導入事例で見る! 360 度動画の活用法と YouTube での配信方法
みなさんこんにちは。グラッドキューブ プロモーション事業部の野村です。
動画広告のうち、 360 という表示があるものを見かけたことはありませんか。
「 360 度動画」と呼ばれるこの動画フォーマットは、ユーザーがスマホやマウスを操作すると、 360 度自由に視点を変えながら動画を楽しむことができます。
今回のエントリでは、 360 度動画を広告に活用した事例と、 360 度動画の作成・アップロード方法をお伝えします。
360 度動画を用いて、「体感できる広告」の世界へユーザーを巻き込んでみましょう。
360 度動画とは
360 度広告は 2015 年に導入が開始され、日本では 2016 年ごろから Facebook のフィード上や YouTube のディスプレイ上で目にする機会が増えてきました。
このフォーマットの特徴は、ユーザーを動画の中の世界にいざなう事が可能な点です。
Great White Sharks 360 Video 4K!! – Close encounter on Amazing Virtual Dive
こちらの動画では、 360 度さまざまな角度から巨大な迫りくる臨場感を味わうことができます。
通常のバナー広告や動画広告は、ひとつの視点から見るものがほとんどであるのに対し、 360 度動画はユーザーの動きに合わせて見える範囲が変化します。
この 360 度動画を広告に取り入れると、「違う角度から見てみるとどうなるのだろう?」というユーザーの自発的な行動を促すことが可能です。
ユーザー自身がまるで動画内の世界を体験しているかのように思わせ、自在に見える世界を変化させられる点が、ほかの動画にはない 360 度動画の強みです。
モバイルから 360 度動画を視聴する場合は、端末をぐるりと動かすと動画を撮影しているかのように映像内の景色が変化します。
パソコンから視聴する場合は、動画のディスプレイ内をドラッグするか、ディスプレイ内の十字キーのようなボタンを上下左右に動かすことで、視点を変えて視聴することが可能です。
現在、この 360 度動画は Facebook や YouTube 、海外で人気の Snapchat やウェブサイトで見ることができます。
リリースされた当初は視聴環境にかなりの制限がありましたが、今ではパソコンはもちろん、モバイルからでも YouTube や Facebook の最新の公式アプリがあれば手軽に視聴することが可能です。
それでは、 360 度動画を用いて実際にプロモーションを行なった企業の例を見ていきましょう。
導入例
≪ YouTube ≫
ザ コカ・コーラ カンパニー/ 360° Celebra con nosotros en el “Tour de la Botella Coca-Cola”
こちらはコカ・コーラのボトルデザイン 100 周年を記念して製作された 360 度動画を用いたプロモーションです。
この動画キャンペーンでは「ユーザーが最後まで動画を見終えた」という指標であるビュースルーレートが、通常の True View インストリーム広告より 36 % 上昇したというデータが出ています。
様々な視点から見られることや、自分で画面を動かすことができる操作自体の面白さが、最後までユーザーを飽きさせずこのような動画の完全視聴率を実現できたと考えられます。
≪ YouTube ≫
Supercell / Clash of Clans 360 : Experience a Virtual Reality Raid
ゲームアプリの面白さを言葉や画像で表現するのは難しいかもしれません。
クラッシュ・オブ・クランを提供している Supercell は、 360 度動画を用いてゲーム世界の中にユーザーを引き込むことに成功しました。
実際にこのゲームをプレイするよりもスリリングな体験ができるのではないでしょうか。
≪ウェブサイト≫
株式会社ハウスマイル/ ROOMWARP360
住宅メーカーと 360 度動画の相性はとても良く、プロモーションやカタログとしてに 360 度動画を取り入れている企業は少なくありません。
ユーザーはまるで自身が内覧をしているかのように部屋の隅々を見ることができます。
以上、 4 つの事例をご紹介いたしました。
実際に動かしてみると分かりますが、視点が常に自分自身にゆだねられているというのは不思議な感覚になると思います。
提供する空間や世界観がそのまま訴求ポイントに直結するサービスでは、ユーザーを動画の中の世界へといざなうことができる 360 度動画を利用することは高い訴求効果を期待できます。
なぜなら住宅やアミューズメント施設において、サービスの強みや特長、楽しさを感じてもらうには実際に足を運んで体感してもらうことが最も効果的であり、 VR で疑似体験ができる 360 度広告はそれにとても近いからです。
それでは、どのようにして 360 度動画を作成・ YouTube に投稿していくのかをお伝えいたします。
作成方法
360 度動画には、下記のフォーマットが定められています。
サイズ: 最大 1.75 GB
尺: 最長 6 分
形式: MP4
この規定を逸脱するとエラーとなりアップロード不可ですので、注意してください。
① 360 度動画を撮影できるカメラを用意します。
種類は様々ですが、 YouTube が公式のヘルプで推奨している製品は以下の 3 つです。
・ Ricoh の Theta
・ Kodak の SP360
・ IC Real Tech の Allie
いずれも 3 万円弱で手に入れることが可能です。
中でも Ricoh は日本メーカーですので、取り扱い方法も分かりやすく紹介されていておすすめです。
参考:RicohのTheta
② 360 度動画を撮影・編集する
現在、 YouTube は 24、25、30、48、50、60 fps の 360 度動画に対応しています。
解像度は、7168 x 3584 ~ 8192 x 4096 のサイズが推奨されていますので、そのように設定しましょう。
360 度動画を編集できるソフトは、 Adobe Premiere Pro や PowerDirector 15 、 FinalCutPro が挙げられます。
中でも Adobe の公式ヘルプでは、動画付きで編集方法が紹介されていますので、そちらもご参考いただければと思います。
VRビデオでの操作
③メタデータをダウンロードする
動画の作成が完了しても、そのまま YouTube にアップロードすることはできません。
360 度の再生を有効にするためには、動画ファイルに特定のメタデータを含める必要があります。
下記の YouTube の公式ヘルプから 360 Video Metadata アプリをダウンロードが可能ですので、動作環境に合わせて Windows 用と Mac 用を選んでいただき、ヘルプに沿って動画ファイルを保存してください。
360 度動画のアップロード
これで、 360 度動画をアップロードする準備が整いました。
実際にアップロードしても、360 度の効果が反映されるのに一時間ほど要する場合もあるので注意が必要です。
おわりに
360 度動画は、リリース当初から現在までの間に大きな進歩を遂げています。
再生環境による視聴制限の緩和や、 Adobe が開発を進めている 360 度動画に奥行きをプラスするサービスなどがその例です。
参考:Adobe、通常の360度映像から奥行きありで動き回れるVR映像を制作する技術を披露
また、 VR 事業に注力している株式会社コロプラは、昨年 360 度動画のみを無料で提供するサービス 360Channel を開始するなど、 360 度広告への注目度は高まっています。
テクノロジーの進歩によって今後さらなる発展が期待できる 360 度広告。この機会に、ぜひ導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
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