【2020年最新版】Twitter 広告のキャンペーンと課金方式について
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の廣畑です。
Twitter 広告では、キャンペーンを作成する際に選択できる目的タイプが複数あります。
それぞれのキャンペーン目的では異なる課金方式が取られており、これらはたびたびアップデートされています。
そこで本エントリでは、 Twitter 広告の基本情報に触れながら、2020年時点でのキャンペーン目的と課金方式についてご紹介いたします。
Twitter 広告の基本情報
キャンペーン目的についてご紹介する前に、まずは Twitter 広告の基本的な情報について触れたいと思います。
Twitter 広告とは、 Twitter のタイムラインやトレンド上に表示される広告のことで、配信したいユーザーに合わせたターゲティングや画像・動画の出し分けが可能です。

そして、 Twitter 広告の強みは、広告がユーザーによって拡散される点です。
Twitter 広告は、通常ユーザーが投稿するツイートと同じように、リツイートやいいねができます。広告がリツイートされると、そのユーザーのフォロワーにも広告が表示されるようになり、広告の二次拡散が起きます。
Google 広告のような、広告を出稿して決められた枠に配信する媒体と異なり、 Twitter 広告では、ユーザーのエンゲージメントを通じて広告の配信をさらに広げることができます。特に、他の SNS 広告と比べて、 Twitter のリツイート機能は、広告を幅広いユーザーに届ける際に非常に役立ちます。
このように、 Twiter 広告では、ユーザーとの交流を通して、ブランド認知やエンゲージメントの増加といったプロモーションが可能です。
※エンゲージメントとは:ユーザーが広告(ツイート)に対して行う(クリック、リツイート、いいね、フォロー、返信)反応のこと。
Twitter 広告の詳細な内容やターゲティングについては、下記ブログ記事に掲載しておりますので、「もっと知りたい!」と興味のある方はぜひこちらもご参照ください。
【2020年最新版】 Twitter 広告の特徴とターゲティング基礎
Twitter 広告の種類
Twitter において、広告をプロモーションできる場所は3種類あります。
(1)プロモアカウント
プロモアカウントとは、アカウントの検索画面や「おすすめユーザー」画面、またアプリのタイムラインに表示される広告です。
広告には「フォローする」ボタンが表示され、ユーザーがクリックをすることでフォロワーを獲得することができます。フォロワーを増やしたい場合に最適なプロモーションです。
(2)プロモツイート
プロモツイートとは、タイムライン内・検索結果ページ内・プロフィールページに表示される広告です。投稿されたツイートには「プロモーション」が表記されますが、通常のツイートと同様に、リツイートやいいね、返信をすることができます。
既存のフォロワーを超えて幅広いユーザーに届けることができ、広告の二次拡散も期待できます。
(3)プロモトレンド
プロモトレンドとは、トレンドリストの上部に24時間限定で掲載できる広告です。広告主が指定したトレンドワード、またはハッシュタグが表示され、クリックされると、その話題に関する検索結果とプロモツイートが表示されます。
掲載期間中は、 Twitter の全てのユーザーにプロモトレンドが表示されるため、新商品の認知拡大などにご活用いただけます。
Twitter カードの種類
Twitter カードとは、 Twitter でのバナー画像、見出し、説明文などが表示される広告フォーマットのことです。プロモツイート、プロモアカウントで活用できます。
この Twitter カードを活用すると、テキストだけでなく、広告のバナー画像や動画を使って訴求することができるので、よりユーザーがクリックしやすい広告になります。
Twitter 広告には6種類の Twitter カードがあり、目的に合わせてカードをそれぞれ選択することができます。各カードのフォーマットについては以下の通りです。
(1)イメージウェブサイトカード

