Yahoo! プロモーション 広告リスティング設定ガイド(アカウント構造編)
Yahoo! プロモーション広告は大きく2つに分けられ、リスティング広告が「スポンサードサーチ(以下: YSS )」、ディスプレイ広告が「 Yahoo! ディスプレイアドネットワーク(以下: YDN )」という名称です。
Google 広告のエントリと同様に、本エントリから複数回に分けて、 Yahoo! プロモーション広告のアカウント構造や、設定可能なターゲティングや機能について、 Yahoo! が推奨するアカウントの設計をベースにお話しいたします。
今回は、リスティング広告である YSS における、アカウントやキャンペーンなどの各階層で設定できる項目をご紹介いたします。 YSS の出稿を検討されている方や、媒体推奨設計に基づいたアカウント構成を知りたいという方は、ぜひご覧ください。
リスティング広告の成果を最大化するための、効果的な広告文の作成方法やキーワード選定のポイント、最適化のコツなどを解説しています。 CPA 改善にお悩みの方に特におすすめの内容です。
Yahoo! が推奨するアカウント設計とは
Yahoo! が提唱しているアカウントの媒体推奨設計の特徴は、以前のエントリでご紹介した Google 広告同様に「いかにデータを蓄積させ、自動化機能を使い、広告の配信を最適化を任せるか」という点にあります。
アカウント・キャンペーン・広告グループが必要以上に細分化されていると、クリックやコンバージョンなどの実績データが分散されてしまうことで、 PDCA を回す速度が鈍化してしまいます。
つまり、広告のデータを貯めて、正しく分析をするためにも、理想的なアカウント構成で運用することが大切です。
ただし、むやみにアカウント・キャンペーン・広告グループ集約するのではなく、各階層で設定できることを把握し、目的に応じたアカウント構成を作成することが理想と言えます。
そのために、以下で YSS の広告のアカウント構造と、各階層で設定できる主な機能をご紹介いたします。
アカウント構造
YSS のアカウントは、大きく3つの階層構造で構成されています。
最も大きな階層から順に、【アカウント > キャンペーン > 広告グループ = キーワード・広告】となっています。
それでは、各階層ごとに詳細を見ていきましょう。
アカウント
アカウントで設定可能な項目は以下の通りです。
- ■ ログイン メールアドレス(必須)
- ■ ログイン パスワード(必須)
- ■ 社名・担当者情報の管理(必須)
- ■ お支払い情報(必須)
- ■ アカウント名(必須)
- ■ 広告費用の入金(必須)
- ■ 配信設定
- ■ 申し込みURL
- ■ 審査用承認情報
- ■ 連絡先利用者の Yahoo!JAPAN ビジネス ID
- ■ アプリケーションアカウント
- ■ カスタムパラメータ
- ■ トラッキング URL
アカウントは階層構造の最大単位で、サービス( YSS ・ YDN )ごとに設定します。
ビジネスの中に、サービスや商材が複数あり、それぞれにランディングページが分かれている場合は、必要に応じてキャンペーンや広告グループで切り分けます。
ただし、 Yahoo! はシンプルなアカウント構造を推奨しているため、原則「最終リンク先 URL が1つであれば、キャンペーンは1つ、広告グループも1つ」という構成に近づけることを意識しましょう。
上記を徹底することで、分析に用いるデータであるクリックやコンバージョンなどの実績データが必要以上に分散するおそれが減ります。
キャンペーン
YSS ではキャンペーン作成の際に、キャンペーンタイプを選択することができます。
キャンペーンタイプを選択することで、目的に合わせたキャンペーン管理を行えます。
キャンペーンタイプには「標準キャンペーン」「動的検索連動型広告キャンペーン」「アプリダウンロードキャンペーン」の3種類があります。
それぞれのキャンペーンタイプで設定できる項目は以下の通りです。
すべてのキャンペーンタイプ共通で設定可能な項目
- ■ キャンペーンタイプ(必須)
- ■ キャンペーン名(必須)
- ■ スケジュール設定(必須)
- ■ キャンペーン予算(日額)(必須)
- ■ 入札方法(必須) <自動入札もしくは手動入札>
