【2020年5月ローンチ】 Google ファインドキャンペーンについてご紹介!

みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ ネット広告事業部の廣畑です。
Google 広告において、2020年5月に「ファインドキャンペーン」が新しくローンチされました。
これまではベータ版での配信に限られており、ホワイトリスト申請をしないと配信することができませんでしたが、今回のローンチにより、全広告アカウントでの利用が可能になりました。
そこで本エントリでは、 Google ファインドキャンペーンの基本情報と設定方法についてご紹介していきます。
目次
ファインドキャンペーンとは
Google ファインドキャンペーンとは、Google の Discover 、 YouTube Home Feed 、 Gmail 上で広告を配信できるキャンペーンのことです。これら3つの配信面はフィードと呼ばれており、フィード上では画像付きの広告が出稿されます。

ところで、一般的に画像を使用した広告をいえば、 Google ディスプレイ広告(以下 GDN )を想像する方も多いと思います。しかし、GDN と比較すると、ファインドキャンペーンでは以下の3つのポイントで大きく異なります。
(1)配信面
GDN では、300万を超えるウェブサイトやアプリに対して広告を配信できます。
ファインドキャンペーンの場合は、 Discover 、 YouTube Home Feed 、 Gmail の3つの配信面に限られますが、利用ユーザーは20億人を超えており、幅広いユーザーに対して広告を配信することができます。
(2)ターゲティング
ターゲティング手法が両者で異なる点があります。
GDN では、Cookie を活用した、配信先をある程度コントロールできるコンテンツベースでのターゲティングが可能です。一方、ファインドキャンペーンでは、Cookie を使用する代わりに、 Google のログインユーザーの情報を活用し、ユーザーの動向を使ったより精度の高いターゲティングが可能となります。
(3)クリエイティブ
GDN では、画像1枚のイメージ広告や、成果に合わせて自動的にクリエイティブが最適化されるレスポンシブディスプレイ広告が主な広告になりますが、ファインドキャンペーンでは、画像のみの広告のほかにカルーセル広告の出稿が可能です。また、ファインド広告はフィードに合わせて自動的に広告が掲載されるため、ユーザーに対してより関連性の高い広告を提供することができます。
(4)入札単価
弊社事例になりますが、ファインドキャンペーンで入札単価10円で配信の実績があります。
ローンチされたばかりの新配信のため、現在なら比較的安い単価で広告を配信することができます。
ファインドキャンペーンの配信面
ファインドキャンペーンの基本情報についてご紹介いたしました。ここからは、キャンペーンの配信面やターゲティング、設定方法について詳細にご紹介していきます。
先ほどもご紹介した通り、ファインドキャンペーンには3つの配信面があります。
(1) Discover

Discover とは、iOS アプリや一部の Android 端末、Google 公式サイトで使用可能なプラットフォームです。検索画面の下にフィードが表示され、広告も表示することができます。
フィードでは、ユーザーの検索履歴やアカウント情報などを基に、ユーザーの興味・関心に合わせてコンテンツが自動的に表示されます。そのため、ユーザーはフィードを自分好みにカスタマイズすることが可能です。
(2) YouTube Home Feed

YouTube Home Feed とは、YouTube のトップページのことで、トップページの上部のフィードや、動画の間に挿入されるフィードで広告を配信できます。
(3) Gmail