イメージウェブサイトカードは、サイト誘導を目的に、サイト誘導に効果的な画像をツイートの下部に表示させます。
- ■ ツイート本文:最大280文字(日本語の場合140文字)
- ■ ウェブサイトの見出し:最大70文字
- ■ ファイルサイズ:最大20 MB
- ■ ファイル形式: JPEG 、 PNG
(2)ビデオウェブサイトカード
ビデオウェブサイトカードは、プロモツイート内で動画が再生されます。クリックされると、動画を再生しながらスマートフォン下部に広告主のウェブサイトが表示されるので、サイト誘導と動画視聴を同時に期待できます。
- ■ ツイート本文:最大280文字(日本語の場合140文字)
- ■ ウェブサイトの見出し:最大70文字
- ■ 動画の長さ:15秒以下を推奨
- ■ ファイルサイズ:30 MB 未満(最大でも1 GB 未満)
- ■ ファイル形式: MP4 または MOV
(3)イメージアプリカード

モバイルアプリのインストールやエンゲージメントを目的としたカードです。画像をツイート内で表示し、クリックされるとアプリダウンロードページに遷移します。
- ■ ツイート本文:最大280文字(日本語の場合140文字)
- ■ 画像ファイル形式: PNG および JPEG
- ■ CTA :インストール、起動、プレイ、購入、予約、接続、注文
(4)ビデオアプリカード
アプリカードでは、画像だけでなく、動画をツイート内で表示させることができます。こちらもアプリのインストールやエンゲージメントを目的としています。
- ■ ツイート本文:最大280文字(日本語の場合140文字)
- ■ タイトル:最大70文字
- ■ 説明:200文字以内
- ■ 動画の長さ:15秒以下
- ■ ファイルサイズ:30 MB 未満(最大でも1 GB 未満)
- ■ ファイル形式: MP4 または MOV
(5)カンバセーショナルカード

画像や動画だけでなく、ハッシュタグを含んだコールトゥアクション(CTA)ボタンを活用したカードです。ボタンを押すと、ユーザーは簡単に引用リツイートができます。ブランド認知にピッタリのカードです。
- ■ ツイート本文:280文字(日本語の場合140文字)
- ■ ハッシュタグ:21文字
- ■ 画像ファイルサイズ:3 MG
- ■ 画像ファイル形式: JPEG 、 PNG
- ■ 動画の長さ:最長10分(6~15秒がおすすめ)
- ■ 動画ファイル形式: MP4 または MOV
(6)ダイレクトメッセージカード

画像や動画を表示しながら、かつダイレクトメッセージに遷移するチャットボタンが付いたカードです。ダイレクトメッセージを活用することで、会話を通じてユーザーにアプローチすることができます。
- ■ ツイート本文:256文字以内(日本語の場合128文字)
- ■ ボタンテキスト:24文字
- ■ 画像ファイル形式: JPEG 、 PNG 、アニメーションでない GIF 画像
- ■ 動画の長さ:15秒以下
- ■ ファイルサイズ:30 MB 未満(最大でも1 GB 未満)
- ■ 動画ファイル形式 :MP4 または MOV
カードの種類が違うだけで、見え方がこんなに違います。
タイムラインでなじむようなカードばかりですので、ユーザーに自然と興味を持ってもらえるようなものを選びましょう。
(引用: Twitter 広告の仕様とフォーマット)
Twitter 広告のキャンペーン目的設定、課金方式
Twitter 広告では、キャンペーンの目的別で課金する方式をとっています。
これは「設定した目的を達成した場合のみ課金対象となり、それ以外のアクションは課金対象とはならない」という仕組みです。
マーケティング目的外の行動の課金を防ぐことができることから、高い ROI が期待できます。まずプロモーションする上で目標を設定し、その目標に合ったキャンペーン目的を選択する必要があります。
各キャンペーン目的と課金方式は以下の通りです。

