YouTube 広告を最大限に活かせる!広告フォーマット・設定ポイントの解説
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の中川です。
動画広告は近年ますます注目されていますが、その中でユーザーに馴染みの深い広告といえば YouTube 広告ではないでしょうか。
2021年の動画広告の市場規模は5,128億円(※)と右肩上がりが続いており、ユーザーが動画を視聴しながら広告に触れる機会も増えていきます。その中でユーザーの認知度・利用率が高い YouTube で広告を出稿することは、ブランディングだけでなく見込み顧客の獲得や売上向上などさまざまなメリットがあります。
一方で YouTube 広告のフォーマットは年々変化しており、業種やサービスを問わず適切な設定・運用が求められています。
本エントリでは、 YouTube 広告のフォーマットと効果的な設定や運用方法をご紹介します。 YouTube 広告にご興味のある方、出稿を検討されている方はぜひご覧くださいませ。
(※参照:電通『2021年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析』)
▼ YouTube 広告の広告フォーマット
――(1)バンパー広告
――(2)スキップ可能なインストリーム広告
――(3)スキップ不可のインストリーム広告
――(4)インフィード動画広告
――(5)アウトストリーム広告
――(6)マストヘッド広告
▼ YouTube 広告の設定・運用ポイント
――(1)異なるサイズの動画を使用する
――(2)ターゲットを見直す
――(3)複数の広告パターンをテストする
YouTube 広告の広告フォーマット
YouTube 広告ではさまざまなフォーマットが用意されており、以下の6種類が主なフォーマットとなっています。フォーマットによって動画の再生時間や料金方式が異なるので、各フォーマットの違いについてご紹介します。
(1)バンパー広告
バンパー広告は6秒以内で再生される短い動画広告です。
動画の再生前後・再生中に表示されます。広告はスキップできず、簡潔なメッセージで幅広くリーチを広げることに向いています。
料金はインプレッション課金制(広告が表示されるたびに課金)です。
(2)スキップ可能なインストリーム広告
インストリーム広告は YouTube の動画再生中や Google 動画パートナー上のサイトやアプリの動画で表示され、スキップ可能・スキップ不可の2種類があります。
スキップ可能の場合では、広告が5秒再生されるとスキップを選択するボタンが表示されます。
料金は視聴課金制(広告を30秒視聴したか、30秒が経過する前にクリックすると課金)で、認知やトラフィックなど幅広いキャンペーン目的で利用できます。
(3)スキップ不可のインストリーム広告
スキップ不可のインストリーム広告は、15秒以下で再生される広告で、バンパー広告と同様に広告をスキップすることができません。動画は最初から最後まで表示され必ず視聴されるため、認知度アップに向いています。
料金はインプレッション課金制です。
(4)インフィード動画広告
インフィード動画広告は、 YouTube の検索結果の上部、 YouTube 動画の右上、モバイル版のトップページに表示される広告です。
広告にはサムネイル画像とテキストが表示され、ユーザーが広告をクリックすることで動画が再生・課金されるクリック課金制です。広告を見て興味を持ったユーザーを集めることが目的です。
(5)アウトストリーム広告
アウトストリーム広告はモバイル向けの広告で、 Google 動画パートナー上のサイトやアプリで表示されます。音声なしで再生され、クリックすることでミュートが解除されます。
料金は視認可能なインプレッション単価制(広告が2秒以上画面内に表示されると課金)です。
(6)マストヘッド広告
マストヘッド広告は予約型の広告で、 YouTube ホームフィード(トップページ)上部で最大30秒間音声なしで再生されます。
料金は1日単位制またはインプレッション単価制で、大規模なユーザーに幅広くリーチすることができます。
(引用:YouTube ヘルプ 動画広告フォーマットの概要)
YouTube 広告のフォーマットについては動画でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
【YouTube広告①】配信フォーマットの種類と特徴を解説!