- ■ 配信方法(必須)
- ■ 配信設定(必須) <配信のオン/オフ>
- ■ デバイスと入札価格調整率(必須)
- ■ 地域(必須)
- ■ 曜日・時間帯(必須)
- ■ ターゲットリストの関連付け
- ■ 広告掲載方式の指定
- ■ 広告表示の最適化
- ■ 対象外キーワード
- ■ カスタムパラメータ
- ■ トラッキング URL
- ■ ウォッチリスト
- ■ 広告表示オプションの関連付け
共通項目に加え、「動的検索連動型広告キャンペーン」で設定する項目
- ■ ページフィード(必須)
共通項目に加え、「アプリダウンロードキャンペーン」で設定する項目
- ■ OS選択(必須)
- ■ アプリID/パッケージ名(必須)
広告グループ
広告グループで設定できる項目は以下の通りです。
すべてのキャンペーンタイプ配下の広告グループで設定可能な項目
- ■ 広告グループ名(必須)
- ■ 配信設定(必須)
- ■ 広告グループ入札価格(必須)
- ■ デバイスと入札価格調整率(必須)
- ■ 自動入札ツール(必須)
- ■ 地域(必須)
- ■ 曜日・時間帯(必須)
- ■ 広告表示の最適化
- ■ ターゲットリストの関連付け
- ■ 広告表示の最適化
- ■ 対象外キーワード
- ■ カスタムパラメータ
- ■ トラッキング URL
- ■ ウォッチリスト
- ■ 広告表示オプションの関連付け
共通項目に加え、「動的検索連動型広告キャンペーン」配下の広告グループで設定可能な項目
- ■ ターゲット設定(配信)
- ■ ターゲット設定(除外)
「動的検索連動型広告キャンペーン」の場合、ページフィードに登録するURLの中で、最終リンク先として配信または除外する条件を設定することができます。
広告グループの配下には、キーワードと広告を設定します。
キーワードには、プロモーションしたい商品やサービスに興味を持つユーザーが検索すると予測される語句を設定します。
広告には、その商品やサービスに関する広告文を設定します。
YSS は、設定したキーワードにマッチした語句で検索された場合に広告を表示する仕組みです。
したがって、キーワードと広告文の内容が関連していることが望ましく、その関連性が高いことでクリック率が上がりやすくなります。
1.キーワード
キーワードで設定可能な項目は以下の通りです。
- ■ マッチタイプ(必須)
- ■ 配信設定(必須)
- ■ 入札価格
- ■ 最終リンク先 URL
- ■ カスタムパラメータ
- ■ トラッキング URL
2.広告
広告で設定可能な項目は以下の通りです。
通常の検索広告キャンペーン配下の広告で設定可能な項目
- ■ 広告名(必須)
- ■ タイトル1・タイトル2(必須)
- ■ 説明文(必須)
- ■ 最終リンク先 URL (必須)
- ■ 配信設定(必須)
- ■ ディレクトリ1・ディレクトリ2
- ■ スマートフォン向けURL
- ■ カスタムパラメータ
- ■ トラッキング URL
- ■ ウォッチリスト
「動的検索連動型広告キャンペーン」配下の広告で設定可能な項目
- ■ 広告名(必須)
- ■ 説明文(必須)
- ■ カスタムパラメータ
- ■ トラッキング URL
- ■ ウォッチリスト
動的検索連動型キャンペーンでは、以下の項目は自動的に作成・設定されるため、設定不要です。
- ■ タイトル
- ■ 最終リンク先 URL
- ■ 表示 URL
- ■ スマートフォン向け URL
「アプリダウンロードキャンペーン」配下の広告で設定可能な項目
- ■ 広告名(必須)
- ■ タイトル(必須)
- ■ 説明文×2(必須)
- ■ 最終リンク先 URL (必須)
- ■ 優先デバイス
- ■ カスタムパラメータ
- ■ トラッキング URL
- ■ ウォッチリスト
おわりに
今回のエントリでは、 YSS における各階層でできる設定内容についてご紹介いたしました。
媒体推奨設計に基づいたアカウント構成にするためには、今回ご紹介したような階層ごとの設定可能項目を把握して、必要に応じてキャンペーンや広告グループを切り分けることが大切です。
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