Google 広告リスティング設定ガイド(アカウント構造編)
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ プロモーション事業部の野村です。
Google 広告のリスティング広告とディスプレイ広告は、広告媒体として利用していらっしゃる方が多いかと思います。
本エントリから複数の記事に分けて、 Google 広告を出稿できる仕組みそのものであるアカウント内の構造や、設定可能なターゲティングや機能について、 Google が推奨するアカウントの設計をベースにお話しいたします。
今回はアカウント内の構造と、各階層で設定できる内容をご紹介し、次回以降のエントリでは各階層での設定詳細に触れてまいります。
Google 広告の出稿を検討されていらっしゃる方や、媒体推奨設計に基づいたアカウント作りを知りたいという方は、ぜひご覧ください。
Google が推奨するアカウント設計とは
Google が提唱しているアカウントの媒体推奨設計の特徴は、「いかにデータを蓄積させ、自動化機能を使い、広告の配信を最適化を任せるか」という点にあります。
効率よくデータを蓄積するために、アカウント内の構成はサイトのディレクトリ構造のようにシンプルなものにし、インプレッション(広告の表示回数)を分散させず集約させることが理想です。
このようなアカウントの設計のことを、 Google は「 Hagakure 構造」と呼んでいます。
「 Hagakure 構造」については、下記の当社ブログで詳しくご紹介していますのでご参照ください。
参考:Hagakure構造と1広告グループ1キーワード。どちらの構造を利用すべきか。
ここからは、 Google 広告のアカウント構造と、各階層で設定できる主な機能をご紹介いたします。
アカウント構造
Google 広告のアカウントの中は、3つの階層構造で構成されています。
最も大きな階層から順に、【アカウント>キャンペーン>広告グループ = キーワード・広告】となっています。
それでは、各階層ごとに詳細を見ていきましょう。
アカウント
アカウントの階層で設定できる項目は以下の通りです。
- ■ログイン メールアドレス(必須)
- ■ログイン パスワード(必須)
- ■お支払い情報(必須)
- ■リンクアカウント
- ■ビジネスデータのアップロード
- ■コンバージョンアクション
- ■オーディエンスマネージャー
- ■ポートフォリオ入札戦略
- ■除外キーワードリスト
- ■プレイスメントの除外リスト
- ■共有予算
アカウントは階層構造の最大単位で、お客様のビジネスごとに作成します。
ビジネスの中に、サービスや商材が複数あり、それぞれにランディングページが分かれている場合は、必要に応じてキャンペーンやグループで切り分けます。
ただし、 Google はシンプルなアカウント構造を推奨しているため、「リンク先 URL が1つであれば、キャンペーンは1つ、広告グループも1つ」という構成に近づけることを意識しましょう。
上記を徹底することで、インプレッションを集約することができるため、品質スコアの向上につながります。
品質スコアについては、当社ブログの下記の記事で詳細にご紹介しています。
参考:あなたの広告は何点?品質スコアが与える影響とは
キャンペーン
キャンペーンの階層で設定できる項目は以下の通りです。
- ■キャンペーンタイプ(必須)
- ■キャンペーンの目標(必須)
- ■ネットワーク(必須)
- ■地域(必須)
- ■言語(必須)
- ■キャンペーン予算(必須)
- ■入札戦略(必須)
- ■開始日と終了日(必須)
- ■キャンペーン単位の広告のローテーション(必須)
- ■キャンペーン単位の URL オプション
- ■動的検索広告
- ■ IP アドレスの除外
キャンペーンは、訴求したいサービスや商材が何種類かある場合や、ランディングページが複数ある場合に分けましょう。
あるいは、地域ごとに予算を決めたい場合や、複数のネットワークを使用する場合は、キャンペーンを別建てで作成する必要があります。
広告グループ
広告グループの階層で設定できる項目は以下の通りです。
- ■グループ単位の入札単価(必須)
- ■広告グループ単位の広告のローテーション(必須)
- ■広告グループ単位の URL オプション
広告グループには、さらに下述するキーワードと広告の2要素が紐づきます。
キーワードには、サービスや商材に関連する語句を、ユーザーが検索するキーワードを想定して設定します。
広告文では、サービスや商材の特徴を端的にまとめ、テキストで魅力をアピールできる文章を設定します。
リスティング広告では、キーワードに応じて広告文が表示される仕組みになっています。
よって、サービスや商材の種類などで、異なる訴求を入れてキーワードごとに広告文を出し分けたい場合に広告グループを切り分けましょう。
1.キーワード
キーワードで設定できる項目は以下の通りです。
- ■マッチタイプ(必須)
- ■上限クリック単価
- ■キーワード単位の最終ページ URL
2.広告
広告で設定できる項目は以下の通りです。
- ■ 広告単位の最終ページ URL(必須)
- ■ タイトル1・タイトル2(必須)
- ■ 説明文(必須)
- ■パス1・パス2
- ■広告単位の URL オプション
おわりに
今回のエントリでは、 Google 広告のアカウント構造と、各階層でできる設定内容について触れてまいりました。
媒体推奨設計に基づいたアカウントを構成するためには、今回ご紹介したような階層ごとの設定可能項目を把握して、必要に応じて切り分けを行いましょう。
次回からのエントリでは、各階層の設定内容の詳細をご紹介いたします。
グラッドキューブでは、媒体設計を活用しながら、お客様の商材やサービスごとに最適化したアカウントで運用しております。
広告運用でお悩みのお客様は、是非当社へご相談ください。
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