広告フォーマットの設定方法
YouTube では上記6つのフォーマットが用意されていますが、広告配信の際は配信目的に合わせてフォーマットを選択する必要があります。
大きく分けて「ユーザーへの認知」「ユーザーに比較検討を促す」「ユーザーに行動を促す」の3つのファネルに分けてフォーマットを選択します。
それでは実際の設定方法をバンパー広告を例にご紹介します。
(1) Google 広告の管理画面で「新しいキャンペーンを作成」をクリックすると、このキャンペーンでの目的を選択する画面が表示されます。
今回はブランド認知が目的のため、「ブランド認知度とリーチ」をクリックします。
(2)キャンペーンタイプでは「動画」を選択します。
(3)動画タイプを選択すると、キャンペーン目的で利用可能な広告フォーマットを選択する画面が表示されるので、「バンパー広告」を選択して「続行」をクリックします。
選択後は各キャンペーンの入札単価やターゲットの設定画面に移るので、目的に合わせて設定していきましょう。
※動画アクション広告の場合は専用のキャンペーン目標がないため、「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」のいずれかを選択すると、「コンバージョンの促進」が自動的に追加されます。
YouTube 広告の設定・運用ポイント
(1)異なるサイズの動画を使用する
16:9(横長)、9:16(縦長)、1:1(正方形)など、動画のサイズが異なるだけでユーザーの反応が変わる可能性があります。
また YouTube をパソコンで視聴するユーザーもいれば、スマートファンやタブレットで視聴するユーザーもおり、より多くのユーザーにアプローチするためには複数のアスペクト比の動画を配信して検証すると効果的です。
特にスマートフォンで視聴するユーザーにアプローチするためには、正方形や縦長の動画を使用するのがおすすめです。
(2)ターゲットを見直す
YouTube 広告は Google ディスプレイ広告と同様に様々なターゲット設定があります。
主なターゲットの種類は以下の通りです。
ユーザーをターゲット
- ・ユーザー属性グループ
- ・詳しいユーザー属性
- ・興味関心
- └ 購買意向の強いセグメント
- └ アフィニティセグメント
- └ カスタムアフィニティセグメント
- └ カスタムセグメント
- └ ライフイベント
- ・データセグメント
- ・リマーケティング
- ・カスタマーマッチ
- ・類似セグメント
配信面をターゲット
- ・プレースメント
- ・トピック
- ・キーワード
- ・デバイス
初めて配信をする段階でターゲットを選定していきますが、実際に訴求したいユーザー層とマッチしているか結果を見ながら確認し、調整を加えていくことが重要です。
例えば、インストリーム広告の広告視聴単価が想定よりも高い場合、入札単価を調整する他にターゲットを見直すことで単価を抑えることができます。
効果の見込みが低く関連性の低いターゲットがあれば、除外設定を行いましょう。また逆にリーチが少ない場合はターゲットを広げることで単価を抑えることもできます。
(3)複数の広告パターンをテストする
複数の広告パターンを用意して効果検証を行うことも重要です。
サイズの異なる広告を準備することに加えて、広告の見出しや説明文など、検索広告同様に異なるメッセージの訴求を試してみることもおすすめです。様々なメッセージ・サイズの広告をテストして、最も効果的な広告を分析していきましょう。
また Google 社は「 ABCD フレームワーク」という効果的な広告クリエイティブを作成するための要素を公開しており、フレームワークに沿った動画の制作を推奨しています。詳しくはこちらの記事をご覧くださいませ。
Think with Google 『コンバージョンを促す動画広告に必要な「 ABCD フレームワーク」で TrueView アクション広告を分析する』
おわりに
本エントリでは、 YouTube 広告のフォーマットと運用のポイントについてご紹介しました。
YouTube 広告のニーズは年々高まっており、新規顧客の獲得や売上アップなど様々なビジネス目標に適した媒体と言えます。
当社では YouTube 広告をはじめ、様々な動画広告の運用代行を承っております。2019年には Google Premier Partner Awards 2019 動画広告部門の第1位を受賞するなど、多数の実績を有しております。
動画広告の運用代行についてご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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