告運用の予算に制限がある場合や、1度広告を配信したユーザーに広告を配信したくない場合はそれぞれ適切な設定を行ってください。

    ■広告グループは可能な限り集約する

    リマーケティングのターゲットリスト(以下:リマケリスト)はリーセンシー毎に分けて作成します。
    グループにリストを紐付ける際、リマケリストごとにグループを分けて設定は行わず、同一のグループ内で設定を行います。
    同一のグループ内で複数のリストを設定しても、リストごとに単価調整をすることができるため、リスト毎に成果の差が生じた場合でも配信の調整を行う事が可能です。

    ■1つの広告グループに複数のターゲティングを混在させない

    掲載範囲を絞り込みすぎないように、リマーケティングのみをターゲティングとして設定します。

    ※トピック、キーワードなど他のターゲティングを設定する際は、別途新しいキャンペーンとグループを作成します。上記はあくまでリマーケティングを設定する際の一例です。

    GDN 基本推奨設定による成功事例(バイトル)

    冒頭でも少し触れましたが、GDN 基本推奨設定を行うことで成果を拡大した事例があります。

    以下、 Google AdWords 公式ブログより、一部引用を記します。

    バイトル

    (前略)具体的に、Google の推奨するディスプレイ基本推奨設定(下記表参照)を導入することで、AdWords のアカウント構造を変更し、出来る限り多くの情報を1つの広告グループに統合することで、自動入札のパフォーマンスを最大化。さらに各ターゲットの興味関心に基づいた関連性の高いクリエイティブアセットをレスポンシブ広告によって全てのフォーマット、サイズ枠に出稿し、応募数拡大を目指しました。(中略)ディスプレイ基本推奨設定の導入後、予想以上の成果を上げる事に成功しました。先述の通り、顧客獲得単価は 5 % 改善し、アルバイト応募数は 33% も増加させることに成功しました。(後略)

    (引用: Google AdWords 公式ブログ

    GDN 基本推奨設定のポイントである「広告グループの集約」と「広告掲載の機会を最大化」を行い「自動入札」のパフォーマンスを最大化して成果を拡大することができています。

    おわりに

    2017年7月21日 Google AdWords 公式ブログにて GDN 基本推奨設定に関して記事が紹介されました。
    また2016年10月24日には「 Google が理想とする AdWords 検索広告の最適化 -GORIN プロジェクト-」という記事が紹介されています。

    これらの記事では、「可能な限り少ない数の広告グループに情報を集約して、自動入札を導入する」という内容が掲載されています。
    Google AdWords 検索広告、ディスプレイ広告、いずれの広告でも「自動入札」をより有効に利用することが、広告による成果を向上させる鍵となるということです。

    GDN 基本推奨設定は、広告運用の条件によって設定することが難しいものもありますが、現在設定をしている中で改善できる点もあると思います。
    今後自動入札を利用してより成果を向上させるためにも、 GDN 基本推奨設定を導入してみてはいかがでしょうか。

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