Google AdWords ショッピング広告の指標「絶対トップインプレッションシェア」とは
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ プロモーション事業部の野村です。
インターネット広告を運用していらっしゃる方の多くは、「インプレッションシェア」という指標をご存知かと思います。
このインプレッションシェアは検索広告・ディスプレイ広告ともに、広告運用の中で大変重要となる指標の一つです。
過去の記事で、インプレッションシェアについて詳細にご紹介しておりますので、ぜひご一読ください。
参考:【基本】「インプレッションシェア」を確認して運用の質を高めよう!(その1)
2017年8月に Google AdWords の管理画面がリニューアルされたタイミングで、インプレッションシェアに新たな指標である「絶対トップインプレッションシェア」が追加されていたことをご存じでしょうか。
絶対トップインプレッションシェアとは、ショッピング広告において最も目立つ位置に広告が掲載された割合を表します。
今回のエントリでは、検索広告やディスプレイ広告のインプレッションシェアという指標について、またショッピング広告の絶対トップインプレッションシェアの概要と、シェアを最適化する方法をお話しいたします。
インプレッションシェアと、損失率の改善について
簡単にインプレッションシェアという指標についてご紹介いたします。
インプレッションシェアとは、広告が表示可能だった合計回数のうち、広告が実際に表示された回数が占める割合です。
計算式で表すと、下記のようになります。
たとえば、推定値で100万回表示される広告が50万回しか表示されなかった場合、インプレッションシェアは50%ということです。
広告の表示機会を最大化して、より多くのユーザーにアプローチするためには、このインプレッションシェアという指標を軸に運用することが重要になることはお分かりいただけると思います。
Google AdWords や Yahoo! プロモーション広告のアカウント管理画面上では、インプレッションシェアの損失率を2つの指標から確認することができます。
インプレッションシェア損失率(予算)
インプレッションシェア損失(予算)は、一日の上限予算の設定が見合っておらず、広告配信が制限されて表示されなかったものの割合です。
たとえば、予算が少ないアカウントでビッグワードを入稿してしまうとすぐに予算上限に達してしまい、このインプレッションシェア損失率(予算)が大きな数字になります。
改善するには予算を引き上げるか、限られた予算の中での対処が必要な場合は、損失率の高いキーワードを停止して表示機会自体を抑制する方法が考えられます。
インプレッションシェア損失率(広告ランク)
入札単価や広告ランクが低く、他社とのオークションに負けてしまい掲載されなかった広告の割合です。
改善するには、キーワードの品質を上げる必要がありますが、意図的にランクを上げるのが難しいため、通常は入札単価を引き上げます。
絶対トップインプレッションシェア
Google AdWords のリニューアル版の管理画面では、ショッピング広告のインプレッションシェアを特殊な指標で確認することができます。
その指標は「絶対トップインプレッションシェア」と呼ばれています。
絶対トップインプレッションシェアとは、その名称からも分かるように、ショッピング広告が枠の中で最も目立つ位置に表示されたインプレッションの割合です。
ご覧いただいたように「絶対トップインプレッション」は1回のオークションに対して左端の1枠しか存在しないため、広告の目立ちやすさを把握するには「絶対トップインプレッションシェア」が重要な目安になります。
絶対トップインプレッションシェアはなぜ重要か
2016年に Google が発表した、米国のモバイルショッピングカルーセルに関するデータによると、モバイルでのショッピング検索結果の左端の広告は、左端以外に表示された広告と比べてユーザーから最大3倍の反応を得られるということが分かっています。
従来の検索広告、ディスプレイ広告におけるインプレッションシェアという指標と考え方は同じのため、この指標を確認しながら適切な入札単価やご予算を決めて運用し、トップ枠への掲載頻度を最適化することが可能です。
アカウント上での確認方法
アカウント上で絶対トップインプレッションを確認する場合、デフォルトの表示項目では表示されていないため、キャンペーン・広告グループ・商品グループ単位の表示項目を編集して「競合指標」から「絶対上位の検索インプレッションシェア」という項目を選択してください。
おわりに
今回のエントリでは、インプレッションシェアの基本的な考え方と、ショッピング広告の新たな指標である「絶対トップインプレッションシェア」についてご紹介いたしました。
すでにインターネット広告を運用していらっしゃる方は、この機会に今一度この指標をもとに入札単価やご予算について見直してみてはいかがでしょうか。
当社では、 EC のショッピング広告での実績も多数ございます。
興味を持たれた方は、是非一度お問い合わせください。