プロモツイート
(1)ツイートのエンゲージメント
ツイートに対してのエンゲージメント獲得を目的としたキャンペーンです。エンゲージメント数に対して課金されます。インプレッションだけでは課金がされないため、露出を高め、サイト訪問する見込みユーザーの獲得に適しています。
期待できる効果
■ リツイート、「いいね!」などのエンゲージメントの増加
■ ブランド認知の拡大
■ 話題・情報の拡散
活用例
ファッション情報、個性的なグッズなどを認知させるための広告
Twitter のメインユーザーである若年層が注目し、エンゲージメント行動により話題を拡散させます。
(2)ウェブサイトの誘導数またはコンバージョン
ウェブサイトへのトラフィックを増やし、コンバージョンを獲得するように最適化されたキャンペーンです。広告、もしくは広告のリンクのクリックに対して課金されます。
期待できる効果
■ ウェブサイト訪問数の増加
■ オンライン購入の増加
■ ウェブサイトを訪れた有望な見込み顧客の獲得
活用例
カフェでのイベント集客のために特設サイトへ誘導させます。
(3)アプリのインストール数または再エンゲージメント率
ユーザーにアプリのインストールを促し、すでにインストールしているユーザーにはアプリを起動するように促すキャンペーンです。アプリのストアのインストールページへのリンクをクリックした際、もしくはインストールに対して課金されます。
期待できる効果
■ モバイルアプリのダウンロード数増加
■ アプリエンゲージメント
■ アプリ内購入
活用例
認知度の低いアプリを宣伝する。
競合となる関連のアカウントをフォローしているユーザーに向けて発信し、アプリのダウンロードを促しファンを構築します。
(4)動画の再生数/インストリーム動画の再生数
動画では、動画の再生数、またはインストリーム動画の再生数の2種類のキャンペーン目的があります。また、動画広告は以下の3点の入札タイプを選択することができます。
① 動画の50%以上が画面に表示されてから2秒経過、もしくは動画の拡大、ミュート解除のクリック操作で課金される
② 動画全体が画面に表示された状態で3秒経過すると課金される
③ 動画の50%が画面に表示された状態で6秒経過で課金される
期待できる効果
■ ビデオ再生による話題の拡大
■ 動画を見た後のフォロワー増加
■ ブランディング
活用例
コスメ商品のレビューや使い方を説明した動画を再生し、ブランド認知とエンゲージメントで拡散させる。
(5)リーチキャンペーン
幅広いユーザーににプロモツイートを表示させ、ブランドの認知度を上げます。ツイートのインプレッションが1,000件の場合に対して課金されます。
期待できる効果
ブランド認知の向上
活用例
認知度の低い商品のプロモツイートを配信し、インプレッションを獲得して認知度を拡大する。
プロモアカウント
(6)フォロワー数
フォロワー獲得を目的としたキャンペーンです。獲得したフォロワー数に対して課金されます。
期待できる効果
■ フォロワーの増加
■ アカウントからのツイートで交流できるオーディエンスの構築
■ おすすめユーザー欄や、タイムラインでのプロモーションがしやすくなる
活用例
新商品、新サービスの更新、お知らせ回数が多い企業の広告配信
フォロワーキャンペーンの広告を出稿し、ツイートに対して好感度なフォロワーを構築します。
Twitter 広告キャンペーン作成時のポイント
- ■ キャンペーン目的を正しく理解して最適化する
- ■ 目的に合った Twitter カードを作成する
- ■ 広告のクリエイティブにこだわり、広告らしさをなくしてタイムラインになじませる
Twitter 広告の設定で重要なのは、キャンペーンの目的を明確にすることと、的確なターゲティングを心がけることです。ウェブサイトに誘導するだけではなく、それぞれの目的に合わせた観点からキャンペーンの作成をしていくことをお勧めします。
また、 Twitter 広告では幅広いターゲティングが可能ですので、配信したいユーザー像を明確にしてターゲティングを設定しましょう。
おわりに
本エントリでは、 Twitter 広告の基本情報に触れながら、キャンペーン目的と課金方式についてご紹介いたしました。
最適なキャンペーン目的の設定、広告を選択できれば、プロモーションの認知だけでなく感度の高いユーザーにフォロワーしてもらえますし、フォロワーに新しい情報を見てもらいやすくなります。また、リツイートなどを通して、広告がユーザーにエンゲージメントされれば、これまでターゲットにしていなかった新たなユーザーにもプロモーションが広がることになります。
リアルタイムで更新され、注目ワードに敏感な Twitter ユーザーの特性を上手くつかんでプロモーションをするのが Twitter 広告のカギです。
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