Google 広告のパラメータ設定と Google Analytics 4 の活用方法(基礎編)
※この記事は2022年9月29日にアップデートしています。
みなさま、こんにちは。
グラッドキューブ マーケティングソリューション事業部の杉浦です。
Google 広告で「 URL パラメータ」を活用していますか? URL パラメータ(以下:パラメータ)は広告の効果を測定するために欠かせない設定ですが、うまく活用できていないという方も多いのではないでしょうか。
本エントリでは、パラメータの概要やメリット、 Google Analytics 4 を使った活用方法など、パラメータの基本についてご紹介します。
パラメータについて
パラメータとは
パラメータとは、 URL の後ろについている「?」からはじまる文字列のことを指します。
以下は、パラメータのない一般的な URL と、パラメータのある URL です。
パラメータを設定するメリットは下記の2点です。
■ ユーザーがどのような経路でそのサイトにアクセスしたか判別できる。
■ Google Analytics 4 で細かい粒度で参照元を確認できる。
ユーザーは広告の他に、オーガニック検索や、スマホアプリなど様々な経路でサイトにアクセスしており、その流入経路を判別することができるのです。
パラメータの種類
Google Analytics 4 で確認できるパラメータは、全部で5種類あります。
(参考:カスタム URL でキャンペーン データを収集する)
基本的に「=」の左側がパラメータ名、右側が値となり、複数のパラメータを繋げる際は「&」を使用します。
たとえば、以下のURLは、媒体は「 Google 」で、「 CPC 広告」を経由して、「01」というキャンペーン名から流入したことが判別できます。
Google が提供している「キャンペーンURL生成ツール」を用いれば、誰でも簡単にパラメータを生成することができます。
(参考: Campaign URL Builder )
Google 広告のパラメータ
ここからは、 Google 広告で設定する「トラッキング テンプレート」「カスタムパラメータ」「最終ページ URL のサフィックス」の3種類の URL オプションについてご紹介します。
(1)トラッキング テンプレート
トラッキング テンプレートは、トラッキング情報を入力する項目です。リダイレクト方式の広告測定ツールを使用をしている場合、最終ページ URL とドメインが異なり審査に通過しないため、設定が必要です。
広告をクリックした際に、直接「最終ページ URL 」に移動する場合は、設定する必要はありません。
広告効果測定ツールで指定された URL を設定しておくと、ユーザーが広告をクリックした際、このトラッキング URL を経由してからランディングページに遷移します。
(2)カスタムパラメータ
カスタムパラメータは、最終ページ URL や、トラッキング テンプレートに、自分で定義した文字列を設定することができる項目です。キャンペーン、広告グループ、広告、キーワードごとなどで異なる URL パラメータを設定したい際に便利です。
「名前」を最終ページ URL やトラッキング テンプレートに使用することで、広告をクリックした後の URL は「名前」の箇所が「値」に自動的に変換されます。
(3)最終ページ URL サフィックス
最終ページ URL のサフィックスは、最終ページ URL の末尾に追加される項目です。トラッキングが行われた後に表示される「最終ページ URL 」に付与するパラメータを設定します。
動的検索広告のように、最終ページ URL は分からないが、パラメータを設定したい際にも便利です。
(参考: Google 広告でのトラッキングについて)
今回ご紹介できなかった設定方法の詳細や Value Track パラメータなどは、応用編として次回のエントリにてご紹介します。
Google Analytics 4 との連携
Google Analytics 4 で成果を確認するには、まず広告アカウントと Google Analytics 4 をリンクする必要があります。
Google Analytics 4 とリンクすることで、広告の管理画面(アカウント上)では確認できない情報を得ることができます。例えば、広告の管理画面ではクリック率が高い場合でも、 Google Analytics 4 で見てみると、サイト訪問後にすぐに離脱してしまっているケースもあります。
広告アカウントと Google Analytics 4 の両方の数値を確認することで、成果の変動原因をより正確に把握でき、アカウントに適切な改善案を加えることが可能です。
Google Analytics 4 のデータ確認手順
今回は、「参照元 / メディア」を確認する方法をご紹介します。
Google Analytics 4 の画面左側から「集客」→「トラフィック獲得」をクリックします。
上記のような画面が表示され、デフォルトのセッション別データを確認できます。
「セッションのデフォルトチャネルグループ」→「セッションの参照元 / メディア」をクリックします。
すると、上記のような画面が表示され、一番上の行には「 google /cpc」の様に2つの分析結果が書かれています。
左側が、具体的な流入元のサイト・ページを表す「参照元」、後半が流入元の種類を表す「メディア」です。
「メディア」の一例をご紹介します。
他にも、「広告のコンテンツ」や「離脱率」など、様々な指標を確認できるので、 Google Analytics 4 で試してみてください。
Google Analytics 4 の詳細はこちらからご確認ください。
おわりに
本エントリでは、パラメータの概要と Google Analytics 4 での活用方法についてご紹介しました。
パラメータを設定することで、広告配信の最適化やサイト解析に必要な情報が取得でき、改善や分析の幅が広がります。アカウントの成果を向上させるために Google Analytics 4 とあわせて活用してみてはいかがでしょうか。
次回のエントリでは応用編として、より実践的な内容についてご紹介します。
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