【活用事例あり】リスティング広告のオークション分析
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部です。
みなさまは、 Google 広告の機能の1つである「オークション分析」を活用していますか。リスティング広告はディスプレイ広告と異なり、同じ広告枠に複数の広告が同時に表示されるため、競合他社の状況は、重要な指標の1つです。
広告主様やマーケティング担当者の方としても、競合がどれくらい入札を上げているのか、また新規の競合が増えていないかなど、気になるかと思います。
本エントリでは、レポートエディターを使用して競合の情報をより分かりやすく表示できる方法を紹介します。
オークション分析
オークション分析とは Google 広告の機能の1つで、リスティング広告において競合が入札を上げているのか、新規の競合が増えているのか、などを表示できる機能です。
見ることのできる指標は下記の6つになります。
- ■インプレッションシェア
- ■重複率
- ■上位掲載率
- ■ページ上部表示率
- ■ページ最上部表示率
- ■優位表示シェア
これらの指標を、レポートエディターで出力し、そのグラフをご紹介いたします。
主に使用する指標、インプレッションシェア、重複率、ページ最上部表示率に絞ってご紹介します。
各指標の詳細な説明については、 Google 広告公式ヘルプにて記載されていますので、ご参照ください。(参考記事:オークション分析レポートでパフォーマンスを比較する)
インプレッションシェア
こちらはあるアカウントの、インプレッションシェアをレポートエディターで出力したグラフとなります。(期間:2020年11月~2021年2月/月別)
この図を見ると、インプレッションシェアが増加している競合が1月よりかなり増えている、という事が分かります。また、12月よりインプレッションシェアが減っている競合もあり、 URL を確認するとアフィリエイトサイトとなっておりました。
自分でキーワード等の変更を加えていないのにも関わらず、クリック単価の上昇や、コンバージョン率の低下などの変化があった場合は、インプレッションシェアを1つの参考値として活用することができます。
重複率
こちらは、重複率をレポートエディターで出力したグラフとなります。(期間:2021年1月20日~2021年2月18日/日別)
特徴的なのが、 ① と ② の重複率の上昇です。
今回の事例では、こちらの原因は新規に追加したキーワードによるものでした。運用していて、新規にキーワードを追加した時は重複率を確認し、どのようなドメインと競合しているのかを確認して運用に活用することができます。
ページ最上部表示率
こちらは、ページ最上部表示率をレポートエディターで出力したグラフとなります。(期間:2020年12月1日~2021年1月31日/日別)
広告主様の中でブランドキーワードは、最上部表示率を KPI にしている場合があります。そのようなお客様に対しては、このレポートを提示すれば視覚的に、最上部表示率が高くなっていることが簡単に伝えることができます。
また、完全にブランドキーワードのみを入稿しているキャンペーンであれば、自社のキーワードに広告出稿している競合を知ることができます。そのような場合、クリック単価の高騰をおさえるため、ブランドキーワードへの出稿をやめてもらうよう、競合他社と紳士協定を結ぶ、といった対応も施策の1つではないでしょうか。
また、他社の広告文のなかにブランドキーワードが含まれている場合は、商標権侵害の申し立てフォームより申請が可能となっています。
(商標侵害の申し立て)
ですが、これは 『 広告文 』 のなかにブランドキーワードが含まれている場合であり、 『 キーワード 』 への広告出稿は媒体社として制限することはできませんので注意が必要となります。
おわりに
本エントリでは、リスティング広告のオークション分析で使用できる、レポートエディターの活用方法についてご紹介しました。
インターネット広告では、数字だけのレポートになりがちですが、この機能を使用することで、数字を視覚的にとらえることができるので、広告主様にとっても理解しやすいレポート作成が可能です。
広告主様の中で、代理店に運用を依頼しているが、何をやっているのか分からない、などのお悩みはあるかと思います。
グラッドキューブでは、このようなレポーティングをはじめ、広告主様に分かりやすいご報告、透明性のある運用を行っております。広告出稿についてご興味がある方、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。