GDN でも Gmail 広告を配信できますが、ファインドキャンペーンでも同様に出稿が可能です。メール一覧画面の上部に広告を配信できます。
オーディエンス・広告フォーマットについて
(1)オーディエンス
ファインドキャンペーンでは以下のオーディエンスの設定が可能です。
- ■ アフィニティカテゴリ
- ■ ライフイベント
- ■ カスタムインテントオーディエンス
- ■ 購買意向の強いユーザー層
- ■ 類似ユーザー
- ■ リマーケティング
- ■ 地域別ターゲティング
- ■ ユーザー属性(性別、年齢など)
ただし GDN と異なり、ファインドキャンペーンのオーディエンスでは以下の異なる点があるため、設定時には注意が必要です。
■カスタムインテントオーディエンス
ファインドキャンペーンでは、過去7日間にユーザーが検索したキーワードが対象となり、 URL の指定をすることができません。
■リマーケティング
GDN と同じようにリマーケティングリストを作成することができますが、 GDN では設定することができなくなった、YouTube リマーケティングの配信が可能となっています。
また、ファインドキャンペーンでは 以下のオーディエンスの設定をすることはできません。
- ■ モバイル デバイス ターゲティング
- ■ プレースメント ターゲティング(プレースメントの除外も対象)
- ■ コンテンツ ターゲット
(2)広告フォーマット
ファインドキャンペーンで配信可能な広告については、ファインド広告とファインドカルーセル広告の2種類の広告を作成できます。
ファインド広告では、1つのアセットに最大15枚の画像を挿入することができます。また、ファインドカルーセル広告では、広告に複数の画像を並べて配信ができるので、単一画像の広告よりも情報量が多く、ブランドや商品を効果的にアピールすることができます。
ファインド広告の仕様
- ■ 広告見出し:半角40(全角20)文字以内 最大5個まで
- ■ 説明文:半角90(全角45)文字以内 最大5個まで
- ■ 画像:アスペクト比が1.91:1と1:1の画像をアップロード可能 最大15個まで
- ■ 会社名:半角25(全角12)文字以内で指定
- ■ ロゴ:1:1の正方形画像
- ■ 最終ページ URL
- ■ 行動を促すフレーズのテキスト:広告作成ツールのプルダウンリストから選択
ファインドカルーセル広告の仕様
- ■ 広告見出し:半角40(全角20)文字以内
- ■ 説明文:半角90(全角45)文字以内
- ■ カード画像:アスペクト比が1.91.1またはスクエア画像のみアップロード可能
- ※全ての画像のアスペクト比が同じになるように設定する必要があります
- ■ ロゴ:1:1の正方形画像
- ■ 最終ページ URL
- ■ モバイル URL :モバイルデバイス用 LP (省略可)
- ■ 行動を促すフレーズのテキスト:広告作成ツールのプルダウンリストから選択
ファインドキャンペーンの設定方法
ここからは実際の管理画面を見ながら、ファインドキャンペーンの設定方法についてご紹介いたします。
(1) アカウントにログインし、キャンペーン画面の+ボタンから「新しいキャンペーンを作成」を選択します。

(2) キャンペーンで達成したい目標を選択します。目標を設定せずにキャンペーンを作成することもできます。

(3) キャンペーンタイプで「ファインド」を選択し、「続行」をクリックします。

(4) キャンペーンの配信地域と言語を設定し、入札単価と予算の設定に進みます。
ファインドキャンペーンでは、入札戦略は「目標コンバージョン単価」および「コンバージョン数の最大化」の2種類を選択することができ、予算と単価設定に基づいて自動的に入札調整をしてくれます。「目標コンバージョン単価の設定」にチェックを入れると、入札戦略は「目標コンバージョン単価」になります。

(5) 広告グループ名を記入した後、オーディエンス・ユーザー属性の設定を行います。
「ターゲットとするオーディエンスの編集」から、広告グループごとにオーディエンスの設定をすることができます。「ユーザー属性」では、年齢、性別、子供の有無、世帯収入の設定ができます。

(6) 「キャンペーンの作成」をクリックし、キャンペーンの作成が完了します。
広告はこの画面でも、キャンペーンを作成した後でも入稿することができます。

おわりに
本エントリでは、Google ファインドキャンペーンの基本情報とキャンペーン作成方法についてご紹介いたしました。
ファインドキャンペーンを活用すれば、多数のユーザーが利用しているプラットフォームに広告を出稿することができます。特に Discover のフィードは、ユーザーの興味関心に合わせてコンテンツを表示するため、ユーザーの注目度も高く、見込み顧客の獲得に大いに役立ちます。
また、国内の Google 広告全体で考えても導入率はまだ少なく、今なら CPC も10円~20円程と安く配信することができ、うまくいけば先行者利益を得ることができるかもしれません。
ぜひ新しくローンチされた Google ファインドキャンペーンを活用してみてください!
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