YMAA マークって知っていますか?薬機法や医療法を遵守した広告代理店の選び方
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の妹尾です。
みなさまは YMAA マーク認証制度をご存知でしょうか?
薬機法や医療法といった、医薬品や医療だけでなく美容クリニック、健康食品、化粧品等にも適用される場合がある通常の広告規制とは別に定められた法律があります。
YMAA マークは薬機法や医療法を遵守した広告代理店ということを表すためのマークです。
本エントリでは、 YMAA マークとはなにか、 YMAA マークのある広告代理店のメリットはなにかについてご紹介いたします。
YMAA マークとは
YMAA マークとは、薬機法や医療法の一定知識を有する広告代理店を認証するマークです。
認証された代理店には以下のようなマークが付与されます。
(画像引用: YMAA マーク薬機法医療法適法広告代理店規格の概要と目的)
YMAAマークは、弁護士や有識者、事業団体の代表によって設立された一般社団法人薬機法医療法規格協会によって認証されています。
マークを取得するには、試験の通過が必要となり、合格には全60問中で90%以上の得点が必要となります。
一般社団法人薬機法医療法規格協会によるとこの試験は合格率34%と公表されており、薬機法・医療広告ガイドラインについてしっかりとした知識を得ていないと合格できないことがわかります。
また、通常の YMAA マーク(上記青色のマーク)の他にも YMAA 団体認証マーク(上記金色のマーク)というものがあり、1企業に10名以上の YMAA 認証資格者が在籍する企業に付与され、当社も YMAA 団体認証マーク取得企業の1つとなります。
YMAA は広告代理店向けのマークとなりますが、 YB や MB という事業者向けの認証マークもあり、 YB ・ MB は取得期間に応じてマークが色分けされています。
(画像引用:マークの表示について)
薬機法・医療法(医療広告ガイドライン)とは
YMAA の試験で問われる内容として薬機法と医療法(医療広告ガイドライン)の2つの分野があります。
主に以下の商品やサービスを対象として、消費者に対して安全性や有効性を守るための広告規制やガイドラインの役割を果たす法律です。
- ■医薬品
- ■医薬外部品
- ■化粧品
- ■医療機器
- ■再生医療等製品
- ■健康食品(一部)
- ■医業/歯科医業
- ■美容クリニック
代表的な違反事例
薬機法や医療法(医療広告ガイドライン)で代表的な違反事例を3つご紹介いたします。
薬機法において、広告に関する違反でも、薬機法85条によって2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、または、その両方が科されます。
- (1)未承認の医薬品
- (2)誇大広告/優良広告
- (3)健康食品(サプリなど)が薬機法違反に該当する場合
(1)未承認の医薬品類
承認前の医薬品・医療機器・再生医療等の製品の広告は禁止されています。
海外で承認されているからと安易に広告を出稿すると、未承認医薬品の広告(薬機法68条)に該当し
(2)誇大広告/優良広告
「県内で医師数が最も多い病院です」といった他の病院と比較して良く見せる文言は医療に関する広告としては認められておりません。
最大級表現は医療広告のほかでも、外部機関による出典の記載が必要など規制が厳しいので、表現には十分気をつける必要があります。
また、医薬品等に関しては「飲めば治る」などの効果について誇大な表現を使ったり、虚偽の効能を記載については明示的・暗示的に関わらず禁止されています。
(3)健康食品(サプリなど)等が薬機法違反に該当する場合
サプリメント等の健康食品において、「毎食後3錠お飲み下さい」といった、まるで医薬品のような表現を使うことや、健康食品なのに医薬品と同等の効果効能を記載することは健康食品の範囲を超えたものとなるので禁止されています。
また、化粧品などでも、化粧品の枠を超えた表現などで違反となる場合もあるので注意が必要です。
YMAA マーク取得代理店に依頼するメリット
前項まででは、 YMAA マークとはなにかという点や薬機法や医療法の対象や違反した際の罰則、有名な違反事例などをご紹介いたしました。
本項では、それらを踏まえて YMAA マークを取得している代理店に広告運用代行を依頼するメリットを2点をご紹介いたします。
- (1)法的な罰則を受けるリスクを事前に回避できる
- (2)より適した方法での提案・運用ができる
(1)法的な罰則を受けるリスクを事前に回避できる
薬機法や医療法には、違反し、販売等をしてしまうとそれぞれ以下のような罰則が与えられます。
(画像引用: YMAA マーク薬機法医療法適法広告代理店規格の概要と目的)
また、違反をしてしまうと罰則だけでなく、薬機法や医療法に違反した会社・病院として、その後のブランディングなどに重度の影響が出る可能性があります。
一時的ではなく、長期的に影響の出るリスクとなりますが、 YMAA マークを取得するだけの知識があればあらかじめ回避できます。
(2)より適した方法での提案・運用ができる
YMAA マークを取得していることで薬機法・医療法の知識を十分に有していることを示し、(1)の罰則を受けるリスクを回避するだけでなく、その上でどのような広告出稿をした方がより効果的かといったご提案や広告運用をすることができます。
薬機法や医療法をしっかりと理解して広告運用することは、単に広告成果を上げるだけでなく、広告以外での成果や消費者目線での感じ方にポジティブな影響を与えることができます。
YMAA マークを取得している広告代理店は適切な知識を持ち合わせていると外部から認証されているので、広告代理店などを選ぶ際は費用面等だけでなく実績や認証等でも一度ご確認ください。
おわりに
薬機法や医療法は法律なので守ることは当たり前ですが、意外と知られていない部分が多く、知らない内に違反してしまっていたということもあります。
広告配信だけでなく、販売や提供をする上で事前に知っておくべき内容なので、是非一度薬機法・医療法(医療広告ガイドライン)に目を通してみてはいかがでしょうか。
当社では、50名以上のスタッフが YMAA 認証資格を取得し、 YMAA 団体認証ゴールドマークを取得しています。
また、商品・サービスや LP について社内での審査体制も整っておりますので、薬機法・医療法を遵守した健康食品や美容、医薬品や医業についてのインターネット広告をお考えでしたらお気軽にご相談ください。
(参考:医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン))
(参考:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)
(参考: YMAA マーク薬機法医療法適法広告代理店規格の概要と目的)
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