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【モバイルページの表示速度を4倍に】AMPを AdWords 広告に利用するとどうなる?

こんにちは。グラッドキューブ プロモーション事業部の野村です。
日本のスマートフォン市場の拡大により、いまやインターネット広告シェアの62%をスマートフォンが占めるまでになっています。
今回のエントリでは、モバイル広告の成果やSEOにつながる可能性があるAMP(=Accelerated Mobile Pages)についてお話しします。
モバイルユーザーにより快適な広告体験を提供し、コンバージョンにつなげたいとお考えの広告主の方はぜひご覧ください。

AMPとは

皆さんの中には、スマートフォンでWebページを閲覧していてなかなかページが読み込まれず、思わずイラッとしたことがある方は少なくないのではないでしょうか。
AMPは、この問題を解決するために Google や Twitter が主軸となって開発を進めているプロジェクトで、一言でいうと「モバイル端末でWebページを高速で表示させることができる」システムです。

AMPを利用すると、Webページが通常の4倍のスピードで表示されるようになります。
イメージしづらい!という方はぜひこちらの動画をご参照ください。

いかがでしょうか。ずいぶん早いと感じませんか?

AMPを導入したWebページは、 Google や Twitter 側にあらかじめキャッシュが保存されます。
ユーザーがクリックした時にすでに保存されたページを表示させるだけで良いため、このようなスピードが実現可能となっているのです。

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「読み込みが早い」と何がいい?

ページの読み込みが早いのは確かにいいけれど、広告を配信する上でどんなメリットがあるの?とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
Google は、「モバイルサイトの訪問数のうち、53%はページの読み込みに3秒以上かかると離脱する」「モバイルページの読み込みに1秒かかると、コンバージョン数が最大20%減少する」というデータを発表しています。
つまり、どんなに優れたランディングページを用意していたとしても、読み込みに時間がかかるほどコンバージョン率は低下し、そもそもページの内容すら見てもらえないかもしれません。
逆に言えば、サクサクと内容が表示されればユーザーは快適に感じますし、サイト内の滞在時間が長くなると考えられます。
滞在時間が長くなれば、ユーザーにより多くの情報を提供することができ、成果につながる可能性が高くなります。

AMP導入企業によるカンファレンスでは、WompMobileがAMP導入によってコンバージョンを105%増加させたという成功事例が紹介されました。
参考:Case Studies WompMobile

また、Google は「今のところAMPの導入の有無によって検索順位の優位性を決定することはない」としていますが、SEO対策にはならないと判断するのはおすすめしません。
「ユーザビリティが高いページ=クリックされやすくなる=上位に掲載される可能性が高くなる」とも考えられますし、ここ最近の Google のモバイルへの力の入れ方を見るに、今後AMP導入の有無が検索の順位に反映される可能性もあるからです。

導入事例

現在、900,000に上るドメインで20億を超えるAMPページが公開されています。
ヘルスケアビジネスを展開する Johnson & Johnson が自社サイトの商品情報ページでAMPをテストしたところ、ページによっては読み込み速度が10倍になり、エンゲージメント率も20%向上しました。

日本でも大手企業から導入が進んでおり、朝日新聞映画.comなどの記事ページを中心に、楽天レシピに代表されるようなレシピページにも広まってきています。
楽天レシピがAMPを導入した結果、ユーザー1人あたりの滞在時間が50%上昇し、サイト内の異なるページへのクリック率が3.6倍に向上したとのことです。
AMPが策定しているサイトの仕様は、データの使用量を抑えるためにとてもシンプルな構造になっており、ページそのものの見やすさに繋がっているとも考えられます。

AMPをWebページや広告に導入する

AMP導入によるメリットについては述べてきましたが、ここからはWebページや広告に導入する際の注意点をご紹介します。

■Webページに導入する
AMPをWebページに導入するにあたって注意しなければならないポイントは、現状 JavaScript を使用できないという点です。
これは、サイト内の構造をシンプルにすることでデータ量を通常のページの1/10まで軽量化しているためです。
上記の理由で、お持ちのWebページのデザイン性にこだわりたい!という希望をお持ちの方には、AMPのランディングページは適していません。
いかにシンプルでわかりやすい構造で、データ使用量を少なくし、サクサクと動くWebページをユーザーに体験してもらうか。これがAMPの目的だからです。

WebページへのAMP導入方法に関して詳しい情報が欲しいという方は、こちらの記事もご参考ください。

■広告に導入する
Google は、 AdWords のβ版をリリースし、こちらを利用することでAMPを検索キャンペーンにとり入れることができると発表しました。
検索広告のリンク先としてAMPのランディングページを設定すると、Google 検索結果でAMPページが表示される速度と同じ読み込み速度でモバイルページを表示できるようになります。
Google によると、今後はディスプレイ広告のさらなる拡大もあるということですので、より広告の視認性が上がって成果が上がることが予想できます。
β版の申し込みはこちら(英語)から。

終わりに

今日のモバイルユーザーのニーズを満たすためには、高速化が不可欠です。
AMPの速度と性能を広告掲載にもとり入れることで、キャンペーンの効果を向上させ、ますます高まる消費者の期待にも応えることができます。
興味を持っていただいた方は、ぜひこの機会にAMPの導入をご検討ください。

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